電気自動車の維持費は年間いくら?ガソリン車との比較や内訳・安く抑える方法を解説

ライフスタイル
2026年8月26日

電気自動車の維持費は、軽自動車タイプを年間10,000km走らせる場合、年間約13万〜14万円が目安です。この記事では、電気代・税金・保険料・車検・メンテナンスの5つの内訳と、ガソリン車との比較、安く抑える方法を解説します。

目次

電気自動車の維持費は年間約13万〜14万円

電気自動車の維持費は、軽自動車タイプの電気自動車を年間10,000km走らせる場合、年間約13万〜14万円が目安です。

内訳は以下の通りです。

電気自動車の維持費内訳維持費の目安(年間)
電気代約34,000円 ※1
軽自動車税10,800円 ※2
自賠責保険料約8,800円
任意保険料約50,000円
車検の申請手数料1,250円 ※3
点検・整備費用(年換算)約27,500〜34,800円 ※4
合計約13万2,000〜14万円

※1:電気代の約34,000円は、自宅の普通充電・電気単価31円/kWh・電費9.0km/kWhを前提に計算した試算です
※2:軽自動車税は、グリーン化特例が適用される年度には2,700円まで軽くなりますが、試算では通常の税額である10,800円で計算しています。自動車重量税は、電気自動車であれば新車の登録時にエコカー減税で免税となるため、試算には含めていません
※3:2年ごとに実施される車検の手数料2,500円(持込検査の場合)を1年換算にした金額です
※4:任意保険料と点検・整備費用は、補償内容・年齢・等級や依頼先によって大きく変わるため、金額に幅を持たせています

実際にかかる金額は、車種・走行距離・契約する保険の内容によって変わります。ご自身の使い方に置き換えて、大まかな目安として捉えましょう。

電気自動車の維持費の内訳

白いデスクに置かれた電卓。

電気自動車の維持費は、電気代・税金・保険料・車検・メンテナンス費用の5つに大きく分けられます。

①電気代
ガソリン車のガソリン代にあたる費用で、自宅や外出先での充電にかかります。

②税金
毎年課される自動車税・軽自動車税と、車検のときに納める自動車重量税があります。

③保険料
加入が義務づけられている自賠責保険と、任意で加入する任意保険の2種類があります。

④車検費用
車検(継続検査)は2年ごとに受ける必要があり、持込検査の場合の手数料は2,500円(1年あたり1,250円)です。整備を業者に依頼する場合は、別途点検・整備費用が発生します。

⑤メンテナンス費用
タイヤやワイパーの交換などにかかる費用です。電気自動車はエンジンを持たず、車載バッテリーの電気でモーターを動かして走ります。ガソリン車で必要なエンジンオイルの交換がなく、メンテナンスにかかる項目が少ない傾向にあります。

維持費①電気代|年間10,000km走行で約34,000円

電気自動車の電気代は、年間10,000km走る場合、約34,000円が目安です。

計算には「電費」という指標を使います。電費とは、1kWhの電気で走れる距離のことで、ガソリン車の「燃費」と同じ考え方です。

日産サクラの場合、バッテリー容量20kWhで、一充電走行距離は180km(WLTCモード・国土交通省審査値)です。

電費は、180km ÷ 20kWh =約9.0km/kWhとなります。

全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh・税込を用いて電気代に換算すると、1km走るのにかかる電気代は約3.4円(31円/kWh ÷ 9.0km/kWh)です。

上記から、年間10,000km走った場合の電気代は、約34,000円(3.4円 × 10,000km)と計算できます。

※上記は自宅での普通充電を前提とした目安です。実際には、車種の電費や電気料金プラン、充電方法によって変動します

維持費②税金|エコカー減税・グリーン化特例で軽減

電気自動車の税金は、自動車重量税がエコカー減税で免税、自動車税・軽自動車税がグリーン化特例で軽減されます。

さらに2026年4月から自動車の税制が大きく変わり、課税されるタイミングと税の名称も見直されました。

電気自動車は自動車重量税が免税・自動車税が軽減される

電気自動車は、税制優遇によって購入時や保有中の税負担を大きく抑えられます。主な優遇制度は以下の通りです。

  • エコカー減税(自動車重量税)
    新車登録時や車検時に納める自動車重量税が免税になります(2028年4月30日まで延長)。
  • グリーン化特例(自動車税・軽自動車税)
    毎年かかる税金が概ね75%軽減されます(2028年3月31日まで延長)。例えば軽自動車(自家用・通常10,800円/年)の場合、対象年度は2,700円まで軽減されます。

