LED照明の電気代は安い!他の照明との違いやメリット・デメリット、選び方まで詳しく解説

2021年03月09日

照明は生活に欠かせない家電ですが、電気代がかかっているように感じている家庭も多いのではないでしょうか。照明器具のなかでもLED照明は、節約効果をはじめ、さまざまなメリットがあります。この記事では、LED照明にかかる電気代や他の照明との違い、メリット・デメリット、選び方まで詳しく解説します。

LED照明でかかる電気代はどのくらい?

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照明には、LED照明や白熱電球、蛍光灯などがありますが、それぞれどのくらいの電気代がかかるのでしょうか。

LED照明の電気代の相場や、その他の照明との比較、購入コストをご紹介します。

LED照明の電気代の相場

LED照明の例として、『パナソニック』のLEDシーリングライト「HH-CF0844A」で電気代の相場を見ていきましょう。

こちらのLEDシーリングライトの消費電力は、1時間あたり26.8Wです。

電力量単価を27円、1日の点灯時間を10時間と仮定した場合、1ヶ月の電気代は以下の通りです。

26.8(W)÷ 1,000 × 27円(1kWhあたりの電力量単価)×10時間(1日の点灯時間)×30日(1ヶ月)=約217

※1,000で割っているのは、WをkWに変換するためです。

使用する商品や点灯時間にもよりますが、LED照明の電気代はおおよそ1ヶ月あたり220円となります。

(出典:Panasonic|LEDシーリングライト HH-CF0844A)

白熱電球・蛍光灯との電気代の違い

LED照明の電気代をご紹介しましたが、白熱電球や蛍光灯と比べてどうなのかも気になるところです。

白熱電球は『ヤザワ』の「長寿命シリカ60W形2P」、蛍光灯は同じく『ヤザワ』の「Hf直管蛍光灯 32形 昼光色」と比較して見ましょう。

定格消費電力はそれぞれ下の通りです。

  • 白熱電球:60W
  • 蛍光灯:32W

これらの定格消費電力を使い、LED照明と同じ条件で計算してみると、以下のような結果となりました。

  • 白熱電球:約486円/月
  • 蛍光灯:約259円/月

LED照明、白熱電球と蛍光灯のどちらと比べても、電気代が安いことがわかります。

1ヶ月の電気代の差は数十円~数百円ですが、1年に換算すると差が大きくなるので、LED照明に変えるだけで節約効果を期待できます。

(出典:ヤザワ|長寿命シリカ60W形2P)

(出典:ヤザワ|Hf直管蛍光灯 32形 昼光色)

購入コストも比較してみよう

LED照明と白熱電球、蛍光灯には、電気代だけでなく、購入コストにも差があります。

購入コストはLED照明が一番高く、次が蛍光灯で、白熱電球が一番安いです。

1つずつの購入コストだけを見ると上記の順番になりますが、照明は消耗品ですので、寿命を考慮しなければいけません。

寿命の目安は、それぞれ以下の通りです。

  • 白熱電球:1,000~2,000時間
  • 蛍光灯:13,000時間
  • LED電球:40,000時間程度

1日10時間使用したとすると、1つあたりの寿命は次のようになります。

  • 白熱電球:約3~6ヶ月
  • 蛍光灯:約3年7ヶ月
  • LED電球:約11年

購入コストはLED照明が高くなりますが、長く使うほど白熱電球や蛍光灯は交換が必要になるので、長期的に見るとLED照明の方がおトクです。

LED照明の節約効果以外のメリット

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LED照明には電気代の安さ以外にもメリットがたくさんあります。 ここではLED照明が持つ、節約効果以外のメリットを5つ見ていきましょう。

  • 白熱電球・蛍光灯よりも長持ち
  • 熱を発さないため安全
  • 紫外線が発生せず虫が寄ってきにくい
  • 点灯してすぐに明るくなる
  • 二酸化炭素排出量が少なく環境に優しい

