24時間換気システムの電気代は1ヶ月いくら?つけっぱなしで節約する方法も解説

ライフスタイル
2026年5月26日

住宅に設置されている「24時間換気システム」。24時間365日稼働しているだけに、毎月の電気代が心配な方も多いのではないでしょうか。この記事では、24時間換気システムの電気代の目安を換気方式別に解説します。つけっぱなしにする理由と電気代の節約方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

24時間換気システムとは?設置が義務化された背景と役割

24時間換気システムとは、機械の力を使って住宅内の空気を常に入れ替え続ける換気設備のことです。

近年、住宅の気密性が向上したことで室内の空気が外に逃げにくくなりました。しかし、その一方で生まれたのが、建材や家具に含まれるホルムアルデヒドやVOC(トルエン・キシレンなど揮発性有機化合物)が室内に蓄積しやすくなるという問題です。

これらの化学物質が原因で、喉の痛み・めまい・吐き気などの体調不良を引き起こす「シックハウス症候群」が社会問題となり、国は建築基準法を改正しました。

2000年以降のシックハウス相談件数の推移を表す棒グラフ。建築基準法改正が行われた2003年をピークに減少している。

シックハウス相談件数の推移(国土交通省「住宅相談統計年報2025」全表210より作図)

2003年7月1日に施行された改正建築基準法により、すべての建築物に機械換気設備の設置が義務付けられました。住宅の場合は、1時間あたり部屋の空気の半分以上が入れ替わる機械換気設備(=24時間換気システム)の設置が必要とされています。

24時間換気システムは、スイッチを切らない限り自動で稼働し続け、新鮮な外気を取り込みながら室内の汚れた空気を外に排出します。

24時間換気システムの3種類の換気方式

24時間換気システムには、給気(外気の取り込み)と排気(室内の空気の排出)の組み合わせによって3つの換気方式があります。

換気方式によって電気代や快適性が異なるため、自宅の設備がどのタイプか確認しておきましょう。

①第1種換気方式:給気も排気も機械でコントロール

第1種換気方式システムのイメージ図

第1種換気方式システムのイメージ図(出典: Panasonic)

第1種換気方式とは、給気と排気の両方を機械で行う方式です。

空気の流れを機械でコントロールするため、住宅の気密性が低い場合でも比較的安定した換気が可能で、花粉やPM2.5などの微小粒子をフィルターで除去してから室内に取り込めるメリットがあります。

給気・排気の両方に機械を使うぶん、消費電力はやや大きくなりますが、熱交換機能を持つ製品を使えば外気の影響を最小限に抑えながら換気できるため、エアコン効率の面でも有利です。

②第2種換気方式:機械給気・自然排気(主に工場・特殊施設向け)

第2種換気方式システムのイメージ図

第2種換気方式システムのイメージ図(出典: Panasonic)

第2種換気方式は、給気を機械で行い、排気は自然に任せる方式です。

室内の気圧が高い状態(正圧)になるため、外からの汚れた空気が入り込みにくくなります。

ただし、気密性が十分でない場合に湿気が壁内へ侵入して内部結露が生じるリスクがあるため、住宅での採用はほとんどなく、主に工場やクリーンルームなどの特殊な環境で使われています

③第3種換気方式:自然給気・機械排気のシンプルな設計

第3種換気方式システムのイメージ図

第3種換気方式システムのイメージ図(出典: Panasonic)

第3種換気方式は、給気を自然に行い、排気のみを機械で行う方式です。機械を使うのは排気側だけなので、初期費用・ランニングコストともに第1種より抑えられるのが特徴です。

ただし、自然給気口から外気がそのまま入ってくるため、夏は外の熱気が、冬は冷気が直接流れ込みやすく、室温が変化しやすいデメリットがあります。また、住宅の気密性が低い場合は計画通りの換気が難しくなるため、施工時の気密性確保が重要です。

24時間換気システムの電気代は1ヶ月いくら?換気方式別の目安

24時間換気システムの電気代は、換気方式によって異なります。ここでは、一般住宅向けに第1種・第3種換気方式の場合の電気代を見ていきましょう。

パナソニックが公開しているデータ(延べ床面積約125㎡の戸建住宅)によると、第1種換気方式の月額電気代の目安は以下の通りです。

システム構成月額電気代の目安(50Hz)
第1種換気方式約369円~約743円
第3種換気方式約114円~約215円

※電力量料金単価は31円/kWh(税込)として算出

第1種換気方式の場合、給気・排気ともに機械を使うため、第3種換気に比べるとコストはやや高くなりますが、換気の確実性や快適性は高水準です。

第3種換気方式では、排気のみを機械で行うため消費電力が小さく、月100〜220円程度と非常に経済的です。

いずれの方式であっても、1ヶ月あたりの電気代は100円台〜700円台が目安であり、空気環境を守るコストとして考えると非常に割安です。

電気代節約のためでもNG!24時間換気システムを止めてはいけない理由

電気代が気になるからといって、24時間換気システムを止めてはいけません

システムを止めると、シックハウスの原因となる化学物質が室内に滞留し、健康被害が生じるリスクが高まります。また、換気不足による結露やカビの発生、室内の臭いがこもる原因にもなります。

