水質汚染の原因とは|汚染の現状や家庭で取り組める対策までまとめて解説

2021年08月30日

日本で暮らしていると、水質汚染とは無縁に感じるかもしれません。しかし、日本でも水質汚染は起きており、健康被害や生態系へのダメージなどさまざまな影響を及ぼしています。水質汚染対策を始めるためには、まず原因を知ることが大切です。この記事では、水質汚染の原因や現状、家庭でできる対策まで詳しく解説します。

環境に優しい、エバーグリーンの「CO₂フリープラン」

『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力です。

エバーグリーンの「CO₂フリープラン」に加入すると、電気を使用したときのCO₂排出量が実質ゼロになります。

CO₂フリープランの詳細はこちらからご覧いただけます。

水質汚染とは、河川や湖沼、海洋などの水質が悪化することです。

次の項目で詳しく解説しますが、産業排水や生活排水、地球温暖化などによって水質が汚染されており、世界的に深刻な問題となっています。

水質汚染の基準は、化学物質や有機物、細菌の量、色の変化、濁り具合などさまざまです。

水は私たちの生活に欠かせないものであり、水質汚染によって水道水が飲めなくなったり、これまでのように海産物を食べられなくなったりするなど、身近な影響が懸念されます。

きれいな水を確保できない地域では、汚染された水を使ったために命を落としているようなケースもあり、水質汚染はすぐに取り組まなければならない環境問題のひとつです。

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水質汚染の原因は、主に産業排水、生活排水、地球温暖化の3つです。

それぞれの現状や原因になっている理由を見ていきましょう。

産業排水とは、工場や農場などから排出される水です。

有害物質が含まれた産業排水が河川や湖沼に流れ出ることによって、水質汚染が起きてしまいます。

かつて水俣病やイタイイタイ病が大きな問題になりましたが、これらの公害の原因は産業排水です。

その後、規制が強化され、今では水質汚染につながる産業排水は出にくくなっています。

生活排水とは、台所やトイレ、風呂、洗濯など、日常生活で発生する排水のことを指します。

水の汚れの度合を表す指標に「BOD」というものがあります。

BODとは、微生物が水の汚れを分解する際に使う酸素の量です。

水に含まれる酸素は、魚や水中に住む昆虫にとって、生きるために必要なものです。

微生物が汚れの分解にたくさんの酸素を使ってしまうと、魚の窒息死などにつながります。

そのため、BODが高いほど環境への負荷が大きいということになります。

下記がBODの高い生活排水の一例です。

生活排水の種類 BOD(g)
使用済み天ぷら油20ml 30
マヨネーズ15ml 20
牛乳コップ1杯 16
ビールコップ1杯 15
みそ汁お椀1杯 7

これら以外にもさまざまな生活排水が家庭から出て川に流れ込んでいます。

その影響は川だけでなく、川から海に流れて海洋汚染の原因にもなります。

環境省が報告した「令和2年度公共用水域水質測定結果」によると、BODなどの環境基準の達成状況は、河川93.5%、湖沼49.7%となっており、達成には至っていません。

地球温暖化

水質汚染の原因は、水を直接汚染するものだけではありません。

地球温暖化も原因のひとつです。

水温が上昇することによって、植物プランクトンの増殖や生態系の悪化などが起き、水質の悪化につながっていると考えられています。

その他にも、海面上昇による地下水の塩水化や河川取水障害など、さまざまな要因が水質を変えてしまっているのです。

地球温暖化については、こちらの「地球温暖化の原因は?温暖化が起きる仕組みや対策も紹介」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