なお、減税の割合や適用期間は税制改正によって見直されるため、購入時には最新の制度内容を確認しておきましょう。

2026年4月からの税制変更

2026年4月1日より、自動車税制が以下の通り変更されました。

  • 「環境性能割」の廃止
    車を取得する際にかかっていた「環境性能割」は、2026年3月31日をもって廃止されました。これにより、4月以降はどの車を取得しても環境性能割はかかりません。
  • 税金の名称変更
    毎年かかる税金の名称がシンプルになりました。
    • 自動車税種別割 → 自動車税
    • 軽自動車税種別割 → 軽自動車税

現在、電気自動車の主な税制メリットは「保有時にかかる自動車税・軽自動車税の軽減」と「自動車重量税の免税(エコカー減税)」の2点です。

なお、車両購入時には、クリーンエネルギー自動車の導入を後押しする「CEV補助金」などの支援制度が活用できる場合があります。最新の制度情報は都度確認することをおすすめします。

維持費③保険料|自賠責保険は一律、任意保険は人により異なる

自動車の保険には、加入が必須の「自賠責保険」と、ご自身で選んで加入する「任意保険」の2種類があります。

  • 自賠責保険(強制保険)
    すべての車に加入が義務づけられている保険です。保険料は車種と契約期間によって決まり、ガソリン車と電気自動車で違いはありません。
    軽自動車の場合、24ヶ月契約で約17,540円〜17,650円(※離島・沖縄を除く)が目安です。1年あたりに換算すると約8,800円前後となります。
  • 任意保険(任意の保険)
    万が一の事故に備えて、ご自身で加入する保険です。軽自動車の場合、年間で約50,000円が平均的な水準です。ただし、この金額はあくまで目安です。補償内容や運転者の年齢、等級、車種などによって大きく変動するため、実際の金額は契約ごとに差が出ます。