ただし、台風や強風で雨水が給気口・排気口から侵入する恐れがある場合は、一時的に停止することも選択肢のひとつです。あくまでも一時的な措置なので、天候が回復したら速やかに再稼働させましょう。

24時間換気システムをつけっぱなしにする3つのメリット

白い壁に換気口が設置されたシンプルなリビング。住宅の24時間換気システムや室内換気・空気環境をイメージした写真。

24時間換気システムの電気代はそれほど高くありませんが、「本当にずっとつけっぱなしで大丈夫?」と不安に感じる人も多いでしょう。

しかし、24時間換気システムはつけっぱなしにするからこそ、次のようなメリットを得られます。

①シックハウス症候群を防げる

建材や家具、日用品などから発散するホルムアルデヒドやVOC(揮発性有機化合物)が室内に滞留すると、めまいや頭痛などを伴う「シックハウス症候群」の原因となります。

24時間換気システムを稼働させ続けることで、これらの有害な化学物質を常に外へ排出できます。近年の住宅は気密性が高いため、システムを止めずに室内の空気を入れ替え、家族の健康を守ることが重要です。

また、第1種換気方式のシステムであれば、給気フィルターで外気中の汚れを取り除いてから室内へ取り込めるため、花粉症やアレルギーのある方にもおすすめです。

②結露・カビの発生を防いで建物を長持ちさせられる

24時間換気システムが稼働していると、室内の余分な湿気が常に外に排出されるため、結露やカビの発生を抑えやすくなります

換気を行ってこれらの発生を防ぐことは、家の劣化を防ぐうえでもとても大切であり、適切な湿度を保つことは大切な住まいを長持ちさせることにつながります。

特に、キッチンや浴室など水回りは湿気がこもりやすい環境です。これらの場所では24時間換気システムに加えて個別の換気扇を使うことで、より効果的に湿気を排出できます。

③室内の嫌な臭いを抑えて快適な空気環境を維持できる

24時間換気システムは家全体の空気を入れ替えるため、リビングなどの居室だけでなく、ニオイがこもりがちなトイレや脱衣室などの場所も含めて、常に新鮮な空気環境を保てます

頻繁に窓を開けなくても、生活の中で発生するいやなニオイを排気ファンから排出してくれるため、室内の臭いが蓄積しにくくなるのは大きなメリットです。

24時間換気システムを使いながら電気代を節約する方法

24時間換気システムを稼働させたまま電気代を抑えるためには、こまめなお手入れを心がけましょう。

24時間換気システムの給排気口やフィルターにホコリや汚れが蓄積すると、目詰まりを起こして換気風量が低下し、十分な換気ができなくなります

機種によっては換気量を保とうとしてモーター回転を上げるため、結果として消費電力が増えてしまいます。

フィルターや給排気口の清掃は、2ヶ月に1回など機種によって適した頻度で行いましょう。お手入れの際は必ず電源をオフにし、取扱説明書で適切な方法を確認してください。

電気代の節約には電力会社の見直しも効果的

木製テーブルの上に置かれた木の家のオブジェ・LED電球・コンセントプラグ。家庭での電気代節約・省エネ効果を示す写真。

毎月の電気代負担を抑えるには、24時間換気システムの使い方を工夫するだけでなく、電力会社や料金プランそのものを見直すことも効果的です。

2016年の電力小売全面自由化以降、さまざまな新電力会社が登場し、ライフスタイルに合ったプランを自由に選べるようになりました。

現在の料金プランが自分の使い方に合っているかどうかを確認し、より条件のよい電力会社へ切り替えるだけで、24時間換気システムをはじめとする家庭全体の電気代を削減できる可能性があります

