「こども気温」とは?子どもが大人より7℃高い暑さにさらされる理由と熱中症対策

ライフスタイル
2026年5月28日

夏の外出中、子どもは大人が感じる気温よりも高い暑熱環境に置かれていることを知っていますか?「こども気温」と呼ばれるこの現象は、子どもの熱中症リスクを高める大きな要因です。この記事では、こども気温が生まれる仕組みと、今日からできる具体的な対策をわかりやすく解説します。

目次

「こども気温」とは何か

私たちが普段ニュースなどで目にする気温は、地上約1.5m(大人の胸元あたりの高さ)で観測されたものです。

しかし、身長の低い子どもは地面からの距離が近く、照り返しの影響を強く受けるため、大人よりも過酷な暑熱環境に置かれています。

この子ども特有の暑熱環境を「こども気温」と呼びます。

サントリー食品インターナショナル株式会社(現・サントリービバレッジ&フード株式会社、以下サントリー)と株式会社ウェザーマップが2023年5月に行った共同検証実験では、この「こども気温」の過酷さが数値として明らかになりました。

都内のビル屋上(快晴、東京都心の気温31.4℃)において、大人の胸の高さ(150cm)と子どもの胸の高さ(80cm)で気温を計測したところ、以下のような結果となりました。

計測地点の高さ気温気温差
150cm地点(大人)31.1℃7.1℃
80cm地点(子ども)38.2℃
赤外線サーモグラフィーにて計測した子どもと大人の表面温度計測結果

赤外線サーモグラフィーにて計測した表面温度計測結果(出典:サントリー)

この実験結果から、地面の照り返しの影響などにより、子どもの身長の高さで計測した気温は大人と比較して+7℃程度になることが確認されました。

大人が「少し暑い」と感じる程度の気温でも、子どもにとっては体温を超えるような危険な暑さになっている可能性があります。

子どもが暑さに弱い3つの理由

3人の子どもたちが公園の砂場でバケツやスコップを使って遊んでいる後ろ姿。夏の野外遊びと子どもが過ごす環境を示すイメージ写真。

子どもは大人に比べて熱中症になりやすいと言われています。その主な理由は以下の3つです。

①体温調節機能が未発達

子どもは体温調節機能が十分に発達していません。特に汗をかく機能が未熟で、大人と比べると暑さを感じてから汗をかくまでに時間がかかり、体温を下げるのにも時間がかかってしまいます。そのため、体に熱がこもりやすく、体温が上昇しやすい特徴があります。

②地面からの照り返しの影響を受けやすい

子どもの体は、体重に対する体表面積の割合が大きいため、気温などの外部環境による影響を大人以上に受けやすいという特徴があります。さらに、背が低い分だけ地面との距離が近く、アスファルトなどからの照り返しをより強く受けてしまいます。

実際、国立成育医療研究センターでも、大人の顔の位置で気温32℃の場合、子どもの顔の位置では約35℃まで上昇していると注意喚起しています。

③自分で体調の変化を伝えられない

子どもは夢中になって遊んでいると、身体に異変が起きていても気づかないことがあります。

また、自分の体調の変化を言葉でうまく訴えられず、服装などでの暑さ調節がうまくできないこともあります。そのため、周囲の大人が顔色や汗の量などに気を配る必要があります。

こんな場面・時期は特に「こども気温」に注意!

こども気温のリスクは、屋外のあらゆる場面に潜んでいます。日常でよくある「危険なシーン」と、注意が必要な時期を確認しておきましょう。

ベビーカーでの外出

セコム株式会社が行った検証実験(2013年)によると、晴天時の午後1時頃、東京都内のアスファルト路上に置いたベビーカーを計測したところ、ベビーカー内(頭の位置)の温度が50℃にもなることが確認されました。

ベビーカーを使っている子どもは、大人が歩いている環境よりもはるかに過酷な熱気のなかにいます。

ベビーカーで外出する際は、日陰への移動や水分補給のタイミングに気を配ることが重要です。なお、ベビーカーを日陰に移動させるだけで、内部の温度を10℃以上下げられることも実験で確認されています。