    複数の保険会社から見積もりを取り、補償内容と保険料のバランスを比べて選ぶことをおすすめします。

維持費④車検|軽自動車の継続検査は持込検査で手数料2,500円

軽自動車の車検(継続検査)でかかる申請手数料は、持込検査の場合で1両につき2,500円です。

車検は2年ごとに行うため、1年あたりの手数料に換算すると約1,250円です。

車検時にはこの手数料に加え、「自動車重量税」と「自賠責保険料」も必要です。電気自動車はエコカー減税により自動車重量税の負担が軽くなります。

なお、点検や整備を業者へ依頼する場合は別途費用がかかります。依頼先によって費用が異なるため、複数の見積もりを比較して検討しましょう。

維持費⑤メンテナンス費用|エンジンオイル交換が不要で維持しやすい

電気自動車はエンジンを持たないため、ガソリン車で必須の「エンジンオイル交換」が不要です。点検項目が少なく、維持費を抑えやすいのがメリットです。

一方で、タイヤ・ワイパーゴム・ブレーキ関連などは、ガソリン車と同様に定期的な点検・交換が必要です。

【費用の目安】

日産の正規販売店が用意する軽電気自動車向けのパッケージ(車検付きプラン)では、1年あたりの維持費は約27,500〜34,800円(※)が目安です。

※車検付き30ヶ月のプラン68,780円、54ヶ月のプラン156,720円をそれぞれ1年あたりに換算した金額

ただし、メンテナンス費用は走行距離や依頼先によって変動します。

定期的な点検で消耗品を早めに交換することが、突発的な高額修理を防ぎ、結果として維持費の節約につながります。正確な金額は販売店や整備工場にご確認ください。

電気自動車とガソリン車の維持費を比較

木調の戸建て住宅の駐車場で充電するベージュのコンパクトEV

ここでは、電気自動車とガソリン車それぞれの走行コストや維持費全体の傾向について解説します。

走行にかかる電気代とガソリン代の違い

年間10,000km走行する場合、走行コストは電気自動車の方が大幅に安くなる傾向があります。

試算の前提を「電気自動車:電費9.0km/kWh・電気単価31円/kWh」「ガソリン車:燃費20km/L・レギュラー価格170円/L」とすると、それぞれの年間走行コストは以下の通りです。

  • 電気自動車年間約34,000円(1kmあたり約3.4円)
  • ガソリン車年間約85,000円(1kmあたり約8.5円)

この試算では、電気自動車の方が走行コストを年間で約51,000円抑えられる結果となります。ガソリン価格は変動するため実際の金額は前後しますが、電気自動車の走行コストが安くなりやすいという傾向は押さえておきましょう。

維持費全体で見たときの傾向

維持費全体で見ると、電気自動車は「走行コストの低さ」「メンテナンス項目の少なさ」「税制優遇」という3つの点から、ガソリン車よりも費用を抑えやすい傾向があります。

ただし、電気自動車はガソリン車と比べて車両本体価格が高い傾向にある点には注意が必要です。購入を検討する際は、日々の維持費だけでなく車両価格の差も含めた総額で比較し、ご自身の使い方に最適かどうかを判断することをおすすめします。

電気自動車のバッテリー交換費用と寿命の考え方

電気自動車のバッテリーは、ガソリン車のエンジンとは異なり、長期的に使えるよう設計されています。多くの場合、メーカーが長期間の容量保証を提供しているため、購入後すぐに高額な交換費用を心配する必要はほとんどありません。

バッテリーの寿命と劣化の目安

電気自動車の駆動用リチウムイオンバッテリーは、充電と放電を繰り返すことで、経年劣化により少しずつ容量が低下していきます。

しかし、近年の技術向上により、バッテリーの劣化を抑える性能は格段に上がっています

バッテリーが劣化する速度は、走行距離や充電の習慣、気候などの使用環境に大きく依存します。そのため、「何年で必ず交換が必要」といった一律の寿命はなく、使い方次第で長く使い続けることが可能です。

メーカー保証でカバーされる範囲

ほとんどの電気自動車には、メーカーによるバッテリー容量保証が付帯しています

たとえば「日産サクラ」であれば、「8年16万km」という長期間の容量保証が用意されています。

これは、正常な使い方をしていて、規定の容量を下回った場合に、修理や交換によって一定以上の容量を回復させるものです。

通常の使用において、購入後すぐにバッテリー交換費用が突発的に発生するリスクは極めて低いため、安心してご利用いただけます。購入前には、検討している車種の保証内容を必ず確認しておくことをおすすめします。

電気自動車の維持費を安く抑える方法

青い財布と淡いセージグリーンの陶器製貯金箱を置いた窓辺

電気自動車の維持費は、日々の「充電の工夫」と「固定費の見直し」でさらに抑えることが可能です。賢く運用して、よりおトクなカーライフを送りましょう。

自宅での充電と時間帯を工夫する

電気自動車は、自宅での普通充電を中心に運用すると外出先で急速充電を行う手間やコストを減らせます。

  • 夜間の充電活用
    夜間の就寝中に充電できる車種であれば、電気料金が安い夜間帯を活用できます。
  • プランの見直し
    自宅充電が中心になるからこそ、契約している電気料金プランを、EV所有者向けのプランや夜間割引のあるプランに見直すのがコスト削減の近道です。

生活リズムに合わせて充電のタイミングや料金プランを見直してみましょう。

任意保険や車検を定期的に見直す

保険料や車検費用は、依頼先や契約内容によって差が出ます。

  • 保険の見直し
    任意保険は、補償内容が同じでも会社によって保険料が異なります。数年ごとに複数の保険会社から見積もりを取り、補償内容と保険料のバランスを比較してみましょう。
  • 車検の比較
    車検費用も業者によって異なります。複数の整備工場から見積もりを取り、納得できる条件のところへ依頼することで、トータルの維持費を無理なく抑えることができます。

