ライフサイクルアセスメントとは?カーボンフットプリントとの違いから企業の最新事例まで解説

ライフスタイル
2025年8月26日

製品やサービスが生まれてから役目を終えるまでの一生(ライフサイクル)が、環境にどれくらい影響を与えているか知っていますか?この影響を定量的に評価する「ライフサイクルアセスメント(LCA)」が、脱炭素社会の実現に向けて世界中で注目されています。この記事では、LCAの基本的な意味から、自動車や食品など身近な事例までわかりやすく解説します。

目次

ライフサイクルアセスメント(LCA)とは?

ライフサイクルアセスメント(LCA)とは、ある製品やサービスが、その一生を通じて地球環境にどのような影響を与えるかを、科学的・定量的に評価する手法のことです。

ここでの「一生」とは、資源の採掘から、製造、使用、そして廃棄・リサイクルされるまでのすべての段階を指します。

  • 資源採掘:製品の原料となる資源を地球から取り出す段階
  • 製造:原料を加工し、製品として組み立てる段階
  • 輸送:製品を工場から店舗、そして消費者の元へ運ぶ段階
  • 使用・消費:私たちが製品を実際に使う段階
  • 廃棄・リサイクル:使い終わった製品を処分したり、再資源化したりする段階

ライフサイクルアセスメントは、これらの各段階で排出される二酸化炭素(CO₂)などの温室効果ガスだけでなく、資源の消費量や水質汚染・大気汚染・生態系への影響まで、幅広い環境負荷を総合的に評価するのが特徴です。

製品のどの部分で環境負荷が大きいのかを「見える化」することで、より効果的な環境対策につなげられます。

なぜ今、ライフサイクルアセスメントが重要視されるのか?

サステナビリティや環境配慮を表すアイコンが描かれた積み木を並べる手元のクローズアップ

「環境に優しい商品」を選ぶ人が増えた今、ライフサイクルアセスメントへの注目が世界的に高まっています。

その背景には、SDGs(持続可能な開発目標)やパリ協定といった、地球規模での環境問題解決に向けた動きがあります。

企業にとって、環境への配慮はもはや単なる社会貢献活動ではありません。投資家が企業の将来性を判断する「ESG投資」においても、環境(Environment)への取り組みは重要な評価項目です。

ライフサイクルアセスメントを用いて自社製品の環境負荷を正確に把握し、削減努力をアピールすることは、今や企業のブランドイメージや競争力を高めるうえで不可欠な戦略です。

また、私たち消費者にとっても、ライフサイクルアセスメントは商品選択の新しい基準になります。

ライフサイクルアセスメントにもとづく環境ラベルなどが付いた製品を選ぶことは、より環境負荷の少ない製品を応援し、持続可能な社会づくりに参加することにつながります。

LCAと何が違う?カーボンフットプリント・Scope3との関係

ライフサイクルアセスメント(LCA)について調べていると、「カーボンフットプリント」や「Scope3」といった言葉を目にすることがあるかもしれません。

これらはすべて環境負荷に関連する言葉ですが、評価する範囲や単位が異なります。

ここでは、それぞれの違いを整理して、ライフサイクルアセスメントへの理解をさらに深めていきましょう。

評価範囲が違う!カーボンフットプリントとの違い

カーボンフットプリントとは、製品やサービスのライフサイクル全体で排出される温室効果ガス排出量を、CO₂排出量に換算して表示する指標です。

ライフサイクルアセスメントとカーボンフットプリントは、製品の一生を評価するという点では共通していますが、評価する「範囲」に大きな違いがあります。

ライフサイクルアセスメントカーボンフットプリント
評価対象温室効果ガス、資源消費、大気汚染、水質汚染など、複数の環境影響温室効果ガス排出量(CO₂換算値)のみ
目的製品の環境負荷を多角的に評価し、改善点を見つける製品の温暖化への影響を「見える化」する

