ガス自由化とは?仕組みや特徴をわかりやすく解説

2021年03月13日

今回は「ガス自由化」について解説します。ガス自由化はどのような仕組みなのか、メリット・デメリットは何か、さらにガス会社を選ぶ際のポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ガス自由化とは?

ガス自由化とは、これまで独占されていた「ガスの販売」への企業の参入が自由化されて、消費者も自分でガス会社を選べるようになった制度です。

2016年4月の電気自由化(電力の小売全面自由化)に続いて、2017年4月にガスも自由化(ガスの小売全面自由化)がスタートしました。

ガスにはプロパンガスと都市ガスがありますが、2017年のガス自由化の対象は「都市ガス」です。(プロパンガスは以前から自由料金制)

資源エネルギー庁は、「エネルギーシステム改革」のひとつとして、ガスの自由化を進めています。

ガスを自由化した目的は大きく分けて4つです。

  • 1.
    天然ガスの安定的な供給の確保のため
  • 2.
    エネルギー事業者間の競争や他業種からの参入を促し、料金を最大限抑制するため
  • 3.
    エネルギー事業者間の競争や他業種からの参入を促すことで、利用者が多様な料金メニューから選択できるようにするため
  • 4.
    天然ガスの利用方法を拡大するため(導管網の新規整備、燃料電池やコージェネレーションなど)

これまでガスは、日本全国の都市ガス会社がそれぞれの地域で独占供給をしてきました。

そのため各家庭はガス会社を選ぶことができず、提供される料金をそのまま受け入れるしかなかったのです。

しかし上記目的を果たすため、ガスの自由化がスタート。

これによって、許可された会社であれば自由に都市ガスを販売することができるようになりました。

【関連記事】電力自由化とは?メリット・デメリットから電力会社選びのポイントまでご紹介

(出典:資源エネルギー庁|エネルギーシステムの一体改革について)

都市ガスとプロパンガスの違いは?

都市ガスとプロパンガスの違いは、下記の3つにあります。

  • 原料
  • 供給方法
  • 料金体制

まず、都市ガスとプロパンガスの原料についてですが、都市ガスの原料は主に天然ガス(メタンが主成分)です。

一方のプロパンガスは、プロパンやブタンが主成分の液化石油ガスを原料としています。

都市ガスとプロパンガスは、どちらも原料のほとんどを輸入に頼っていますが、輸入国はそれぞれ異なります。

都市ガスの主な原料である天然ガスは、主にオーストラリアやマレーシア、カタール、アメリカなどの国から輸入しています。

プロパンガスは、これまでサウジアラビアやカタールなど中東諸国に多くを依存していました。

しかし、近年はアメリカからの輸入比率が大幅に増加し、現在ではアメリカが最大のプロパンガス輸入元となっています。

供給方法ですが、都市ガスは地面の下にあるガス導管を伝って各家庭にガスが供給されます。

一方のプロパンガスは、液化されたガスをガスボンベに充填し、それを各家庭に配送する仕組みです。

都市ガスは地面の下にガス導管を設置するために莫大な費用が必要となりますので、ある程度人口が密集している地域でないと初期投資を回収できません。

そのため、主に都市部で使用されることになるので「都市ガス」と名付けられています

都市部から離れた民家が集中していないエリアでは、ガス導管を引けないので、プロパンガスのように容器ごと販売する形がとられています。

【関連記事】プロパンガス代を節約する10個の方法!今すぐ試して出費を減らそう

(出典:東京ガス|天然ガスはどこから運ばれてくるの)

(出典:日本LPガス協会|LPガス事業の現在:供給)

ガスの供給方法には3つの種類がある

今回のテーマであるガス自由化が、「都市ガスの自由化」だと言うことをお伝えしましたが、ガスの供給方法にはいくつか種類があります。

家庭で使用するガスには、都市ガス、 そして先ほど触れたプロパンガス、さらに簡易ガス(団地ガス)もあり、全部で3つの方法で供給されています。

  • 都市ガス:ガス導管を伝って各家庭に供給される
  • プロパンガス:液化されたガスをガスボンベに充填し、それを各家庭に配送する
  • 簡易ガス(団地ガス):敷地内にガス発生設備を設置し、各家庭にガスを供給する

