電気ケトルの電気代ってどのくらい?相場やおすすめの節約方法を紹介

ライフスタイル
2021年5月6日

電気ケトルは短時間で少量のお湯を手軽に沸かせる便利なキッチン家電です。今回は電気ケトルにかかる電気代や、同じくお湯を沸かすときに使う電気ポットとの違い、そして電気代の節約方法についても解説します。

目次

「電気ケトルって便利そうだけど、電気代が高いイメージがある…」と思っていませんか?実は、使い方や機種によって電気代は大きく変わります。

まずは、電気ケトルにかかる電気代の基本的な知識と、ご家庭の電気ケトルの電気代を把握する方法を見ていきましょう。

カップ1杯あたりの電気代は約0.7円

コーヒーやお茶を1杯だけ飲みたいとき、電気ケトルならあっという間にお湯が沸かせます。気になるのはその電気代ですが、例えば一般的な電気ケトル(消費電力1250W)でカップ1杯分(約140ml)のお湯を沸かすのにかかる電気代は、わずか約0.7円ほどです。

これは、あくまで一例ですが、「思ったより安いかも?」と感じた方も多いのではないでしょうか。もちろん、お使いの電気ケトルの消費電力や沸かす量、お住まいの地域の電気料金によって実際の金額は変動しますが、1回あたりのコストは比較的低いと言えるでしょう。

電気代の計算式とシミュレーション(消費電力・使用時間・電力単価から算出)

ご自宅の電気ケトルの電気代をより正確に知りたい場合は、以下の計算式で簡単に求めることができます。

電気ケトルの電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(時間) × 電力量単価(円/kWh)

『ティファール』の電気ケトル「ディスプレイ ロック コントロール 0.8L」という製品を使って、カップ1杯分のお湯(140ml)を沸かす際にかかる電気代を実際に計算してみましょう。

  1. 消費電力(kW)を確認する
    製品の取扱説明書やメーカーの公式サイトで「定格消費電力」を確認します。
    「ディスプレイ ロック コントロール 0.8L」の定格消費電力は1250Wです。
    計算式では単位をkW(キロワット)にする必要があるため、W(ワット)の数値を1000で割ります。
    1250W÷1000=1.25kW
  2. 使用時間(時間)を確認する
    ティファールの公式HPでは、このケトルでカップ1杯分(140ml)のお湯を沸かすのにかかる時間は約63秒と記載があります。
    時間を秒から時間に換算しましょう。(1時間は3600秒なので、秒数を3600で割ります)
    63秒÷3600秒=0.0175時間
  3. 電力量単価(円/kWh)を確認する
    電力量単価は、電力会社や料金プランによって異なります。電力会社の検針票(電気ご使用量のお知らせ)や会員ページで確認してみてください。
    ここでは、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める新電力料金目安単価である 31円/kWh(税込) (2025年5月時点の目安として) を使用します。
  4. 電気代を計算する
    上記で算出した数値を計算式に当てはめます。
    1.25kW×0.0175時間×31円/kWh=0.678円
    この結果から、カップ1杯のお湯を沸かす電気代は約0.7円となります。

このように、製品の情報とご家庭の電力単価が分かれば、おおよその電気代を把握することができます。ぜひ一度、お使いの電気ケトルで計算してみてください。

(出典:ティファール|ディスプレイ ロック コントロール 0.8L)

1ヶ月毎日使うと?使用頻度別の電気代シミュレーション

1回あたりの電気代が分かると、次に気になるのは「1ヶ月毎日使ったら、どのくらいになるの?」という点ではないでしょうか。

先ほどのカップ1杯あたり約0.7円をもとに、1日に使う回数別に1ヶ月(30日)の電気代をシミュレーションしてみましょう。

1日の使用回数1ヶ月(30日)の電気代目安 (カップ1杯/回)
1回約21円 (0.7円×30日)
3回約63円 (0.7円×3回×30日)
5回約105円 (0.7円×5回×30日)