電気自動車の充電で電気を多く使うご家庭こそ電力会社の見直しがおすすめ

黒板にチョークで描かれた電球のイラスト。節電やエネルギー効率化のアイデアを象徴。

電気自動車(EV)を購入して自宅での充電が増えると、家庭の電気使用量はこれまでより増えやすくなります。

だからこそ、電力会社や料金プランを見直すことで、大きな節約効果が期待できます

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電気をたくさん使うEVライフを支えるエバーグリーンの『スマートゼロプラン』

日当たりの良い窓辺で育つトマトの苗と黄色いジョウロ。家庭菜園や室内菜園のイメージ。

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電気をたくさん使うご家庭におすすめなのが、基本料金0円で電気代を抑えやすいスマートゼロプラン』です。

基本料金0円・単価一律のシンプルな料金設計

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さらに、電気の使用量が増えても単価が変わらないため、電気自動車の充電が必要なご家庭でも安心して電気をお使いいただけます。

基本料金0円・料金単価一律で、毎月の電気代が計算しやすく、家計管理にも役立ちます。

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再生可能エネルギー100%でCO₂排出量が実質ゼロ

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再生可能エネルギーからつくられた電気は、発電時に地球温暖化の原因となるCO₂を排出しません。エバーグリーンに切り替えるだけで、家庭の電気使用によるCO₂排出量を実質ゼロにできます。

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家計にも地球にも優しいカーライフを、ぜひ体験してみましょう。

電気自動車の維持費を正しく理解して賢いカーライフを

電気自動車の維持費は、軽自動車タイプの試算で年間約13万〜14万円が目安です。

ガソリン車と比べて走行コストが安いうえ、税制優遇やメンテナンス項目の少なさもあり、維持費全体を抑えやすいのが特徴です。

購入を検討する際は、日々の維持費だけでなく車両本体価格やバッテリーの保証内容までしっかり確認しておきましょう。

また、自宅充電で電気使用量が増えるご家庭には、電力会社や料金プランの見直しが効果的です。

エバーグリーンのプランをはじめ、ご自身のライフスタイルに合ったサービスを賢く活用して、おトクで快適なEVライフを始めましょう。

電気自動車の維持費についてよくある質問(Q&A)

Q. 電気自動車の維持費は年間いくらくらいですか?

軽自動車タイプの電気自動車を年間10,000km走らせる前提では、年間約13万〜14万円が目安です。

Q. 電気自動車とガソリン車の維持費はどちらが安いですか?

走行コストは電気自動車の方が安い傾向があります。電気自動車(電費9.0km/kWh・電気31円/kWh)と、ガソリン車(燃費20km/L・ガソリン170円/L)で年間10,000km走ると、電気自動車の方が年約51,000円抑えられます。ただし電気自動車は車両価格が高めなため、総額での比較が重要です。

Q. 2026年4月から電気自動車の税金はどう変わりましたか?

2026年4月から、自動車を取得したときにかかる自動車税環境性能割・軽自動車税環境性能割が廃止され、自動車税種別割は「自動車税」、軽自動車税種別割は「軽自動車税」に名称が変わりました。エコカー減税による自動車重量税の免税と、グリーン化特例による自動車税・軽自動車税の軽減は引き続き受けられます。

Q. 電気自動車のバッテリー交換には高額な費用がかかりますか?

ほとんどの電気自動車には、バッテリー容量に対するメーカー保証が付帯しています。また、通常の使い方であれば、すぐに高額な交換費用が発生する心配はほとんどありません。

Q. 電気自動車の維持費を安く抑えるにはどうすればよいですか?

自宅での充電を中心にしながら、契約している電気料金プランを見直すと、充電にかかるコストを抑えやすくなります。あわせて、任意保険や車検の内容を数年ごとに見直すことも効果的です。

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