ガスの自由化にはガスの託送料金が必要

「ガスの託送料金」とは、ガスの新規事業者が大手ガス会社(東京ガスや大阪ガスなど)にガスの供給を託す際に支払う料金です。

2017年のガス自由化が始まるまで、各家庭にガスを届けていたのは大手ガス会社です。

しかしガス自由化に伴い、他の会社も新規参入して各家庭にガスを供給できるようになりました。

しかしながら、新規参入する会社はガス導管を持っていません。

そのため、大手ガス会社から導管を借りて、各家庭にガスを届ける必要があります。

その際に支払うのが、託送料金です。

導管を大手ガス会社から借りてガスを届けてもらうために、新規参入のガス会社は託送料金を支払うのです。

この託送料金は、一般消費者が支払うガス料金の中に「託送料金相当額」という形で含まれています。

そのため、公正に設定されることが必要です。

そこで政府は、ガスの託送料金についての制度を設けています。

たとえば2003年に全ての導管事業者に向けて、「託送供給約款」を定めることを義務化しました。

これにより、導管事業者は導管利用のルールとなる「託送供給約款」をきちんと定め、経済産業大臣へ提出・公表することが必要になっています。

ガス会社の切り替えで気になるアレコレ

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ここでは、ガス会社を切り替える際に多くの方が気になることについて解説します。

提供されるガスの質は下がらない?

新しいガス会社と契約することによって、ガスの質が落ちてしまうのではないかと心配になる方も多いと思います。

実はガス会社を変更しても、特にガスの質は変わりません。

ガスの自由化によって自由になったのは「小売」の部分です。

ガス会社を切り替えたとしても、ガスを各家庭に運ぶ工程はこれまでと同様に大手ガス会社が行います。

つまり、大手事業者と新規事業者どちらと契約していても、供給されるガス自体は同じなので、ガスの質が落ちることはありません。

ガス会社を乗り換えるのに工事は必要?

ガス会社を乗り換えるときに気になることのひとつに、「工事は必要なのか?」ということがあると思います。

基本的にガス会社を切り替える際、工事は不要です。

先ほど説明した通り、ガス自由化でガスの供給元を変更しても、家庭に供給されるガスはこれまでと同じガス管を通って届けられます。

そのため基本的に工事の必要はありません。

ガス自由化のメリット

ガス自由化により、私たちはどのような恩恵を受けられるようになったのでしょうか?

ガス自由化による主なメリットは以下の2つです。

  • 自分でガス会社やプランを選べるようになった
  • サービスや料金メニューが充実

自分でガス会社・プランを選べるようになった

ガスが自由化されるまで、消費者はガス会社を自由に決めることができず、定められた料金を支払うしかない状況でした。

しかし、現在では自分でガス会社を決められるようになったため、家族構成やライフスタイルに合ったプランを選ぶことができます。

選択肢が増え、よりおトクにガスを利用できるようになったことは大きなメリットです。

サービスや料金メニューが充実

都市ガスも他の業種と同様に適切な競争が始まり、ガス会社は消費者から自社を選んでもらうための企業努力が求められるようになりました。

現在は各社が切磋琢磨しながら、それぞれが特色のある料金プランを出しています。

ガス料金の安さだけではなく、ポイントサービスやセット割りなど、プランの内容は多岐に渡ります。

サービスや料金メニューの充実により、ガス以外の部分でも恩恵を受けられるようになっている点は、ガス自由化のメリットのひとつと言えるでしょう。

【関連記事】電気とガスをまとめるメリット・デメリットは?おトクなプランも紹介

ガス自由化のデメリット

ガス自由化にはメリットがあることがわかりました。しかし、どんなものにもメリットだけでなくデメリットもあります。

次に、ガス自由化によるデメリットについてご紹介します。

ガス自由化のデメリットは、主に以下の2つです。

  • ガス料金が不安定になりやすい
  • 恩恵を受けられる人が限定される

ガス料金が不安定になりやすい

ガス料金の自由化には、価格が不安定になりやすいというデメリットがあります。

これまではガス料金を変更するには国の認可が必要だったため、極端にガス代が上がることはありませんでした。

しかし、各事業者が自由に価格を設定できるようになると、原料となる天然ガスの価格の変動などがガス料金に大きく反映されてしまいます。

状況によってガス料金が高額になる可能性もあることは覚えておきましょう。

【関連記事】ガス代の平均を確認しよう!世帯別や地域別に平均額をご紹介

恩恵を受けられる人が限定される

都市ガスは地下のガス管から供給されるという事情から、ある程度人口が密集している地域でしか利用できません。

そのため電力の自由化とは異なり、都市ガスについては恩恵を受けられる人が一部に限定されるという特徴があります。

自由化と言っても地域間格差が残ってしまう点は、ガス自由化のデメリットと言えるかもしれません。

ガス会社切り替えのポイント

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ガス会社の切り替えには、いくつか抑えておきたいポイントがあります。