水質汚染への具体的な対策として、「水質汚濁防止法」が1970年に公布されました。

工場・事業場からの排水に対して、全国一律の排出基準と、汚染源が集中している水域に対してはさらに厳しい基準を設けています。

生活排水に対しては、重点地域を指定し、浄化槽の設置や対策の普及を行っており、住民の自発的な行動を促す啓発活動も取り組みのひとつです。

また、水の流れがない湖沼や海域は汚濁物質が溜まりやすいため、異なる対策を講じています。

湖沼に対しては、水質汚濁防止法による規制だけでは不十分という理由で、「湖沼水質保全特別措置法」という法律が作られました。

この法律に基づいて、環境負荷の規制や下水道・浄化槽の整備などを行っています。

内湾や内海などの閉鎖的な海域では、指定水域ごとに削減目標を設定し、各都道府県で目標達成のために施策を実施しているのが主な取り組みです。

水質汚染の原因の中でも、家庭から排出されている生活排水の影響が深刻といわれています。

生活排水を減らすためには、各家庭が意識して行動することが必要です。

ここでは、家庭でできる対策を3つご紹介します。

食べ残しをしない

上述したように、使用済みの天ぷら油やマヨネーズなどのBODは非常に高く、水質への影響が大きいです。

生活排水として流れ出ると水質汚染につながるので、食べ残しをしないようにしましょう。

自宅で料理する際は食べきれる分だけ作り、買い物の際にも食材が残らないように考えて買うものを選ぶのがポイントです。

外食であれば、食べられる分だけ注文しましょう。

フードロスが減ることによって、水質汚染はもちろん、持続可能な社会の実現にも貢献できます。

油汚れをしっかりふき取る

洗い物をする際は、油汚れをしっかりふき取りましょう。

生活排水として流れる油を減らすことによって、河川や海への影響を抑えられます。

残った油を再利用したり、やむを得ず捨てるときは新聞紙に捨てたりするなど、油の処理に気を付けましょう

洗剤を使いすぎない

シャンプーや台所洗剤も、水質汚染につながるものです。

シャンプーやリンスは適量を守り、使いすぎに気を付けましょう。

台所用洗剤や衣類用洗剤についても、必要な分だけを使い、水質への負荷を抑える努力が必要です

『エバーグリーン』のCO₂フリープランで地球温暖化の防止に貢献

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水質汚染の原因として、地球温暖化を紹介しました。

ご存知の方も多いと思いますが、地球温暖化は深刻であり、水質汚染対策と同様に、一人ひとりが意識して取り組まなければならない問題です。

地球温暖化への対策はさまざまありますが、そのひとつがエコな電気への切り替えです。

再生可能エネルギーを利用している電力プランであれば、CO₂の排出を抑えながら電気を使えます。

今ではさまざまな電力会社があり、積極的に再生可能エネルギーを扱っている会社も登場しています。

そのような会社に切り替えるだけでも、温室効果ガスの削減を期待できるでしょう。

たとえば新電力の『エバーグリーン』には、地球環境に配慮したプランがあります。

『エバーグリーン』は東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員です。

親会社である『イーレックス』は、国内トップクラスのバイオマス発電事業者として、エコな電気の供給に取り組んでいます。

『エバーグリーン』にはいくつかプランがありますが、なかでも注目いただきたいのが、「CO₂フリープラン」です。

CO₂フリープランを選ぶと、電気使用による二酸化炭素の排出量が実質ゼロになります。

このプランでは、一般的な家庭で年間1,785㎏-CO₂ほどの二酸化炭素を削減することが可能です。

これは、約130本の杉の木が1年間に吸収する量に相当します。

※杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定
※300kWh/月×12か月×0.496kg-CO₂/kWh(平成29年度全国平均係数)より算出

CO₂フリープランについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度エバーグリーンの公式ホームページをご覧ください。

「CO₂フリープラン」の詳細はこちら >>

水質汚染を防ぐためにできることから始めよう

水質汚染の原因は、産業排水や生活排水、地球温暖化などですが、その中でも生活排水の影響が深刻です。

台所やトイレなどから排出される排水が水質を汚染しています。

食べ残しをしない、油汚れをしっかりふき取る、洗剤を使いすぎないというすぐにできることでも、水質保全に貢献できるので、今日から実践しましょう。

また、水質汚染と同様に深刻な問題である地球温暖化への対策にも取り組まなければなりません。

簡単にできる取り組みとして、エコな電気を選択するという方法があります。

エバーグリーンの「CO₂フリープラン」なら、二酸化炭素の排出量が実質ゼロになります。

これを機に、ぜひ切り替えをご検討ください。

「CO₂フリープラン」の詳細はこちら >>

(出典)

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