GX志向型住宅とは?条件・補助金・ZEHとの違いをわかりやすく解説

ライフスタイル
2026年7月26日

GX志向型住宅は、国が定める高い省エネ性能を満たした、脱炭素を目指す新しい住宅です。この記事では、GX志向型住宅の条件やZEHとの違い、2026年度に使える補助金についてわかりやすく解説します。

目次

GX志向型住宅とは

GX志向型住宅とは、脱炭素を目指す国の取り組みの中で生まれた、高い省エネ性能を備えた住宅のことです。まずは、その背景にある「GX」という言葉の意味から見ていきましょう。

GX(グリーントランスフォーメーション)の意味

GX(グリーントランスフォーメーション)とは、2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を達成するために、現状の化石燃料を中心とした経済や社会の仕組みを、クリーンエネルギー中心へと大きく転換していく取り組みのことです。

日本はGXを通じて、エネルギーの安定供給・経済成長・排出削減の3つを同時に実現することを目指しています。

家庭部門の脱炭素を目指す住宅

国立環境研究所が公表する「日本の温室効果ガス排出量データ」によれば、家庭部門における2024年度のCO₂排出量は14万6,242ktCO₂(全体の約15%)にのぼります。

2024年度におけるCO₂の部門別排出量のシェア(電気・熱配分後)。家庭部門は全体の約15%を占めている。

2024年度におけるCO₂の部門別排出量のシェア(電気・熱配分後)
(出典: 国立研究開発法人 国立環境研究所

2050年までにカーボンニュートラルを達成するためには、工場や自動車などの大きな排出源における対策だけでなく、私たちの家庭で使用するエネルギーの使い方を見直すことも大切です。

こうしたカーボンニュートラル実現を目指す流れの中で登場した住宅が「GX志向型住宅」です。

GX志向型住宅が普及すれば、家庭から出るCO₂排出量の削減が期待できます。国は、ZEH(※)基準を大きく上回る省エネ性能を持つ住宅をGX志向型住宅と位置づけ、その普及を後押ししています。

※ZEH(ゼッチ):使うエネルギーと生み出すエネルギーの収支を正味ゼロまたはマイナスにすることを目指した住宅

GX志向型住宅の4つの条件

屋根一面の太陽光パネルを備えた住宅。GX志向型住宅の条件に適合している住宅のイメージ。

GX志向型住宅と認められるには、国が定める性能を満たす必要があります。ここでは、一般的な地域における戸建住宅を例に、主な条件を見ていきましょう。

断熱等性能等級6以上

1つ目の条件は、断熱等性能等級6以上を満たすことです。断熱等性能等級とは、住まいの断熱の性能を数字で表したもので、等級が大きいほど熱が出入りしにくく、外の暑さや寒さの影響を受けにくくなります。

等級6は2022年10月に新設された水準で、ZEH水準(等級5)よりも高い断熱性能を示します。GX志向型住宅にすることで、冷暖房に頼りすぎずに快適に過ごしやすくなる点が特徴です。

一次エネルギー消費量の削減率(再エネ除く35%・再エネ含む100%)

2つ目と3つ目の条件は、一次エネルギー消費量の削減率に関わるものです。一次エネルギー消費量とは、冷暖房や給湯、照明などで住まいが使うエネルギー量のことです。

まず、太陽光発電などの再生可能エネルギーを除いた状態で、一次エネルギー消費量を35%以上削減することが求められます。

さらに、太陽光発電などの再生可能エネルギーを含めた場合には、一次エネルギー消費量を100%以上削減することが条件です(一般的な地域の戸建住宅の場合)。100%以上の削減とは、住まいが使うエネルギーを、自宅で生み出すエネルギーでまかなえる状態を意味します。

高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入

4つ目の条件は、高度エネルギーマネジメント(HEMS/ヘムス)の導入です。

HEMSとは「Home Energy Management System」の略で、家庭で使用するエネルギーを節約するための管理システムです。家電や電気設備とつないで、電気やガスなどの使用量をモニター画面などで「見える化」したり、家電機器を「自動制御」したりします。

高度エネルギーマネジメント(HEMS/ヘムス)のイメージ。家電や電気設備とのつながりを示している。

出典: Panasonic

みらいエコ住宅2026事業では、「ECHONET Lite AIF仕様(家庭内の機器をつなぐ共通の通信規格)」に対応した専用のコントローラーとして、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品を設置することが条件とされています。

こうした機器を備えることで、エネルギーを無駄なく使う暮らしを実現できます。

なお、2026年4月28日の要件変更により、HEMSや太陽光発電設備などでIP通信を用いる機器には、JC-STAR(IoT製品のセキュリティを評価し、要件への適合状況を★の数で可視化する制度)に関わる要件が設けられました。

建築確認申請書の提出日が2026年7月1日以降の住宅では、JC-STARの★1以上の適合ラベルを取得した製品であることが必須要件となります。

JC-STAR制度のロゴマークおよび適合ラベルのイメージ。

JC-STAR制度のロゴマークおよび適合ラベルのイメージ(出典: 経済産業省)

