飲食店の冷房の設定温度はどれくらいが適切?コストを抑える方法もご紹介

2022年07月27日

飲食店経営において、夏場の冷房の設定温度はお客様の満足度を左右する大事な要素です。この記事では、飲食店の冷房の設定温度の目安や、冷房にかかるコストについて解説します。冷房コストを抑える方法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

飲食店の冷房の設定温度の目安

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環境省が推奨する自宅やオフィスの室温の目安は、夏が28℃、冬が20℃となっており、この室温を目安にエアコンの設定温度を調整するよう呼びかけています。

しかし、飲食店においては、必ずしも「夏28℃・冬20℃」が快適な温度であるとは限りません

例えば、強火で調理する飲食店では、店内の温度がどうしても上がりやすくなります。そのため、エアコンの設定温度は若干低めにしておくのがおすすめです。

また、同じ室温でも性別や年齢によって感じ方が異なるため、客層の違いによっても適切な設定温度は変わってきます。

このように、飲食店では提供する料理や客層などに配慮して空調をコントロールする必要があります。

お客様が快適と感じる温度設定が大切

飲食店の冷房の設定温度を調節するときは、「お客様目線に立つ」のが重要です。

お店の空調コントロールは、どうしても従業員の体感で決めてしまいがちですが、お客様が快適な温度かどうかを意識するようにしましょう。

店内を動き回っている従業員が快適と感じる温度でも、席に座ったままのお客様には寒い可能性があります。

また、厨房で火を扱っている従業員はより暑さを感じやすいので、調理スタッフの体感に合わせてしまうと、店内が冷えすぎて客足が遠のくことになりかねません。

さらに、先ほど触れた通り、体感温度は性別や年齢によっても異なります

ダイキン工業株式会社によると、20代~70代の700人を対象とした調査では、冷房が苦手な人の割合は男性が44.8%、女性が64.7%となっており、女性の方が冷房に苦手意識のある方が多いという結果が出ています。

また、基礎代謝が低下しているご年配の方にも、冷房が苦手な方が多いです。

そのため、女性やご年配の方が多く来店する飲食店では、冷房の設定温度はあまり下げ過ぎない方が良いでしょう。

快適と感じる温度は人それぞれ異なることを理解したうえで、客層に合わせた冷房調整を行うのが大切です。

飲食店の業態によって適切な設定温度は異なる

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適切な冷房の設定温度は、飲食店の業態によっても異なります。温度設定のポイントを、業態別にご紹介します。

居酒屋

居酒屋では、冷房の設定温度はやや高めがおすすめです。

店内の温度を若干高めにすることで、売上の約40%を占めるとも言われるドリンク類の注文数を増やせる可能性があります。

ただし、設定温度を上げすぎてお客様に不快感を感じさせてしまっては本末転倒なので、少し高め程度にとどめておきましょう。

カフェ・喫茶店

「落ち着いてゆっくり過ごしたい」というニーズが高いカフェや喫茶店では、店内の冷房を家庭と同じくらいの設定温度にするのがポイントです。

カフェや喫茶店は、友人とのおしゃべりを楽しんだり、読書をしたりと、お客様が長く滞在することが多い場所です。

まるで自宅のように、長い時間心地良く過せる場所を提供することで、お店の印象が良くなってリピート率UPに繋がります

女性のお客様が多く来店するカフェや、ご年配の方に親しまれている喫茶店などの場合は、くれぐれも設定温度を下げすぎないように注意しましょう。

中華料理店・鉄板焼き店など

強火で調理する中華料理店や、客席に熱源がある鉄板焼き店・焼肉店などは、店内の温度が上がりやすいため、冷房の設定温度を少し低めに設定しましょう。

ただし、温度を低めにしていても、厨房で火を扱っている従業員は暑さを感じることが多くあります。

そのような場合は、可能であれば厨房用のエアコンを別途設置するのがおすすめです。

フロアの冷房を料理人の体感に合わせて設定してしまうと、お客様が寒すぎる場合があるので気を付けましょう。

冷房の温度調節が難しい場合の対処法

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客層や提供する料理によって冷房の設定温度を調節したとしても、お客様一人ひとりの体感温度は異なるため、どうしても「暑い」「寒い」といった要望が出てくる場合があります。

