【目次】
ガス給湯器にも電気代がかかる
ガス給湯器を使用するためには、ガスのエネルギーだけではなく、お湯を沸かすための「水」や、給湯器本体を動かすための「電気」のエネルギーも必要です。
では、どうしてガス給湯器に水や電気のエネルギーが必要なのでしょうか。
まずは、私たちが蛇口をひねってから、お湯になるまでの順序を簡単にご説明します。
- 1.
蛇口をひねると、給湯器の中に水が流れ込み、「水流センサー」で水の流れを読み取ります。
- 2.
ガスを燃やすために必要な空気を「ファンモーター」で取り込み、空気を送ります。
- 3.
点火させるために「点火プラグ」を使って、電気的に火花(スパーク)を発生させます。
- 4.
最後にガスを送り、着火させることでお湯になります。
このように、ガスは最後の着火のみに使用しています。
たとえば、水量センサーやファンモーター、点火プラグなどは、電気のエネルギーで動いています。
つまり、ガス給湯器という名前であっても、電気が使われており、電気代もしっかりかかっているということです。
つけっぱなしによる待機電力にも注目
電気代を気にするのなら、ガス給湯器のつけっぱなしによる「待機時消費電力」にも注目しましょう。
ガス給湯器は、お湯を出さない限りガス代はかかりません。しかし、電源に繋がっているだけで、待機時消費電力は発生しています。
『関東電気保安協会』の「待機時消費電力について」によると、一般家庭における待機時消費電力量は5.1%です。
そのうち、待機時消費電力の占める割合を見てみると、ガス温水器(給湯器)がなんと19%も占めています。
テレビの待機時消費電力が10%、冷暖房兼用エアコンが8%であることを踏まえると、ガス給湯器はかなり待機時消費電力量が多い機器と言えるでしょう。
電源をこまめにオンオフするのは効果がある?
ご紹介したとおり、ガス給湯器は待機時消費電力量がかなり多い機器のひとつです。
なるべく電気代を抑えるために、リモコンの電源をこまめにオフにしたり、つけっぱなしを防止するなどの対策をしている方も少なくないでしょう。
しかし、最近のガス給湯器は技術開発が進んでおり、待機時消費電力がとても少なく作られています。
たとえば、『パロマ』の「PH-20SXTU 20号」などは待機時消費電力が3Wしかありません。
待機時消費電力が多いといっても、昨今の省エネ性能が高いガス給湯器であれば、電気代が大きな負担になるわけではありません。
例として、ガス給湯器を一日中つけっぱなしにしたときの、電気代をシミュレーションしてみましょう。
お使いのガス給湯器の待機消費電力量が3Wであり、24時間つけっぱなしにした場合、以下のように電気代を計算できます。
3(W)×24(h)÷1,000×31(円/kWh)=約2.2円
※電気料金単価は、目安単価の31(円/kWh)を使用
ガス給湯器を一日中つけっぱなしにしていても、ひと月でかかる電気代は約70円程度です。
年間でも約830円程度ですから、電源をこまめにオンオフしても、電気代の節約効果はあまり感じられないでしょう。
ガス給湯器を使いながら電気代を節約する方法
ガス給湯器の電源をこまめにオフにしても、あまり節約効果は期待できません。
では、どうやって電気代などの光熱費を節約すれば良いのでしょうか。
ここからは、ガス給湯器を使いながら、賢く光熱費を節約する方法をご紹介します。
設定温度を適切な温度へ変更する
給湯器を使って食器を洗うときは、給湯器の設定温度を下げるだけで、光熱費の節約に繋がります。
たとえば、普段40℃で手洗いしているのを38℃に下げるだけでも、年間1,430円の節約になるかもしれません。(一日二回、冷房期間を除く253日で計算した場合)
さらに、入浴をするときは浴槽やシャワーのお湯の温度を下げるのも効果的です。なるべく無理のない範囲で、少しずつ温度を下げる心がけをしましょう。
入浴の間隔をあけずに、追い炊きの回数を減らす
追い炊きをするのにもガス給湯器を使うため、電気代がかかります。
なるべく追い炊きをしなくて済むように、入浴は家族で間隔をあけずに行いましょう。小さなお子さんがいるご家庭では、家族で一緒に入るようにしても良いでしょう。
追い炊きの回数を減らすことで、年間で約6,190円の節約に繋がる可能性があります。(2時間放置により4.5℃低下した200Lのお湯を一日一回追い炊きしている場合)
どうしても家族の入浴間隔があいてしまう場合は、お風呂のフタをしてお湯を冷めにくくするのも良いでしょう。
また、シャワーを浴びる時間の長さも重要です。45℃のお湯を流す時間をたった一分短縮するだけで、年間2,070円の光熱費の節約というデータもあります。
ガス会社や電力会社を見直す
手っ取り早く節約効果を実感したいのなら、ガスや電力会社を見直すのもひとつの手段です。
2017年4月から開始した家庭でのガス自由化に伴い、私たち一般家庭でもガス会社を自由に選べるようになりました。
さまざまなガス会社が多種多様なプランを提供しており、自分の家庭に合ったプランなら、ガス給湯器でかかる光熱費を節約できる可能性があります。
「これまでなんとなく地域のガス会社や電力会社と契約していた……」なんて方は、この機会にぜひ、ガス会社や電力会社の見直しを検討してみてはいかがでしょうか。
ガスや電気の料金が高いと感じているなら『エバーグリーン』をチェック
ガスや電気料金が高いと感じている方、またはシンプルで分かりやすいセットプランに変更したいとお考えの方には、『エバーグリーン』の「e・gasプラン」(※1)(※2)(※3)がおすすめです。
エバーグリーンは、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、新電力でありながらも、20年以上の実績がある老舗の電力会社です。
そんなエバーグリーンでは、電気と都市ガスがセットでおトクに使える「e・gasプラン」を提供しています。
「e・gasプラン」とは、エバーグリーンで電気と都市ガスをセットで契約した場合、毎月のガス料金が100円(税込)引きになる「セット割引」が適用されるプランのことです。
さらに、スタート割引として、供給開始月から起算して12ヶ月の間、毎月のガス料金から150円(税込)引きになる「スタート割引」も併用できます。
「おトクなプランに切り替えてみたい」と感じている方は、ぜひエバーグリーンへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
エバーグリーンや「e・gasプラン」について詳しく知りたい方は、エバーグリーン公式サイトをチェックしてみてください。
※1e・gasプランは、エバーグリーン・リテイリングの電気を利用している方が対象です。
※2エバーグリーン・リテイリングの電気のお客様番号や、電気・ガスの供給地点特定番号等が必要になります
※3供給エリアは、関東(東京ガスエリア)・中部(東邦ガスエリア)・関西(大阪ガスエリア)となります
ガスや電気代の節約は可能!給湯器を賢く使おう
ガス給湯器は、ガス代だけではなく電気代や水道代などの光熱費もかかっています。使い方によっては、思わぬ額の光熱費がかかってしまうこともあるでしょう。
この記事でご紹介した節約方法を取り入れてみたり、ガス会社や電力会社への切り替えをしてみたりして、毎月の負担となる光熱費を少しでも節約しましょう。
(出典)