主に以下の3つです。

  • まずは居住地に供給している新ガス会社を調べる
  • 各社の料金プランを比較する
  • 実際に料金を計算してみる

まずは居住地に供給している新ガス会社を調べる

ガス会社を切り替えたくても、そもそもできない可能性があります。

都市ガスの供給地域は限られるので、まずはお住まいの地域にガスを供給している事業者があるのか調べてみましょう。

各社の料金プランを比較する

ガス会社の料金プランの内容は各社さまざまです。いくつかガス会社が見つかったら、各ガス会社のプランをしっかり比較してみてください。

ポイントは、トータルの費用で比較することです。

電気とセットで申し込むことでおトクになるものやポイントがつくサービスなど、ガス以外の部分にメリットがあるプランもたくさん出ています。

ガス料金だけで比較するのではなく、総合的に判断しましょう。

実際に料金を計算してみる

気になるガス会社・プランが見つかったら、実際に切り替える前に、現状のガス利用量を元に料金を計算してみましょう。

一般的に、都市ガスの料金は以下の方法で計算できます。

都市ガス料金の計算方法
都市ガス料金=基本料金+従量料金(ガス単位料金×ガス利用料(㎥))

※ガス単位料金は、原料の価格などの影響で毎月変わります。

多くのガス会社では、ホームページでガス料金計算ツールが用意されています。

具体的な数字を確認したい人はそちらをチェックしてみると良いでしょう。

都市ガスもおトクになる『エバーグリーン』がおすすめ

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都市ガスの切り替えをお考えなら、『エバーグリーン』がおすすめです。

エバーグリーンは、電力事業20年以上の新電力会社。累計の顧客契約数は、18万件以上と実績豊富です。

そんなエバーグリーンでは、都市ガスの「e・gasプラン」を提供しています。

エバーグリーンの電気と一緒にe・gasプランを契約すれば、毎月のガス料金が100円引き(税込)になるセット割引があります。

また、供給開始月から12か月間、毎月のガス料金から150円(税込)が引かれるスタート割も適用可能です。

これらの割引を活用すれば、東京にお住いのご家庭はガス料金が約9%もおトクになる可能性があります。

※供給エリアは、関東(東京ガスエリア)・中部(東邦ガスエリア)・関西(大阪ガスエリア)となります。
※月間の使用量が平均30㎥のお客さまで、セット割引・スタート割引を適用した場合を想定。
※「e・gasプラン」は、『エバーグリーン』の電気を利用している方が対象
※約9%という数値は、東京ガス管内のおトク額

また、エバーグリーンは電気料金も魅力的です。

特に電気使用量が多い家庭ほどおトクになるという特徴があります。

たとえば東京エリアに住んでいる家庭の電気代を、大手電力会社の従量電灯Bプランと比較すると、次のようになります。

【2人家族、30A契約、月に310kWh使用】
大手電力会社:8,316円
エバーグリーン:7,909円
月額407円、年間4,884円もおトク

【4人家族、40A契約、月に450kWh使用】
大手電力会社:12,882円
エバーグリーン:12,035円
月額847円、年間10,164円もおトク

【5人家族、50A契約、月に540kWh使用】
大手電力会社:15,919円
エバーグリーン:14,789円
月額1,130円、年間13,560円もおトク

※ 東京エリア、東京電力従量電灯Bとの比較
※ 2021年10月1日現在

使う電気の量は変わらなくても、電力会社を切り替えるだけで、月に数百円から数千円、年間だと1万円以上も安くなるご家庭があります。

また『エバーグリーン』には、電気と保険のセットやCO₂排出量が実質ゼロになるものなど、ユニークなプランが揃っています。

初期費用、契約手数料、解約違約金などはなく、契約期間の定めもありませんので、気軽に切り替えられるのも魅力です。 ※あるく・おトク・でんきを除く。

電気料金がどれほど安くなるのか、下記より簡単にシミュレーションできますので、気になる方は、ぜひお試しください。

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ガス自由化で、自分でガス代を下げられる時代に

この記事ではガス自由化がどのようなものか、そのメリット・デメリットから、ガス会社を選ぶ際のポイントまでご紹介しました。

ガス自由化により、消費者はガス会社を自由に選べるようになりました。ガス会社を変えるだけで、これまでと同じように使ってもガス代を節約できるのは、かなり大きな変化だと言えます。

ガス会社への切り替えは、ほとんどの場合オンライン申請のみで完結しますので、まずは自分に適したガス会社を探してみてはいかがでしょうか。

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