しかし、そのようなお客様の声に都度対応するのはなかなか難しいのが現状です。

そこで、冷房の設定温度を変更できない場合は、次のような対処法を実践してみましょう。

・席の移動をお願いする

同じ店内でも、日当たりの良さやエアコンの風の届きやすさなどは場所によって異なります。

暑いと感じるお客様には、エアコン近くの涼しい席へ、寒いと感じるお客様には、窓際の暖かい席への移動をお願いしてみましょう。

日頃から、エアコンの風が当たりやすい席や、日当たりが良い席などを把握しておけば、「暑い」「寒い」といった要望が出たときに、スムーズに席までご案内できます。

・貸出用のひざ掛けやブランケットを用意する

店内の寒さ対策として、貸出用のひざ掛けやブランケットを用意しておくのもおすすめです。

ひざ掛けやブランケットは、冬の防寒グッズというイメージがありますが、夏場の冷房対策にも重宝するアイテムです。

膝にサッとかけるだけで、足元を冷えから守ってくれるので、貸出用として常備しておくと喜ばれます

・温かいお茶などをサービスする

お客様にサービスでお出しするドリンクは、お水の他に、温かいお茶も選べるようにしておくと良いでしょう

一見ささやかなサービスに見えるかもしれませんが、夏場のエアコンが苦手な女性やご年配の方にとって、温かい飲み物を選べるのは嬉しいものです。

一方で、店内が暑いと感じているお客様には、いつもより氷を多めに入れたお水を提供するのも良いでしょう。

飲食店の冷房にかかるコスト

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飲食店において、冷房にかかるコストは経営上見逃せないポイントです。

冷房の設定温度を見直すとなれば、当然冷房にかかるコストも増減しますが、そもそも冷房には一体どれだけ電気代がかかっているか知っていますか?

ここでは、冷房コストの算出方法をご紹介します。

冷房にかかる電気代の算出方法

一般的に、エアコンなどの電化製品にかかる電気代は、次の式で算出できます。

【電気代の計算方法】
消費電力(kW)× 使用時間(h)× 1kWhあたりの電力量料金(円)

・消費電力
カタログに記載されている「定格消費電力」を当てはめます。冷房時と暖房時で消費電力が違う場合があるので注意しましょう。

・使用時間
エアコンなどの冷房機器の稼働時間を掛け合わせます。単位が「時間」である点に気を付けましょう。

・1kWhあたりの電力量料金
電力量料金は、契約している電力会社や季節によって異なります

電力量料金がいくらか分からない場合は、契約内容や電力会社のホームページなどを確認してみてください。

冷房にかかる電気代の計算例

実際に販売されているエアコンを例にして、電気代がいくらかかるのかを計算してみましょう。

製品 国内大手D社製品
タイプ 天井埋込カセット形ラウンドフロー
相当馬力(※) 4馬力
冷房定格消費電力 2.30kW

(出典:ダイキン|店舗・オフィスエアコン スカイエア)

※馬力とは:業務用エアコンの能力を表す単位。4馬力のエアコンは、飲食店であれば約30~49m²の広さに適しています。

使用時間と電力量料金は、下記のように仮定します。

使用時間 1日あたり10時間
1ヶ月あたり200時間
電力量料金 17.37円/kWh

上記の場合、冷房にかかる電気代は次のようになります。

【1日あたりの電気代】
2.30(kW)× 10(時間) × 17.37(円/kWh)=399.51(円)

【1ヶ月あたりの電気代】
2.30(kW)× 200(時間) ×17.37(円/kWh)=7,990.2(円)

ただし、エアコンは常に一定の電力を消費するわけではありません。冷房稼働時の使用状況や外気温などによって消費電力は異なるので、算出できる電気代はあくまで目安として捉えるようにしてください。

冷房コストを抑える方法

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飲食店経営においては、利益を増やすためにも、電気代などの経費はできるだけ抑えたいところです。