白熱電球・蛍光灯よりも長持ち

LED照明は、白熱電球や蛍光灯に比べて消費電力が少ないだけでなく、非常に長持ちします。

先ほどご紹介した通り、各照明の寿命目安は以下の通りで、圧倒的にLED電球の寿命が長いです。

  • 白熱電球:1,000~2,000時間
  • 蛍光灯:13,000時間
  • LED電球:40,000時間

一度購入すれば長く利用できるので、照明を取り替える手間や費用を省くことができます。

熱を発さないため安全

LED照明は、非常に明るい光で部屋を照らすことができますが、熱は発しません。そのため、電球に触れてやけどをしたり、発火したりする心配が少ないので、安全性が高いです。

子どもやペットがいる家庭など、安全に配慮した照明を選びたい方にも向いています。

紫外線の発生量が少なく虫が寄ってきにくい

他の照明器具に比べて、紫外線の発生量が少ないのもLED照明のメリットです。紫外線の発生量が少ないことによって、虫が寄ってきにくくなるので、室内はもちろん、屋外の照明にも使いやすくなっています。

注意点として、紫外線を含むLED照明もあるので、商品選びに気を付けましょう。赤や青、緑などの蛍光体を光らせるLED照明は紫外線を発生させるので、気になる方は該当しないLED照明を選ぶ必要があります。

点灯してすぐに明るくなる

LED照明は、点灯してすぐ明るくなる特徴があります。タイムラグが少ないので、すぐに明かりを確保したいときに役立ちます。

一方で、白熱電球や蛍光灯は、完全に点灯するまでわずかに時間がかかるので、タイムラグが気になる方はLED照明がおすすめです。

環境に優しい

LED照明は省エネ性能が優れており、二酸化炭素排出量が少ない照明器具です。

たとえば54Wの白熱電球を9WのLEDランプに変えた場合、年間で43.9kgの二酸化炭素が削減できます。これは杉の木約3本が1年間に吸収する二酸化炭素に相当する量です。

また、LEDは蛍光灯とはちがって水銀を使用していないため、この点においても環境負荷が少ないと言えるでしょう。

電気代が節約できて家計に優しいLED照明ですが、このように環境に優しい側面もあります。

(出典:資源エネルギー庁|無理のない省エネ節約)

(出典:関東森林管理局|森林の二酸化炭素吸収力)

LED照明で気を付けたいデメリット

LED照明には多くのメリットがある一方で、気を付けたいデメリットもあります。

主なデメリットは、以下の3つです。

  • 購入価格が比較的高い
  • 熱に弱く設置場所を選ばなくてはいけない
  • 場所によって明るさが異なる

購入価格が比較的高い

LED照明で最も気になるポイントが、購入価格です。徐々に価格が下がりつつありますが、他の照明と比べるとLEDは価格が高いため、購入を悩む方も多いでしょう。

電気代の安さや寿命の長さを考慮すると、長期的には白熱電球や蛍光灯よりも安くなるので、初期費用は我慢して取り替えることがおすすめです。

熱に弱く設置場所を選ばなくてはいけない

LED照明には、熱に弱いという性質があります。熱に近い場所や熱がこもる場所に設置すると、故障や破損が起きる可能性があるので注意が必要です。

熱からの距離などを考慮して、安全に使える場所にLED照明を設置しましょう。

場所によって明るさが異なる

蛍光灯は、光を360度均一に伝えることができますが、LED照明は光の放射が均一ではないため、場所によって光の伝わり方が異なります。

同じLED照明でも場所によって明るさに違いがあるので、どのように照らされるかをしっかり確かめることが大切です。

LED照明に替えるときの選び方

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LED照明といっても、明るさや機能、取り付け可能な設備などに違いがあります。せっかく購入したものが取り付けられない、明るさが足りないといったことにならないように、慎重に選ぶことが大切です。