あくまで目安ですが、毎日5回使ったとしても、1ヶ月の電気代は約105円程度と、他の家電製品と比較してもそれほど高額ではないことが分かります。

もちろん、一度に沸かす量が増えれば、その分電気代も上がります。例えば、1Lのお湯を沸かす場合、機種にもよりますが1回あたり約3円~4円程度かかることもあります。

ご自身の利用シーンに合わせて、上記の表を参考にしてみてください。

EG_072_2.jpg

ここでは、電気ケトルと電気ポットでお湯を沸かす場合、それぞれどのくらい電気代がかかるのか比較し、電気代を抑えられるのはどちらなのか検証してみます。

電力量単価は先ほどと同じく31円/kWhとして計算しました。

種類 電気ケトル 電気ポット
機種 【T-fal】ジャスティン ロックコントロール 1.2L 【象印】CV-WB30
容量 1.2L 3.0L
電気代(1Lのお湯を沸かす場合の目安) 約3.18円 約3.58円

上記の機種の場合、電気ケトルの方が1Lのお湯を安く沸かすことができるという結果になりました。

上記の金額はお湯を沸かす際にかかる費用ですので、もし電気ポットで保温する場合は、さらに電気代がプラスされます。

(出典:ティファール|ジャスティン ロック コントロール アイボリー 1.2L)

(出典:象印|VE電気まほうびんタイプ CV-WB30)

【関連記事】電気ポットの電気代はどれくらい?節約方法も解説

電気代を比較しましたが、電気ケトルと電気ポットはそれぞれ特徴が異なります。

どのような違いがあるのでしょうか。

電気ケトル

電気ケトルは容量が1L前後の製品が多く、少量のお湯をサッと沸かすのに適した電化製品です。

沸かすお湯の量が少ないため、その分スピーディーにお湯を沸かすことができます。例えば、コーヒーを1・2杯淹れたり、カップラーメンを1つ作るときなどに使うと便利です。

また値段が手頃で、おしゃれなデザインのものが多いのも特徴のひとつと言えるでしょう。

電気ポット

電気ポットも電気ケトルも、電気を使ってお湯を沸かす仕組み自体はほとんと同じですが、いくつか異なる部分もあります。

たとえば保温機能です。電気ケトルは一部の製品を除いて、基本的にお湯を保温することはできません。一方、電気ポットは沸かしたお湯を設定した温度で保温し続ける機能が付いています。

また、容量にも違いがあります。先ほど触れた通り、電気ケトルは1L前後のものが多いですが、電気ポットは2〜3L、なかには5Lも入るような容量の大きい機種が販売されています。

電気ケトルは、「使いたいときに使いたいだけのお湯を沸かす」というシンプルな機能が特徴で、大人数の家庭よりもひとり暮らしなど少人数の家庭に適しています。

一方の電気ポットは、お湯をたっぷり沸かして保温までできるため、比較的人数の多い家庭向きと言えるでしょう。

電気ケトルの電気代は、日々のちょっとした工夫でさらに抑えることができます。

「ちりも積もれば山となる」ということわざがあるように、小さな節約の積み重ねが、月々の電気代を安く抑えることにつながります。

ここでは、今すぐに実践できる節約方法を5つご紹介します。

お湯は使う分だけ沸かすようにする

電気ケトルでお湯を沸かす場合、沸かすお湯の量が多いほど、沸騰するまでに多くの時間がかかるため電気代が高くなります。

コーヒー1杯分なら1杯分、カップラーメン1つならその分量だけ、と意識して水を入れましょう。多くの電気ケトルには内側に目盛りが付いているので、それを目安に必要な量だけを沸かす習慣をつけることが大切です。

飲みきれないほど多くのお湯を沸かして冷ましてしまうのは、電気代の無駄遣いだけでなく、水の無駄にもつながります。

【関連記事】水道代を節約するお手軽テクニック!場所ごとにご紹介

定期的に掃除する

電気ケトルを使い続けていると、少しずつ水垢がケトルの内側に蓄積されていきます。これは水道水に含まれるミネラル分が固まったものです。

水垢がたまると、ヒーターの熱伝導効率が悪くなり、お湯を沸かすのに通常よりも時間がかかってしまいます。 結果として、余計な電気代がかかる原因になります。

最低でも1ヶ月に1回、できれば2週間に1回程度は、クエン酸などを使ってケトル内部の掃除をしましょう。水垢をきれいに取り除くことで熱効率が改善し、無駄な電力消費を抑えられます。