また、再生可能エネルギーを使う電力会社に切り替えれば、毎日の生活を通じた環境への貢献にもつながります。

エバーグリーンの「スマートゼロプラン」で毎月の電気代をシンプルに

緑の芝生の上に並んだクリスタル製の地球儀と点灯した電球。再生可能エネルギーや環境に優しいクリーンな電気を象徴するイメージ写真。

エバーグリーン』は、国内有数のバイオマス発電事業者であるイーレックスと東京電力エナジーパートナーが、脱炭素社会の実現に向けて設立した共同出資会社です。

沖縄と一部離島を除く全国に電気をお届けしており、累計契約件数は19万件を突破しています(2025年9月末時点)。

再生可能エネルギーの普及と電気代の削減を両立するサービスを提供し、多くのご家庭から選ばれています。

基本料金0円&料金単価一律

エバーグリーンの『スマートゼロプラン』は、毎月の固定費である「基本料金」が0円のシンプルな料金体系が特長です。

お支払いは実際に使用した電力量の料金のみ。旅行や出張などで電気をあまり使わない月は、その分だけ電気代の負担を減らせます。

また、一般的な電気料金は電気の使用量が増えるほど単価が上がる仕組みですが、スマートゼロプランは使用量にかかわらず料金単価が一律です。夏や冬に電気を多く使う時期でも、単価が跳ね上がる心配がなく安心して電気をご利用いただけます。

新規お申し込みでAmazonギフトカード5,000円分プレゼント

スマートゼロプランに新規でお申し込みいただくと、Amazonギフトカード5,000円分がもらえるキャンペーンを実施しています。

電気代の見直しに加えて、ショッピングにも使える特典が受け取れるので、実質的な節約効果がさらに高まります。

おトクに切り替えられるこのタイミングに、ぜひエバーグリーンのスマートゼロプランをご検討ください。

※Amazonギフトカード提供の適用条件はエバーグリーン公式サイトをご確認ください

再エネ電気でCO₂排出量を実質ゼロに

エバーグリーンは、すべてのプランで再生可能エネルギー100%のエコな電気を提供しています。

スマートゼロプランに切り替えるだけで、ご家庭の電気使用によるCO₂排出量を実質ゼロにできるのもメリットです。

一般的なファミリー世帯がエバーグリーンに切り替えた場合、削減できるCO₂排出量は1ヶ月あたり約127kg。これは杉の木およそ9本分の植林効果に相当します。

※CO₂排出量は令和5年度全国平均係数(0.423kg-CO₂/kWh)をもとに計算
※植林効果は「森林の二酸化炭素吸収力」(関東森林管理局/林野庁)をもとに、杉の木1本当たりの年間CO₂吸収量を14kgとして計算

電気代を賢く抑えながら、地球環境にも配慮した暮らしをエバーグリーンで始めましょう。

24時間換気システムの電気代を賢く抑えて、より快適な暮らしへ

24時間換気システムは2003年の建築基準法改正によりすべての住宅に設置が義務付けられた大切な設備です。月額電気代の目安は換気方式によって異なりますが、約100円〜700円程度が目安となります。

システムを動かし続けながら電気代を抑える工夫も大切ですが、無理なく効果的に電気代負担を減らしたいなら電力会社の見直しがおすすめです。

快適な室内環境を保ちながら、無理のない節約方法を取り入れてみましょう。

24時間換気システムについてのよくある質問(Q&A)

Q. 24時間換気システムの電気代は1ヶ月いくらですか?

換気方式によって異なります。第1種換気方式では月額約369円〜743円程度、第3種換気方式では月額約114円〜215円程度が目安です(パナソニックの戸建住宅用プラン例・50Hz地域の場合、電力量料金単価31円/kWhで計算)。第2種換気方式は住宅ではほとんど採用されていません。

Q. 電気代節約のために24時間換気システムを止めても大丈夫ですか?

基本的には止めるべきではありません。停止すると、室内に化学物質が蓄積してシックハウス症候群のリスクが高まります。台風などの悪天候時は一時的に停止することもできますが、天候が回復したら必ず再稼働させましょう。

Q. 第1種換気と第3種換気では電気代はどちらが安いですか?

第3種換気方式の方が電気代は安くなります。第3種換気は排気のみを機械で行うため消費電力が小さく、月額約114円〜215円程度が目安です。第1種換気方式は給排気ともに機械を使うため月額約369円〜743円程度かかりますが、換気の確実性や快適性は高水準です。

Q. フィルターはどのくらいの頻度でお手入れすればいいですか?

フィルターの清掃は、2ヶ月に1回など機種によって適した頻度で行いましょう。フィルターが目詰まりすると、換気風量が低下して本来の換気効果が得られなくなります。機種によっては、換気量維持のためにモーター回転が上がり、電気代が余計にかかることにもつながります。

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