熱中症への警戒は5月から

熱中症というと真夏のイメージが強いですが、近年では5月から多く発生しています。こども家庭庁も、熱中症による救急搬送は近年5月頃から発生していると注意を呼びかけています。

5月は、気温が上がりはじめる一方で、体がまだ暑さに慣れていない時期です。こういった「暑熱順化(暑さに体を慣らすこと)」が進んでいない時期は、気温がそれほど高くなくても熱中症になりやすくなります。

こども気温への注意は真夏だけでなく、春の終わりから始めることが大切です。

「こども気温」から子どもを守るための対策

帽子をかぶった3人の子どもが緑豊かな公園の遊歩道の手をつないで歩いている後ろ姿。暑さの和らぐ日陰で過ごすことを示唆するイメージ写真。

こども気温のリスクを知ったうえで、日常生活で実践できる対策を紹介します。

「いい日陰」を選ぶ

熱中症対策として「日陰に入る」ことが大切なのはよく知られていますが、サントリーは2025年、すべての日陰が同じではないと指摘し、子どもにとって有効な「いい日陰」という概念を提唱しました。

「いい日陰」とは、アスファルトなどからの照り返しが届かない、建物の陰などのことです。サントリーの調査によると、「いい日陰」に入るだけで、熱中症の警戒レベルが1〜2段階下がることが確認されています。

一方、日光は当たらなくても、遊具の下の小さな日陰などは「いい日陰」とは言えません。日陰を選ぶ際には、地面からの熱を効果的に避けられる大きな日陰や、自然が近くにある風通しの良い日陰を選ぶよう意識しましょう。

サントリーが実施した「いい日陰」検証実験の結果。

サントリーが実施した「いい日陰」検証実験の結果(出典:サントリー)

熱中症リスクの高い時間帯を避ける

1日のなかで気温がもっとも上がる午後2時前後は、できるだけ外出を控えるか、屋内に入ることをおすすめします。外遊びは午前中の早い時間帯や夕方以降に行うなど、時間帯の工夫も有効な対策です。

水分補給・服装・帽子の選び方

こども気温から子どもを守るための基本的な対策として、水分補給・服装・帽子の3つが特に重要です。

水分補給は、のどが渇いていなくてもこまめに行うことが大切です。子どもは大人と比べて体内の水分が失われやすいため、外出前・外出中・帰宅後などのタイミングで定期的に水分を補給させましょう。

服装は、通気性が良く、吸水速乾性のある素材を選ぶことが基本です。太陽光を吸収しにくい白や淡い色を選ぶと、体表面の温度上昇を抑えられます。

帽子は、つばの広いサファリハットやキャップで顔や首を日光から守ることが効果的です。帽子をかぶるだけで頭部の表面温度が約10℃下がるという検証結果もあるため、外出時には忘れずに着用させましょう。

地球温暖化が進むほど、こども気温リスクは高まる

帽子をかぶった子どもが晴れた公園でペットボトルの水を飲んでいる後ろ姿。夏の日中に屋外で遊ぶ子どもの熱中症対策・水分補給の重要性を示すイメージ写真。

こども気温の問題は、地球温暖化が進むにつれて深刻さを増しています。

実際、2025年夏(6〜8月)の猛暑日(最高気温35℃以上)の日数は、東京で25日(平年差+20.5日)、前橋・熊谷で47日、甲府で53日に達しました。さらに、気象庁によると、日本の夏の平均気温は1898年の統計開始以来もっとも高い値を記録しています。

こども気温(地面の照り返しによる+7℃)を加味すると、子どもが過ごす環境での猛暑日は公式の猛暑日よりさらに多くなります。

気候変動が続く限り、毎年の夏はより過酷になっていきます。子どもたちが安心して外で遊べる夏を守るためには、熱中症対策を徹底するとともに、温暖化そのものを食い止める取り組みが欠かせません。