LED照明の選び方を3つご紹介しますので、ぜひ役立ててみてください。

  • 自宅に取り付け可能か
  • 部屋の広さに合った明るさを選ぶ
  • 機能やエコ性能をチェック

自宅に取り付け可能か

照明設備は住宅によって違いがあるので、誤ったタイプを選んでしまうと取り付けができません。

主な配線器具には、下のようなものがあります。

  • 引掛埋込ローゼット
  • 角形引掛シーリング
  • 丸形引掛シーリング

これらの配線器具であれば、それぞれに対応したLED照明を選ぶことで工事なしで交換可能です。

上記以外の配線器具や、そもそも配線器具が付いていない場合は、LED照明の購入と合わせて別途工事が必要になる可能性があります。

部屋の広さに合った明るさを選ぶ

部屋をしっかり照らすためには、部屋の広さに合った明るさのLED照明を選ぶ必要があります。

LED照明の明るさは「ルーメン」という単位で表され、広さに応じて最適な数値が決められています。

一般社団法人「日本照明工業会」によると、広さごとの適切な明るさは以下の通りです。

【LEDシーリングライトの場合】

  • ~4.5畳:2,200~3,199ルーメン
  • ~6畳:2,700~3,699ルーメン
  • ~8畳:3,300~4,299ルーメン
  • ~10畳:3,900~4,899ルーメン
  • ~12畳:4,500~5,499ルーメン
  • ~14畳:5,100~6,099ルーメン

【LEDペンダントライトの場合】

  • ~4.5畳:1,980~2,879ルーメン
  • ~6畳:2,430~3,329ルーメン
  • ~8畳:2,970~3,869ルーメン
  • ~10畳:3,510~4,409ルーメン
  • ~12畳:4,050~4,949ルーメン
  • ~14畳:4,590~5,489ルーメン

(出典:一般社団法人日本照明工業会|LED照明器具の適用畳数について)

機能やエコ性能をチェック

LED照明は機種によって機能が異なるので、照明性能以外の部分もチェックしましょう。

主な機能には調光や調色があり、部屋や時間帯に合わせて明るさを調節したり、光の色合いを変えたりすることができます。

また、環境に配慮したとてもエコなLED照明もあるので、性能をチェックしてみましょう。電気代を節約しながらも、環境保全に貢献することが可能です。

LED照明で最大限節約するなら電力会社の切り替えも検討しよう!

LED照明に交換するだけでも節約に効果的ですが、さらに電気代を抑えたい場合は電力会社の切り替えも検討しましょう。

電力会社や電力プランを再検討することによって、照明だけでなく、家庭の電気代全体を節約することが可能です。

ここでは電力会社を切り替える際のポイントをご紹介します。

電力会社を切り替える際に重要なポイントは?

電力会社を切り替える際は、以下の3つのポイントに注目しましょう。

  • 料金プランは適切か
  • セット割引やポイントサービスを利用できるか
  • キャンペーン特典を受けられるか

料金プランには、従量電灯プランや、時間帯・曜日によって電力単価が異なるプラン、基本料金がかからないプランなどがあります。

ライフスタイルによってどのプランがおトクになるか異なるため、自分の生活と照らし合わせて最適なものを選択しましょう。

また、電力会社によっては、ガスなどのセット割引やポイントサービスを行っていることもあります。他のサービスとまとめて契約すると割引を受けられたり、普段の買い物で使えるポイントが貯まったりするのでおトクです。

キャンペーンの有無もチェックしておきましょう。内容や期間などを確認して上手く活用してください。

電気の切り替えならエバーグリーン!

『エバーグリーン』は、電力事業20年以上の実績がある、老舗の新電力会社です。バイオマス発電で国内トップクラスのイーレックスグループの一員で、電気契約数は20万件を超えました。

『エバーグリーン』には通常プランをはじめ、他社にはないユニークなプランがあります。

  • 電気料金に応じてTポイントやdポイントがたまる「プレミアムポイントプラン」
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エバーグリーンは、沖縄・離島を除く全国どこでも利用できます。ぜひ電力会社の切り替え先の候補として考えてみてはいかがでしょうか。

LED照明を活用して電気代を節約しよう

LED照明は白熱電球や蛍光灯に比べて、電気代を抑えることができます。さらに、熱を発しない、環境に優しいといったメリットもあり、非常に優れたアイテムです。

LED照明に取り替える際は、自宅の配線器具や部屋の広さに合った明るさ、機能などをチェックして、正しい商品を選びましょう。

電力会社の切り替えも検討して、LED照明で電気代の節約を実現してみてください。

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