ZEH・長期優良住宅との違い

GX志向型住宅とよく似た省エネ住宅に、「ZEH水準住宅」や「長期優良住宅」があります。それぞれの違いを整理しておきましょう。

ZEH水準住宅との違い

ZEH水準住宅の条件は、断熱等性能等級5以上、再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率20%以上です。

一方でGX志向型住宅は、断熱等性能等級6以上、削減率35%以上が求められます。GX志向型住宅のほうが、断熱も省エネもより高い性能を満たす必要があるという違いがあります。

なお、後ほど紹介する補助金「みらいエコ住宅2026事業」では、ZEH水準住宅の補助額は40万円/戸(地域区分1〜4地域)または35万円/戸(地域区分5〜8地域)で、対象は子育て世帯または若者夫婦世帯です。

長期優良住宅との違い

長期優良住宅は、長期にわたり良好な状態で住み続けるための対策が講じられた住宅で、都道府県や市区町村などの認定を受けたものを指します。省エネの条件は断熱等性能等級5以上・一次エネルギー消費量等級6以上です。

長期優良住宅が「長く住み続けられること」を重視するのに対し、GX志向型住宅は「脱炭素につながる高い省エネ性能」を重視する点に違いがあります。

みらいエコ住宅2026事業での長期優良住宅の補助額は80万円/戸(1〜4地域)または75万円/戸(5〜8地域)で、対象は子育て世帯または若者夫婦世帯です。

GX志向型住宅のメリット

高い性能を満たすGX志向型住宅には、暮らしの面でも以下のようなメリットがあります。

光熱費を抑えやすい

GX志向型住宅は、再生可能エネルギーを含めて一次エネルギー消費量を100%以上削減する性能(一般的な地域の戸建住宅の場合)を満たします。太陽光発電などで自宅のエネルギーをまかないやすく、日々の光熱費を抑えやすい点が大きな魅力です。

一年を通して快適で健康的に暮らせる

断熱等性能等級6以上の高い断熱性能により、外の暑さや寒さの影響を受けにくく、室温を保ちやすくなります。部屋ごとの温度差が小さくなるため、一年を通して快適に、そして健康的に過ごせる住まいになります。

災害時にもエネルギーを確保しやすい

太陽光発電などの再生可能エネルギーを備えた住まいは、蓄電池などを組み合わせることで、停電が起きたときにも一定のエネルギーを確保しやすくなります。もしものときに電気を使える安心感は、日々の暮らしの心強い備えになります。

GX志向型住宅の注意点

メリットの多いGX志向型住宅ですが、あらかじめ知っておきたい注意点もあります。

初期費用が高くなりやすい

GX志向型住宅は、高い断熱性能や省エネ設備、太陽光発電、HEMSなどを備える必要があります。そのため、一般的な住宅に比べて建築にかかる費用は高くなりやすい傾向があります。

長い目で見た光熱費の抑えやすさと合わせて、無理のない資金計画を立てることが大切です。

立地によっては要件が変わる

GX志向型住宅の条件のうち、再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率は、立地によって変わります。

寒冷地や日射の少ない地域では75%以上、雪の多い地域や都市部の狭い敷地などでは、この削減率の要件がありません。お住まいの予定地がどの区分にあたるかによって満たすべき条件が異なるため、早めに施工会社へ確認しておきましょう。

GX志向型住宅で使える補助金「みらいエコ住宅2026事業」

住宅の設計図を囲み、担当者に相談する夫婦。GX志向型住宅の補助金申請や建築計画を検討する場面。

GX志向型住宅を建てる際には、国の補助金を活用できます。2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」という制度が用意されています。

補助額と対象世帯

みらいエコ住宅2026事業は、環境省と国土交通省による補助制度で、2025年度に実施された「子育てグリーン住宅支援事業」の後継にあたります。

GX志向型住宅の補助額は、地域区分1〜4地域で125万円/戸、5〜8地域で110万円/戸です。長期優良住宅やZEH水準住宅は子育て世帯・若者夫婦世帯が対象ですが、GX志向型住宅はすべての世帯が対象となる点が特徴です。

なお、GX志向型住宅で補助を受けられるのは、GXへの協力表明を行った事業者が建築する住宅に限られます。

そのほかにも、補助を受けるには、住戸の床面積が50㎡以上240㎡以下であることや、建築主自らがその住宅に居住することなどの条件があります。

申請期間と注意点

補助の対象になるのは、2025年11月28日以降に基礎工事へ着手した住宅です。

交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日まで、交付申請は遅くとも2026年12月31日までとされています。ただし、いずれも予算の上限に達した時点で受付は終了します。

また、同じ住宅に対して、国のほかの補助制度と重複して補助を受けることはできません(地方公共団体の補助制度は、国費が充てられているものを除いて併用できます)。

申請は登録された事業者を通じて行うため、早めに施工会社へ相談しておくと安心です。補助金の内容や期間は年度によって変わるため、申請前には必ず最新の公式情報を確認しましょう。

