SDGsの目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」とは?現状や私たちにできることを解説

2021年06月30日

エネルギー問題の深刻化が進む昨今では、SDGsの取り組みが注目されています。「政府や企業が取り組む問題」と思いがちですが、実は家庭でもSDGsに貢献できる行動はたくさんあるのです。この記事ではSDGsの目標7にフォーカスし、目標の内容や個人でできる取り組みを紹介します。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)は、地球上のあらゆる問題や課題を解決するために掲げられた世界共通の目標です。

17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことをテーマに、日本をはじめ世界各国が目標達成を目指しています。

目標の内容は、貧困や飢餓をなくすこと、戦争などの争いごとをなくすこと、世界中の誰もが豊かに暮らせること、環境や生き物を守ることなど、多岐にわたるのが特徴です。

このSDGsには、発展途上国の支援はもちろん、私たちのように先進国で暮らす人々のために設定された目標もあります。

そのため、SDGsは日本で暮らす私たちも積極的に取り組むべき課題なのです。

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たくさんの課題があるSDGsの中でも、私たちの暮らしに直結する課題のひとつが7番目の目標「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」です。

この目標7の内容は、世界中のすべての人が安全かつ安心して使えるクリーンエネルギーを普及させ、地球上のあらゆるエネルギー問題を解決することを目指しています。

目標7のターゲットは以下の通りです。いずれも良質なエネルギーを低価格でより多くの人に届けることを目標としています。

7.1 2030年までに、安価かつ信頼できる現代的エネルギーサービスへの普遍的アクセスを確保する。
7.2 2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合を大幅に拡大させる。
7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
7.a 2030年までに、再生可能エネルギー、エネルギー効率、および先進的かつ環境負荷の低い化石燃料技術などのクリーンエネルギーの研究および技術へのアクセスを促進するための国際協力を強化し、エネルギー関連インフラとクリーンエネルギー技術への投資を促進する。
7.b 2030年までに、各々の支援プログラムに沿って開発途上国、特に後発開発途上国および小島嶼開発途上国、内陸開発途上国のすべての人々に現代的で持続可能なエネルギーサービスを供給できるよう、インフラ拡大と技術向上を行う。

(出典:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン|目標 7 すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する)

なぜこれらの目標が必要なのかというと、世界では12億人以上もの人が電力を利用できていないのが現状だからです。

12億人というのは世界人口のおよそ5分の1にあたり、電力を使えていない国はアフリカとアジアに集中しています。

これらの地域では、電気がないため何時間もかけて水を汲みに行かなければなりません。

また多くの学生は夜に明かりを使えず、満足に勉強することができていません。

電気を使えないことにより、多くの人々が学習や事業の機会を失っているのです。

さらに、世界の28億人が調理や暖房用として、薪・木炭・石炭・糞といった燃料を使わざるを得ない状況にあります。

これらの燃料は屋内の空気を汚染し、400万人以上が早死にしている原因となっています。

空気の汚染は人体に悪影響を及ぼすだけではなく、地球全体の環境汚染にも繋がります。

そのため、私たちの地球を守るためにも、エコでクリーンなエネルギーを世界中に行き渡らせるSDGs目標7が必要なのです。

日本の発電電力量(令和元年度)を見てみると、再生可能エネルギーが18.1%・原子力が6.2%・化石燃料火力が75.7%で、化石燃料を用いた発電が大多数を占めています。

化石燃料を燃焼させると、大量の二酸化炭素が発生するため、地球温暖化を加速させる要因のひとつと言われています。

しかし、エネルギー資源に乏しい日本では、未だに化石燃料に頼った発電を行っているのが現状です。

こうした日本の現状を打破するため、日本政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を目指しています

具体的には、次世代型太陽電池やカーボンリサイクルなどの実用化を見据えた研究開発を促進したり、環境・社会・ガバナンスに配慮している企業を重視・選別して投資するESG投資を積極的に行ったりと、日本の取り組みはさまざまです。

