エコロジカルフットプリントとは?地球にやさしい生活を送るために

2023年07月27日

人間が豊かに生活しようとすると、地球環境に対して負荷をかけてしまうことが多くあります。地球の再生産能力を超えた消費が行われていけば、いずれ地球上の資源が完全に枯渇し、人類はもちろん、全生命体に対して大きな悪影響を及ぼすことになります。そうした問題を可視化するひとつの手段がエコロジカルフットプリントです。この記事では、エコロジカルフットプリントがどのような指標なのか、この指標を用いてどのような生活を送るように心がけるべきか、解説します。

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エコロジカルフットプリントは、人間が地球環境にどの程度負荷をかけているかをgha(グローバルヘクタール)という独自の単位を用いて数値化したものです。

このスコアが高ければ地球環境に大きな負荷をかけており、低ければ地球の再生産能力に対して負荷の低い状態である、と言えます。

WWF(世界自然保護基金)の定義では、「私たちが消費するすべての再生可能な資源を生産し、人間活動から発生する二酸化炭素を吸収するのに必要な生態系サービスの総量」とされています。

私たちの身の回りにあふれている多くのものは、地球の様々な資源を消費して作られています。

さらに生産されたものは、化石燃料を使用したトラック・船舶・航空機などで輸送されています。

一方で、地球が生産できる資源や、吸収できる二酸化炭素の量には上限があります。

森林伐採を行う速度よりも樹木が再生する速度が遅ければ、いずれ地球上の木がすべて失われてしまうことになるでしょう。

化石燃料は埋蔵量に上限があり、使い尽くしてしまうと、二度と手に入らなくなるかもしれません。

こうした現状を可視化するための指標のひとつが、エコロジカルフットプリントです。

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国全体のランキングを見ると、日本のエコロジカルフットプリントは、世界第5位(世界で5番目に高いスコア)です。

第1位は中国、次いでアメリカ、インド、ロシア、日本となっています。

この順位を見ると、人口の多い国や領土の大きい国のスコアが高い傾向が見てとれます。

一方、国民一人あたりのエコロジカルフットプリントのランキングでは日本は第42位です。ドイツ・ポルトガル・フランスなどの西欧諸国と同程度のスコアとなっています。

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現在、人類の資源に対する需要が、地球の供給量を上回っており、現在の生活を支えるためには、地球が1.5個必要とも言われています。

このままでは、この地球上で生活できなくなる未来が来るかもしれません。

そんな未来を避けるために、エコロジカルフットプリントを下げる、つまり地球環境にやさしい行動をとるためには、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。

エコロジカルフットプリントでは、主に二酸化炭素の排出/吸収量や食物の供給バランス、埋蔵資源の使用量などをスコア化していますので、この点を中心にチェックしていきます。

植物・地場産品の生産量を増やす

エコロジカルフットプリントには、人間の社会的活動によって生み出される二酸化炭素排出量と、植物の二酸化炭素吸収量の割合が反映されます。

植物の植樹を行えば、二酸化炭素吸収量が増えるため、結果としてエコロジカルフットプリントのスコアは低下しやすくなります。

また、地産地消も、エコロジカルフットプリントのスコアを下げるアイデアの一つです。

多くの化石燃料が、ものを自動車や航空機などで輸送する際に使われています。

地場産品の生産量を増やし、地産地消を推進すれば、資源の輸送が少なく済み、発生する二酸化炭素量を削減できます。

1つのものを長く使う

商品を生産するためには多くのエネルギーが必要で、その過程でも多くの化石燃料が使われています。

そのため、同じものを長く使って新しく生産されるものを減らすことに繋がれば、二酸化炭素発生量を減らし、エコロジカルフットプリントのスコアも下げやすくできます。

公共交通機関を活用する

自動車から排出される排気ガスには、二酸化炭素が含まれています。

そのため自動車をできるだけ使わないようにしたり、使用するときにはできるだけ排気ガスを抑えるよう努力することが重要です。

通勤や買い物で車の使用を控え、鉄道やバスなどの公共交通機関を利用することも効果的です。

電車やバスなどの公共交通機関は、一度にたくさんの人を乗せることができるので、一人ひとりが自家用車で移動することと比べると、一人当たりの温室効果ガスの排出量が小さくなります。

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エコロジカルフットプリントのスコアを下げるために、二酸化炭素排出量の少ないエネルギー資源への転換をはかることも大事です。

二酸化炭素の排出量を削減できる方法として注目されているのが、再生可能エネルギーです。

再生可能エネルギーは太陽光や風力、バイオマスといった、資源が枯渇しないとされているエネルギーを指します。

また、発電時に温室効果ガスを排出しない(または増加させない)のも、再生可能エネルギーの大きな特徴です。

再生可能エネルギーを積極的に取り扱っている電力会社も増えています。

新電力『エバーグリーン』もそのひとつです。

エバーグリーンは、国内トップクラスのバイオマス発電事業者である「イーレックスグループ」の一員で、電力事業20年以上の実績があります。

『エバーグリーン』にはいくつかの電力プランがありますが、特に注目していただきたいのが「CO₂フリープラン」です。

CO₂フリープランを選べば、電力使用によるCO₂排出量が実質ゼロになります。

このプランへの切り替えによって削減できる年間のCO₂排出量は、一般的な家庭で1785kg-CO₂/年です。

これは、杉の木約130本が1年間に吸収する量に相当します。

※杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定
※300kWh/月×12か月×0.496kg-CO₂/kWh(平成29年度全国平均係数)より算出

地球に優しい行動をしたいという方は、ぜひ『エバーグリーン』のCO₂フリープランをチェックしてみてください。

エコロジカルフットプリントは、人間の社会的活動によって消費される資源量や排出される二酸化炭素量と、地球が生産する資源量・吸収する二酸化炭素量のバランスをスコア化したものです。

このスコアが高い状態が続けば、いずれ地球上の資源再生能力は失われ、生物が生きていくのに適した環境ではなくなってしまうリスクがあります。

人間が地球環境を変動させてしまうほど大きな科学力・工業力を持っており、かつ地球環境を犠牲にすることで豊かな生活を享受していることを理解したうえで、地球にやさしい選択をしていくことが望ましいと言えます。

身近なところでできる改善のアクションに、発電方法を選択することがあります。

化石燃料を燃やす従来型の火力発電だけではなく、より環境にやさしい再生可能エネルギーを利用する方法が注目されています。

エバーグリーンのCO₂フリープランで、エコロジカルフットプリントを意識した生活を始めてみてはいかがでしょうか。

(出典)

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