マイクロプラスチックとは|大きさの定義と特徴
マイクロプラスチックとは、一般に大きさ5mm未満の微細なプラスチック類のことです。
ペットボトルやレジ袋のような大きなプラスチックではなく、目に見えないほど小さな粒までを含む、細かなプラスチックの総称です。

河川中から見つかったマイクロプラスチック
(出典: プラスチックス・ジャパン・ドットコム)
プラスチックは微生物による分解を受けにくいため、自然界に排出されると長期間ごみとして残り続けます。とりわけ、海洋へ流出して微細化したマイクロプラスチックは回収が極めて困難です。
魚をはじめとする海洋生物の体内に取り込まれることで、人間を含めた生態系全体へ何らかの悪影響をおよぼす点が懸念されています。 加えて、ダイオキシンなどの有害な化学物質を吸着しやすい性質や、製品に含まれる添加剤による危険性も指摘されています。
こうした要因から、マイクロプラスチック対策は現在、地球規模の重要課題として国際的に注視されています。
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マイクロプラスチックの種類と主な発生源・原因
マイクロプラスチックは、その発生の仕方によって「一次マイクロプラスチック」と「二次マイクロプラスチック」の2種類に大きく分けられます。その多くは、私たちの暮らしの中から出たプラスチックに由来します。

一次マイクロプラスチック:身近な製品からの直接流出
一次マイクロプラスチックとは、もともと小さな粒として作られたプラスチックです。例えば、洗顔料や歯磨きにスクラブ剤として使われてきたプラスチックの粒子は、排水とともに直接流れ出ていきます。
また、ポリエステルなどの合成繊維でできた衣類を洗濯する際に出る細かな繊維くずも、一次マイクロプラスチックの身近な発生源のひとつとして指摘されています。
二次マイクロプラスチック:生活ごみの微細化と海洋流出
二次マイクロプラスチックとは、大きなプラスチックごみが砕けて小さくなったものです。街で捨てられたレジ袋やペットボトルなどが、波や紫外線などの影響を受けて少しずつ細かく砕け、5mm未満になったものを指します。
経済協力開発機構(OECD)によると、2019年には世界全体で2200万トンものプラスチックごみが適切に処理されず環境中へ流出したと推計されています。こうした暮らしから出るプラスチックごみが、時間をかけて海で砕かれ、マイクロプラスチックの膨大な発生源となっています。
マイクロプラスチックが引き起こす問題
マイクロプラスチックが引き起こす問題には、プラスチック自体が持つ特性に起因するものや、海洋生態系から人体へと連鎖していくリスクなどがあります。ここでは、主な3つの問題を解説します。

有害な化学物質を吸着・運搬
マイクロプラスチックには、海水中に微量に存在するPCBやダイオキシンなどの有機汚染物質を吸着する特性があります。
また、プラスチック生産時に使用される難燃剤や紫外線吸収剤などの添加剤のなかには、内分泌攪乱作用などを引き起こす可能性のある化学物質も含まれています。
海水中に漂う有害物質や、製造時に添加される化学物質などを広範囲に運搬する役割を果たしてしまう点が、マイクロプラスチックの大きな問題として指摘されています。
海洋の生態系などへの影響
有害物質を吸着したマイクロプラスチックは、その微細さゆえにプランクトンや魚、貝類などの海洋生物に誤食されやすくなります。これにより、海洋生物への影響だけでなく、吸着した有害物質が食物連鎖を通じて上位の生物へ濃縮されていくリスクが懸念されています。
現在、北極や南極を含む地球規模での汚染が確認されており、2050年には海洋プラスチックごみの重量が魚の重量を超えるという試算もあります。生態系のバランスを根本から揺るがす長期的な影響が危惧されています。