ここでは冷房コストを抑える方法をご紹介しますので、電気代を削減したい店舗経営者の方はぜひ実践してみてください。

エアコンのフィルターをこまめに掃除する

フィルターが汚れた状態だと、エアコンの運転効率が下がってしまいます

少々手間はかかりますが、冷房のコストを抑えるためには、エアコンフィルターをこまめに清掃するのが重要です。

自分で掃除するのが難しい部分や、落としきれない汚れについては、定期的にエアコンクリーニング業者に清掃を依頼しましょう。

風向きを調整する

一般的に、冷房時にエアコンの設定温度を1℃上げると、約13%の節電になると言われています。風向きの調整は、この温度調整と同様に節電効果が期待できる方法です。

冷房の場合、風向きは水平か上向きがおすすめです。

冷気は上から下に降りていくため、風向を水平もしくは上向きにすることで、効率良く室温を下げられます。

「冷房の設定温度をもう少し下げた方がいいかも…」と悩んでいる方は、風向きの調整だけで案外解決するかもしれません。ぜひ一度試してみてください。

省エネタイプの機種に買い替える

省エネ性能の低い古い機種のエアコンを使っているなら、思い切って新しい機種に買い替えるのも有効な方法です。

省エネ効率の高い最新機種のエアコンであれば、使用する電力が少なくて済むため、年間数万円のコストダウンに繋がる可能性があります。

低スペックの古いエアコンを使い続けている場合は、最新機種への買い替えも積極的に検討しましょう。

おトクなプランのある電力会社に切り替える

電気代を効率良くコストダウンしたいなら、電力会社を見直してみるのがおすすめです。

これまで、家庭や商店・飲食店では、地域ごとに定められた電力会社からしか電気を購入することができませんでした。

しかし電力自由化により、現在は電力会社を自由に選ぶことができます。

電気料金は電力会社ごとに異なるため、今よりもおトクな料金プランのある電力会社に切り替えることで、電気代を大幅に削減できる可能性があります。

しかも、固定費である電気代は、一度コストダウンすればその後もずっと節約効果が期待できるのも嬉しいポイントです。

今まで電力会社の見直しを行ったことがない場合は、ぜひおトクなプランのある電力会社への切り替えを検討してみてください。

『エバーグリーン』の動力プランで賢くコストダウン

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店舗の電気代を抑えたい飲食店経営者におすすめなのが、新電力『エバーグリーン』の動力プランです。

動力プランは、一般家庭向けの従量電灯に比べて電力量料金が安く設定されているため、電気をたくさん使うほどおトクになるのが特徴です。

なかでもエバーグリーンの動力プランは、店舗経営者に優しい料金体系となっています。

例えば、東京で低圧電力の動力プラン(15kW・月間で600kWh使用)を契約している場合、エバーグリーンに切り替えることで以下のように電気代が安くなります。

東京電力 低圧電力:月額25,704円
エバーグリーン:月額24,809円
→エバーグリーンの方が、月額895円、年間10,740円おトク

※力率90%, 負荷率5.5%の前提
※燃料調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金を除いた料金
※契約電力に対する使用電力量がエバーグリーンの基準を満たさなかった場合、申し込みをお断りさせていただくことがございます

エバーグリーンは、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績を持つ老舗の新電力です。

エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたい方は、ぜひ一度公式ホームページをチェックしてみてください。

電気料金のシミュレーションもできるので、電気代をどれだけ削減できるかの目安も知ることができます。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

適切な冷房設定で快適な飲食店に

飲食店の冷房の設定温度は、お客様目線に立って決めることが重要です。

お客様に「また来たい!」と思ってもらうためにも、客層や料理に合わせた冷房設定で快適な空間を提供しましょう。

設定温度の見直しにあたってコストが気になる場合は、電力会社の見直しもぜひ検討してみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典:環境省|どうして「28℃」?/COOLBIZ)
(出典:環境省|ウォームビズ(WARMBIZ)とは)
(出典:環境省|エアコンの使い方について)
(出典:ダイキン|第18 回現代人の空気感調査)
(出典:ダイキン|店舗・オフィスエアコン スカイエア)
(出典:ダイキン|温度を下げる前にやってみよう)
(出典:NHK|高齢者がエアコンを使わないのはなぜ?その理由を調べた)
(出典:飲食店応援ラボ|ドリンクメニューの効果って何?知っておきたい影響力!)
(出典:ACNエアコン|業務用エアコンの電気代と節約する方法)

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