GX志向型住宅の脱炭素効果をエバーグリーンの電気で高めよう

大きな窓と緑のある明るいキッチン・リビング。GX志向型住宅で快適に暮らすイメージ。

GX志向型住宅を選ぶなら、住まいで使う電気にも目を向けてみましょう。再生可能エネルギー由来の電気を選ぶことで、家庭のCO₂排出量をさらに減らせます。

家庭からのCO₂排出量を実質ゼロに

エバーグリーン』は、国内有数のバイオマス発電事業者であるイーレックスと東京電力エナジーパートナーの共同出資により設立された電力会社です。

累計契約件数は19万件を突破し(2025年9月末時点)、すべてのプランで再生可能エネルギー100%のエコな電気を提供しています。

そのため、エバーグリーンに切り替えるだけで、ご家庭の電気使用に伴うCO₂排出量を実質ゼロにできます。一般的なファミリー世帯では、1ヶ月あたり約127kgものCO₂排出量を削減可能です(杉の木およそ9本分の植林効果に相当)。

※CO₂排出量は令和5年度全国平均係数(0.423kg-CO₂/kWh)をもとに計算
※植林効果は「森林の二酸化炭素吸収力」(関東森林管理局/林野庁)をもとに、杉の木1本当たりの年間CO₂吸収量を14kgとして計算

GX志向型住宅の高い省エネ性能と再エネ100%の電気を組み合わせることで、さらに環境に優しい暮らしを実現できます。

基本料金0円のおトクなスマートゼロプラン

GX志向型住宅でも、電気を使う量は暮らし方によって変わります。毎月の電気代を考える際は、電気料金プランにも目を向けることが大切です。

エバーグリーンの『スマートゼロプラン』は、契約アンペア数にかかわらず基本料金0円で、電力量料金の単価も一律です。

使った分だけ支払うわかりやすい料金設定のため、電気を多く使う月も安心です。Webからお申し込みいただくと、Amazonギフトカード5,000円分がもらえるキャンペーンも実施しています。

お申し込みはWebから約5分で完了し、現在契約している電力会社への解約連絡も必要ありません。

GX志向型住宅の省エネ性能と家計に優しい料金プランを組み合わせ、脱炭素につながる快適な暮らしを、ぜひエバーグリーンで始めましょう。

※Amazonギフトカード提供の適用条件はエバーグリーン公式サイトをご確認ください

GX志向型住宅とエコな電気で暮らしの脱炭素を

GX志向型住宅は、断熱等性能等級6以上、一次エネルギー消費量の高い削減率などを満たした、脱炭素を目指す省エネ住宅です。

ZEH水準住宅や長期優良住宅より高い性能が求められる一方で、光熱費の抑えやすさや一年を通した快適さ、災害時の安心といったメリットがあります。

2026年度は「みらいエコ住宅2026事業」で最大125万円/戸の補助を受けられますが、予算の上限や申請期間には注意が必要です。

住まいの性能とあわせて、使う電気の中身も見直しながら、脱炭素で快適な暮らしを目指していきましょう。

GX志向型住宅についてのよくある質問(Q&A)

GX志向型住宅は太陽光発電が必須ですか?

一般的な地域の戸建住宅では、再生可能エネルギーを含めた一次エネルギー消費量の削減率100%以上が条件となるため、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備を備えることが実質的に前提となります。

ただし、雪の多い地域や都市部の狭い敷地など一部の立地では、この削減率の要件がないため、必ずしも太陽光発電が求められるわけではありません。

GX志向型住宅とZEHの違いは何ですか?

ZEH水準住宅の条件が断熱等性能等級5以上・一次エネルギー消費量の削減率20%以上であるのに対し、GX志向型住宅は断熱等性能等級6以上・削減率35%以上(再生可能エネルギーを除く)が求められます。GX志向型住宅のほうが、断熱・省エネともにより高い性能を満たす必要があります。

GX志向型住宅の補助金はいつまで申請できますか?

みらいエコ住宅2026事業では、交付申請の予約が遅くとも2026年11月16日まで、交付申請が遅くとも2026年12月31日までとされています。ただし、いずれも予算の上限に達した時点で受付は終了するため、早めの相談がおすすめです。

GX志向型住宅にHEMSは必要ですか?

必要です。GX志向型住宅の4つの条件の1つとして、高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入が求められます。

みらいエコ住宅2026事業では、ECHONET Lite AIF仕様に対応したコントローラーとして、一般社団法人エコーネットコンソーシアムのホームページに掲載されている製品を設置することが条件とされています。

また、建築確認申請書の提出日が2026年7月1日以降の住宅では、IP通信を用いる機器についてJC-STAR★1以上の適合ラベルを取得した製品であることが必須です。

GX志向型住宅の補助金はいくらもらえますか?

みらいエコ住宅2026事業では、GX志向型住宅の補助額は地域区分1〜4地域で125万円/戸、5〜8地域で110万円/戸です。GX志向型住宅は、子育て世帯や若者夫婦世帯に限らず、すべての世帯が補助の対象となります。

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

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    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパートナーの共同出資により創設した企業です!

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    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

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