ライフサイクルアセスメントが環境への影響を総合的に評価するのに対し、カーボンフットプリントは地球温暖化への影響のみに特化しているのが特徴です。

評価単位が違う!Scope3との比較

Scope3(スコープスリー)は、企業が自社の事業活動における温室効果ガス排出量を計算する際の「区分」のひとつです。

燃料の燃焼による自社の直接的な排出(Scope1)や、電気の使用にともなう間接的な排出(Scope2)以外の、サプライチェーン全体での排出量を指します。

具体的には、自社の事業活動に関連する他社の排出(原材料の調達・輸送や、自社製品の使用による間接的な排出)がScope3に該当します。

ライフサイクルアセスメントとScope3のもっとも大きな違いは、評価する「単位」です。

ライフサイクルアセスメントScope3
評価単位「製品」「サービス」ごと「企業(組織)」全体
目的特定の製品の環境負荷を評価・改善する企業活動全体の排出量を把握し、サプライチェーン全体で削減を目指す

両者は評価の視点が異なりますが、企業の環境経営において、どちらも重要な役割を担っています。

企業の最新事例で見るライフサイクルアセスメントの活用法

現在、多くの企業がライフサイクルアセスメントを導入し、環境に優しい製品開発やサービスの提供に活かしています。

ここでは、私たちの暮らしに関わりの深い業界から、具体的な最新の取り組み事例を見ていきましょう。

【自動車業界】スズキ:LCA評価結果を製品開発に活用

自動車メーカーのスズキは、製品の環境への影響を把握するため、材料の製造から車両の輸送、走行、そして廃車処理にいたるまで、ライフサイクル全体で排出されるCO₂の量を測定しています。

このライフサイクルアセスメント評価の結果を、次の新しい製品開発にフィードバックすることで、より環境性能の高い製品づくりを目指しています。

例えば、2023年11月発売の新型スペーシアでは、2017年12月発売の従来型と比べて、約9%CO2を削減しています。

【建設業界】鹿島建設:LCAで廃棄物を予測し、資源循環を促進

建物の新築からリニューアル、そして解体にいたるまで、その一生のあいだには多くの資材が使われ、廃棄物が発生します。

大手ゼネコンの鹿島建設では、独自開発したLCA評価システムを活用し、建物の生涯にわたる廃棄物の量を予測する取り組みを進めています。

予測結果をもとに、より環境負荷の少ない材料や工法を選択したり、最適な廃棄物の処理方法を検討したりして、リサイクル率の向上や最終的な処分量の削減を目指しています。

【食品業界】日本ハム:商品のCO₂排出量をマークで伝える

日本ハムでは、ライフサイクルアセスメントの手法を用いた「カーボンフットプリント」に取り組んでいます。

スーパーでおなじみの「森の薫り®」シリーズのハム、ベーコンには、商品パッケージにカーボンフットプリント・マークが表示されています。

商品の原料調達から生産、商品パッケージの廃棄・リサイクルまでの全段階で排出されるCO₂量を「見える化」することで、私たち消費者はどの商品がどれくらい環境に影響を与えるのかを一目で把握できます。

LCAが消費者のより良い選択を後押しするツールとしても活用されている好例と言えるでしょう。

【その他業界】日立製作所:ソリューション提供で顧客のCO2削減に貢献

日立製作所は、自社で培ったライフサイクルアセスメントのノウハウを活かし、サプライチェーン全体の脱炭素化を支援するソリューション「EcoAssist-Pro/LCA」を開発し、社外にも提供しています。

このソリューションの大きな特徴は、製品の設計部品表(BOM)をもとに、原材料の調達から製造、使用、廃棄にいたるまで、製品ごとのCO₂排出量を自動で算定し、見える化できる点です。

これにより、これまで膨大な時間がかかっていた排出量の算定作業を大幅に効率化できます。

日立製作所は、この「EcoAssist-Pro/LCA」を顧客企業やパートナーにも展開することで、個々の製品の環境性能を高めるだけでなく、業界や社会全体のカーボンニュートラル実現に貢献することを目指しています。