SDGsは世界みんなで取り組む目標です。一人ひとりがSDGsを意識して行動することで、目標の達成率は大きく変わります。

とはいえ、壮大な目標のため、「いったい何から取り組めば良いんだろう?」と、分からない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの項目では、家庭で今すぐできるSDGsの取り組みをご紹介します。

日ごろからこまめな節電を心がける

まず、SDGsの目標7を達成するため、エネルギーの使い方に目を向けてみましょう。

電気をこまめに消したり、エアコンは適切な温度で稼働させたりと、無駄なエネルギー消費を抑えるだけで、地球環境の改善に繋がります。

資源に乏しい日本のエネルギー問題は、深刻な課題のひとつです。

地球環境を守りながら、限りある資源を守るためにも、無駄なエネルギーを使わない省エネの暮らしを心がけましょう。

自家用車の代わりに公共交通機関や自転車を利用する

地球環境を守ってクリーンな社会を実現するためにも、CO₂排出量の削減は欠かせません。

たとえば、普段自家用車を使っている方は、自家用車の代わりに公共交通機関や自転車を使うだけで、CO₂排出量をグッと減らせます。

交通手段別に単位輸送量あたりのCO₂排出量を比べると、自家用車は鉄道の約9倍ものCO₂を排出します。

そのため、移動する際には自家用車よりも鉄道やバスを利用することで、CO₂の削減に繋がるでしょう。

通勤や帰省などでどうしても自家用車を使わざるを得ない場合は、アイドリングストップなどのエコドライブを心がけ、CO₂の排出を少しでも減らすよう意識するのも効果的です。

環境に優しい再生可能エネルギーを選ぶ

SDGsの目標7を達成するため、世界中で力を入れているのが再生可能エネルギーです。

再生可能エネルギーは、太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなどを利用して作られるエネルギーのことで、石油などの化石燃料のように枯渇する心配がありません。

さらに、火力発電と違ってCO₂を排出しない(または増加させない)のもポイントです。

資源問題と環境問題を同時に解消する再生可能エネルギーは、エコでクリーンな未来のエネルギーとして世界中で注目されています。

普段の暮らしで積極的に再生可能エネルギーを選ぶことは、SDGsを達成するための大きな鍵となるでしょう。

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個人でSDGs達成に貢献したいという方は、『エバーグリーン』の電気を使用しませんか?

エバーグリーンは、東証プライム市場上場の「イーレックスグループ」の一員で、20年以上の実績を誇る老舗の電力会社です。

イーレックスグループでは、全国5ヶ所でバイオマス発電所を運営するなど、環境に配慮した再生可能エネルギーの普及に積極的に取り組んでいます。

エバーグリーンの大きな特徴は、エコです。

エバーグリーンでは、実質再エネ100%の「CO₂フリー電気」をすべてのお客さまにお届けしており、エバーグリーンに切り替えることで、ご家庭の電力使用によるCO₂排出量がゼロになります。

日本全国(沖縄・一部離島を除く)を対象に電気を供給しているため、引っ越しなどがあっても継続してエバーグリーンの電気をご利用いただけます。

二酸化炭素排出を削減できるエバーグリーンの電気に切り替えれば、SDGsにも大きく貢献できます。

エコな生活を目指したい方は、ぜひエバーグリーンをご検討ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

SDGsは世界各国が抱える問題を解決するだけではなく、私たちの未来にも影響を及ぼす大切な目標です。

この機会にSDGsの各ゴールに目を向けて、暮らしと環境に優しい配慮を意識してみてください。

『エバーグリーン』は、実質再エネ100%の「CO₂フリー電気」をお届けしています。

エコでクリーンなエネルギーを自主的に選んで、地球環境を守る暮らしをしましょう。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン|目標 7 すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する)
(出典:国際連合広報センター|手ごろな価格のクリーン・エネルギーの普及はなぜ大切か)
(出典:資源エネルギー庁|令和元年度(2019年度)のエネルギー需給の概要)
(出典:SDGs推進本部|SDGsアクションプラン2021)
(出典:経済産業省|ESG投資)
(出典:国土交通省|公共交通機関の利用促進による二酸化炭素排出削減に向けた課題)

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