出典: 環境省
人体への影響についても研究が進められている
海洋生態系に取り込まれたマイクロプラスチックは、食物連鎖の頂点に立つ人間にとっても避けられない問題です。実際に、ヒトの便や血液、肺からマイクロプラスチックが検出されたという研究報告もあります。
マイクロプラスチックの人体への主な取り込み経路には、魚介類などの食事や呼吸に伴う吸入のほか、ペットボトルに入った水の摂取なども挙げられます。
WHOの見解では現状の飲料水のレベルであれば直ちに健康リスクにつながる可能性は低いとされていますが、人体への影響を正確に判断するにはまだまだ科学的な知見が不足しており、現在も世界中で研究が進められています。
将来的なリスクを未然に防ぐ観点から、予防的な対策を講じることが重要です。
マイクロプラスチック問題への世界と日本の取り組み
マイクロプラスチックは、一国だけでは解決できない地球規模の課題です。そのため、世界と日本の双方でさまざまな取り組みが進められています。
国際的な条約・ビジョン策定の動き
マイクロプラスチックを巡っては、環境中に流出したプラスチックごみの量についてのデータや推計手法について、国際的な合意が得られていないのが現状です。こうした課題に対応するため、法的拘束力のある国際文書(条約)を策定する協議が進められています。
また、2019年に開かれたG20大阪サミットでは、2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」がG20首脳間で共有されました。
「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」にはG20以外の国にも参加を促し、2021年5月時点で87の国と地域が賛同しています。
日本の取り組み|法律整備やデータベース構築
日本国内でも、プラスチックごみを減らすための取り組みが進んでいます。
そのひとつが、2022年4月に施行された「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」です。プラスチック製品の設計から廃棄までの各段階で、3R(リデュース・リユース・リサイクル)に再生可能な資源への代替を加えた考え方を促進することを目的としています。
また、環境省は「プラスチック・スマート」というキャンペーンを実施し、分別回収や排出抑制、3Rを幅広く呼びかけています。
さらに、漂流するマイクロプラスチックのモニタリングデータを集めたデータベース「Atlas of Ocean Microplastic(AOMI)」を構築し、どの海域にどのくらいのマイクロプラスチックがあるのかという実態の把握にも取り組んでいます。
マイクロプラスチックを減らすために私たちにできること

マイクロプラスチックは世界的な問題ですが、その発生源をたどると、私たちの日々の暮らしにつながっています。だからこそ、一人ひとりの取り組みが解決への一歩になります。
ここでは、普段の生活のなかでマイクロプラスチックを減らすためにできることを紹介します。
使い捨てプラスチックを減らす
マイクロプラスチックを削減するには、プラスチックごみそのものの発生を抑えることが重要です。
日常の中で使い捨てプラスチックを減らすには、マイバッグやマイボトルを取り入れる、詰替え用商品を選択する、ワンウェイのカトラリーやストローを辞退するといった行動が効果的です。
環境省の「プラスチック・スマート」キャンペーンでも、このような3Rや排出抑制の取り組みが推奨されています。 一人ひとりの意識的な行動で社会全体の取り組みを後押ししましょう。
ごみを正しく処理して自然界への流出を防ぐ
海に流れ出るプラスチックごみの多くは、街で捨てられたものが川を通じて海へたどり着いたものです。
そのため、ごみを正しく分別し、ポイ捨てをしないことが、マイクロプラスチックの流出を防ぐうえで非常に大切です。
外出先で出たごみは持ち帰る、地域のルールに沿って分別するといった心がけが、巡り巡って海の環境を守ることにつながります。
【関連記事】海洋ごみゼロへ!プラスチックフリーの意味と私たちにできること
マイクロプラスチック対策と再生可能エネルギーで環境に優しい暮らしへ

マイクロプラスチックを減らす取り組みは、「環境への負荷をできるだけ小さくする暮らし」につながります。同様に、日常生活の中で環境に配慮するなら、毎日使う電気も見直してみましょう。
現在日本の発電電力量の60%以上を占める火力発電は、地球温暖化の原因とされる二酸化炭素(CO₂)を多く排出します。一方で、太陽光や風力といった自然の力を利用する再生可能エネルギー電力は、発電時にCO₂をほとんど排出しません。
プラスチックごみを減らすのと同じように、電気を再生可能エネルギー由来のものへ切り替えることも、環境に優しい暮らしへの確かな一歩になります。
エバーグリーンの再生可能エネルギー100%の電気で環境に優しい暮らしを