自社の知見を社会全体の課題解決につなげる、先進的な取り組みと言えるでしょう。

ライフサイクルアセスメントの視点を「電気の選び方」にも活かそう

森林の中で光る電球を手に持つ、再生可能エネルギーや環境に優しいアイデアの象徴

ライフサイクルアセスメントの「一生を考える」という視点は、私たちの暮らしにも簡単に取り入れられます。

例えば、毎日何気なく使っている「電気」について考えてみましょう。

スイッチを押せば当たり前のように明かりがつきますが、その電気が「どうやって作られ、私たちの元に届いているのか」というストーリーに目を向けることこそ、ライフサイクルアセスメントの視点を活かす第一歩です。

実は、家庭から出るCO₂排出量の約半分は、電気の使用によるもの

つまり、電気の「始まり」である発電方法を知り、環境に優しい電気を選ぶことは、暮らしの中で実践できる大きな環境貢献と言えます。

この機会にぜひ、ご家庭の電気を見直してみましょう。

環境に優しい電気ならエバーグリーンがおすすめ!

ダイニングキッチンと植物

環境に配慮した電気を選びたい方におすすめなのが、電力会社『エバーグリーン』です。

エバーグリーンは、国内有数のバイオマス発電事業者であるイーレックスと、東京電力エナジーパートナーが共同で設立した、脱炭素社会の実現を目指す会社です。

エバーグリーンの最大の特徴は、すべてのプランで再生可能エネルギー100%の環境に優しい電気を届けている点です。

切り替えるだけで家庭のCO₂排出量が実質ゼロに!

エバーグリーンのエコな電気に切り替える最大のメリットは、ご家庭の電気使用に伴うCO₂排出量を「実質ゼロ」にできることです。

具体的には、一般的なファミリー世帯がエバーグリーンの電気に切り替えた場合、1ヶ月あたり約148kgものCO₂を削減できます。これは、杉の木およそ11本分の植林効果に相当する削減量です。

※CO₂排出量は令和3年度全国平均係数(0.434kg-CO₂/kWh)をもとに計算
※植林効果は「森林の二酸化炭素吸収力」(関東森林管理局/林野庁)をもとに、杉の木1本当たりの年間CO₂吸収量を14kgとして計算

「電気を切り替える」というたったひとつのアクションで、無理なく大きな環境貢献が可能です。

エバーグリーンの公式サイトで、ぜひ詳細をチェックしてみてください。

エコに「安心」や「おトク」をプラスしたユニークなプランも選べる

エバーグリーンでは、環境への優しさに加えて、ご家庭の暮らしにフィットするユニークなプランも用意しています。

  • ライフスタイルプラン
    毎月の電気代が一定額になる「変動ゼロ」が魅力のプランです。季節ごとの料金変動を気にせず、安心して電気を使えます。
  • あるく・おトク・でんき
    歩数に応じて電気代が安くなる、健康志向の方におすすめのプラン。エコな取り組みも健康づくりも、楽しみながら両立できます。
  • 保険でんき
    個人賠償責任保険と電気がセットになった安心のプランです。電気料金の支払いだけで、自転車事故など日常の「もしも」に備えられます。

各プランの詳細は、エバーグリーンの公式サイトをご覧ください。

エバーグリーンへの切り替え申し込みは、Webサイトから約5分で完了します。現在の電力会社への連絡はエバーグリーンが代行するため、手間なく切り替えが可能です。

ご家庭に合ったプランを選んで、無理なくスマートに、環境に優しい暮らしをスタートしましょう。

一人ひとりの選択を「未来への投資」に変えよう

ライフサイクルアセスメント(LCA)は、製品やサービスの隠れた環境負荷を明らかにし、より良い選択をするための「道しるべ」となるものです。

ライフサイクルアセスメントの視点を持つことで、私たちの普段の買い物やサービスの選択は、単なる消費ではなく、持続可能な社会の実現に向けた「未来への投資」に変わります。

特に、家庭の電気をCO₂排出のないエコなものに切り替えることは、無理なくできる効果的な環境アクションです。

まずは身近な電気から、地球に優しい暮らしを始めましょう。

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

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