そこで、家庭でできる取り組みとしておすすめなのが「電力会社の切り替え」です。

実は、家庭から排出されるCO₂のうち約半分は電気の使用に由来しています。そのため、毎日使う電気を再生可能エネルギー由来のものに切り替えるだけで、家庭全体のCO₂排出量を大きく削減できます。

子どもが安心して過ごせる夏を、電気の切り替えから

森の中の緑の苔の上に置かれた透明なフィラメント電球に木漏れ日が差し込む様子。再生可能エネルギーや環境に優しい電力をイメージした写真。

環境にやさしい電気に切り替えるなら、再生可能エネルギー100%のエコな電気を提供している『エバーグリーン』がおすすめです。

エバーグリーンは、国内有数のバイオマス発電事業者であるイーレックスと東京電力エナジーパートナーが共同で設立した電力会社です。

累計契約件数は19万件を突破し(2025年9月末時点)、多くのお客さまがエバーグリーンの電気で「地球にやさしい暮らし」を実現しています。

再エネ100%のエコな電気でCO₂排出量を実質ゼロに

エバーグリーンではすべてのプランで再生可能エネルギー100%の電気を提供しているため、切り替えるだけで家庭の電気使用に伴うCO₂排出量を実質ゼロにできます。

具体的には、一般的なファミリー世帯がエバーグリーンに切り替えた場合、1ヶ月あたり約127kgものCO₂排出量を削減可能です。これは、杉の木およそ9本分の植林効果に相当します。

子どもたちの未来のために、ぜひエバーグリーンへの切り替えをご検討ください。

※CO₂排出量は令和5年度全国平均係数(0.423kg-CO₂/kWh)をもとに計算
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この機会に、ぜひエバーグリーンで環境にも家計にもやさしい生活を始めましょう。

家庭の電気から、子どもの未来を守る選択を

子ども特有の暑熱環境である「こども気温」。大人より7℃高い環境に置かれている子どもを守るためには、「いい日陰」の活用や水分補給・服装の工夫など、身近な熱中症対策を徹底することが大切です。

さらに、こども気温の問題は地球温暖化と深くつながっています。毎年のように猛暑記録を更新し続ける今、ご家庭の電気をエコなものに切り替える選択は、子どもたちの未来の夏を守ることにつながります。

ぜひエバーグリーンのエコな電気に切り替えて、子どもたちに安心して過ごせる夏を届けましょう。

「こども気温」についてのよくある質問(Q&A)

Q. 「こども気温」とはどういう意味ですか?

子どもの身長の高さで計測した気温が、大人の胸の高さよりも約7℃高くなる現象のことです。サントリーとウェザーマップの共同検証実験(2023年)で明らかになった、子ども特有の暑熱環境を指します。

Q. なぜ子どもの周囲は大人より気温が高くなるのですか?

アスファルトなどの地面は太陽の熱を蓄えて高温になります。地面に近いほど照り返しの影響が強く、身長の低い子どもは大人よりも高温の環境に置かれます。ベビーカーを使っているときは、座面の位置がさらに地面に近くなるため、一層の注意が必要です。

Q. こども気温は何月頃から気をつければいいですか?

気温が上がりはじめる5月頃から注意が必要です。体がまだ暑さに慣れていないこの時期は、特にリスクが高まります。こども家庭庁も、5月から熱中症の救急搬送が発生していると注意を呼びかけています。

Q. こども気温対策として効果的な日陰はどんな場所ですか?

サントリーが提唱する「いい日陰」は、建物のそばの大きな日陰など、アスファルトからの照り返しが届かない場所のことです。こうした「いい日陰」に入るだけで、熱中症の警戒レベルが1〜2段階下がることが確認されています。

Q. ベビーカーの中はどのくらいの温度になりますか?

セコム株式会社の検証実験(2013年)によると、晴天の日中にアスファルトの路上に置いたベビーカー内(頭の位置)は50℃にもなることが確認されています。日陰に移動させるだけで10℃以上下げられるため、サントリーが提唱する「いい日陰」を積極的に活用しましょう。

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

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    1

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    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

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