ここでは、環境に優しいエコな電気を提供する電力会社『エバーグリーン』をご紹介します。
エバーグリーンは、国内有数のバイオマス発電事業者であるイーレックスと、東京電力エナジーパートナーが共同出資して設立した電力会社です。累計契約件数は19万件(2025年9月末時点)を突破し、多くの方が環境に配慮した暮らしを実現しています。
電気の使用によるCO₂排出量を実質ゼロに
エバーグリーンは、すべてのプランで「実質再生可能エネルギー100%」の電気を提供しています。現在の電力会社から切り替えるだけで、ご家庭の電気使用に伴うCO₂排出量を実質ゼロに抑えられるのが最大の特長です。
一般家庭から排出されるCO₂の多くは、実は日々の電気の使用によるものです。エバーグリーンの電気を選ぶことは、地球温暖化防止に直接貢献するだけでなく、暮らしの環境負荷を大幅に減らすことにつながります。
プラスチックごみを削減する取り組みとあわせて、毎日使うエネルギーをよりクリーンなものへ変えていく、新しいエコなライフスタイルをぜひ検討してみてください。
「スマートゼロプラン」なら基本料金0円で家計にも優しい
環境負荷は抑えつつ、電気代の負担もできるだけ下げたい方におすすめなのが『スマートゼロプラン』です。
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さらに、今ならWebからの新規お申し込みでAmazonギフトカード5,000円分がもらえるキャンペーンも実施しています。
環境に優しく、家計にも優しい電気で、無理なくエコな暮らしを始めてみましょう。
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一人ひとりの心がけでマイクロプラスチックを減らそう
マイクロプラスチックは、海の生態系への影響や有害な化学物質を吸着する性質が懸念されており、人体への影響については今後の研究が待たれる段階です。
世界や日本ではさまざまな対策が進められていますが、発生源をたどれば私たちの暮らしに行き着きます。使い捨てプラスチックを減らし、ごみを正しく処理する。こうした小さな選択の積み重ねが、美しい海や地球を未来に残す大きな一歩になります。
あわせて、暮らしの環境負荷を減らすなら、毎日使う電気の見直しもぜひご検討ください。日々の暮らしの中でできることから始めてみましょう。
マイクロプラスチックについてのよくある質問(Q&A)
マイクロプラスチックとは何ですか?
マイクロプラスチックとは、大きさ5mm未満の微細なプラスチック類のことです。分解されにくく、海に流れ出ると回収が難しいことが特徴です。
マイクロプラスチックの一番の発生原因は何ですか?
暮らしの中から出るプラスチックごみが大きな原因です。街で捨てられたプラスチックが水路や川を通じて海へ流れ出し、波や紫外線で砕けてマイクロプラスチックになります。加えて、洗顔料のスクラブ剤や合成繊維の衣類を洗濯した際に出る繊維くずなども発生源となります。
マイクロプラスチックは人体に有害ですか?
人体への影響については、現時点ではまだ研究途上です。ヒトの便から検出されたという報告はありますが、体内に入る経路や有害性についてはさらなる研究が必要です。
マイクロプラスチックは肉眼で見えますか?
見えるものから見えないものまでさまざまな大きさのマイクロプラスチックが存在します。5mm程度の大きさであれば目視で確認できますが、時間をかけて微細化していくと肉眼で見ることは難しくなります。
マイクロプラスチックを減らすために家庭でできることは?
まずは使い捨てプラスチックを減らすことが効果的です。マイバッグやマイボトルを使ったり、詰め替え製品を選んだりしましょう。あわせて、ごみを正しく分別してポイ捨てをしないことも、川や海への流出を防ぐうえでとても大切です。
- 出典:
- 環境省|ecojin(エコジン)特集「海がプラスチックで溢れる!?」
- 環境省|令和2年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 第1部第1章第3節
- 環境省|令和4年版 環境・循環型社会・生物多様性白書 第2部第3章第4節
- 東京大学 大気海洋研究所 FSI海洋プラスチック研究|マイクロプラスチックのヒトへの影響
- 日本経済新聞|血液や肺に侵入 マイクロプラスチックは有害か?
- 環境省|プラスチック資源循環(消費者の方へ)
- SHIFTON|一次マイクロプラスチックとは
- プラスチックス・ジャパン・ドットコム|分析のプロから見たマイクロプラスチックの実態
- 公益財団法人日本野鳥の会|第9回 マイクロプラスチック汚染の脅威2 “化学物質による生物への影響”
- 環境省|大阪ブルー・オーシャン・ビジョン
- 特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所(ISEP)|2025年(暦年)の自然エネルギー電力の割合(速報)