また、衛生的にも安心してお湯を使えるようになるので一石二鳥です。詳しい掃除方法は、お使いの電気ケトルの取扱説明書も確認してみてください。

保温機能付きケトルは使い方に注意

一部の電気ケトルには、沸かしたお湯を一定時間保温する機能が付いているものがあります。いつでも温かいお湯が使えるのは便利ですが、保温中も電気を消費していることを忘れてはいけません。

短時間(例えば30分~1時間程度)で次のお湯を使う予定がある場合は便利ですが、長時間保温し続けるのであれば、必要な時に都度沸かし直す方が電気代を抑えられる場合が多いです。

特に、数時間後に使うかどうかわからない場合は、保温機能はオフにしておくのがおすすめです。ご自身のライフスタイルに合わせて、保温機能を上手に使い分けましょう。

湯沸かし中のフタは必ず閉める

これは意外と見落としがちなポイントですが、電気ケトルでお湯を沸かす際は、必ずフタをしっかりと閉めましょう。

フタが開いていると、ケトル内の熱が外に逃げてしまい、お湯が沸騰するまでに余計な時間がかかってしまいます。沸騰時間が長引けば、それだけ消費電力も増え、電気代が高くなる原因になります。

また、安全面からも、お湯を沸かす際は必ずフタを閉めるようにしましょう。

電力会社を切り替える

お湯を沸かす量を意識すること、そして定期的に掃除をして水垢を落とすことで、電気ケトルにかかる電気代を少し抑えることができます。

しかし、もっと大きく電気代を下げたいなら、電力会社や電気料金プランの切り替えが最も効果的です。

今よりも安い電力会社・プランに変更すると、電気ケトル以外の電気代もまとめて下げられます。

また一度変更すれば、それ以降は毎月電気代が安くなるので、大幅なコストダウンが見込めます。

電力会社の切り替えはそれほど難しくありませんので、検討する価値は十分あるでしょう。

【関連記事】電力会社・電気料金の選び方とは?プランや比較方法を解説

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今では様々な電力会社がありますが、ぜひご検討いただきたいのが『エバーグリーン』です。

『エバーグリーン』は、国内トップクラスのバイオマス発電事業者『イーレックスグループ』の一員で、電力事業の実績は20年以上を誇ります

エバーグリーンは、通常のシンプルなプランに加え、以下のようなユニークなプランが揃っているのが特徴です。

  • ライフスタイルプラン
    毎月の電気料金が一定の使用量まで定額になるプラン。使用量に合わせて5段階の定額範囲から、自分のライフスタイルに合うものを選べます。
  • 保険でんき
    電気の契約に、日常生活での万が一に備える個人賠償責任保険が付帯するプラン。CO₂排出量実質ゼロの電気を使いながら、暮らしの安心もプラスできるのが特徴です。
  • あるく・おトク・でんき
    歩くことで電気料金が割引になる、健康志向の方におすすめのプラン。健康増進を図りつつ、環境に優しい電気を使えるのが魅力です。

エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

電気ケトルの魅力は、素早く手軽に少量のお湯を沸かせるところです。

コーヒー1・2杯分のお湯を沸かす場合など、飲みたい時に飲みたい分だけのお湯を沸かす際、電気ケトルは活躍してくれるでしょう。

電気ケトルの電気代を節約したいなら、必要以上にお湯を沸かさないこと、そして定期的にメンテナンスをして水垢をしっかり落としておくことが重要です。

もし電気代をもっと大幅に削減したい場合は、電力会社の切り替えやプランの見直しが効果的です。

電気ケトルだけでなく、ご家庭の電気代がまとめて安くなるかもしれないので、電力会社の切り替えを一度検討してみてはいかがでしょうか?

エバーグリーンのホームページはこちら >>

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供給することで
皆さまの暮らしを支えます

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    CO₂排出量が実質ゼロの電気

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