夏の電気代は平均どのくらい?世帯別料金や節電方法を紹介

ライフスタイル
2024年2月9日

エアコンの利用などにより、夏場は電気代がかさみがちです。今回は、電力消費が大きくなる夏の電気代の相場を世帯別、地域別に解説します。さらに、夏場に効果的な電気代を節約する方法を紹介します。

目次

総務省が行っている家計調査によると、2024年の夏(7月から9月)の電気代の1カ月平均額は10,013円でした。

同じ年の冬(1月から3月)は10,974円、春(4月から6月)は9,133円、秋(10月から12月)は9,645円という結果になっています。

やはり電気代が高くなりがちなのは、冷房を使う夏と暖房を使う冬と言えそうです。2024年のデータでは、冬が年間で最も高く、夏がそれに次ぐ2番目となりました。

かつては夏が年間で最も電気代が安いというデータも見られましたが、近年は状況が変化しています。2024年のように、夏の電気代が冬に迫る高さとなり、春や秋よりも明らかに高くなるケースは、もはや珍しくないのかもしれません。

この背景には、猛暑によるエアコン使用の増加といった気候要因に加え、燃料費の高騰や再生可能エネルギー関連費用、政府の補助金といった社会・経済的な要因も複雑に影響していると考えられます。

電気使用量が増える夏と冬は、特に家計への影響が大きくなります。光熱費の動向には、今後も注意が必要でしょう。

2024年夏の世帯人数別の電気代平均は以下の通りです。

世帯人数 7月から9月の電気代(1ヶ月平均額)
1人 6,771円
2人 10,732円
3人 12,769円
4人 12,997円
5人 14,144円
6人以上 16,996円
全体平均 10,013円

(出典:政府統計の総合窓口|家計調査)

夏の電気代は、一緒に暮らす人数によって金額が大きく変わります。データを見ると、世帯人数が増えるほど、電気代も段階的に高くなる傾向が読み取れます。

例えば一人暮らしの場合、夏の電気代平均は6,771円と全体で最も低くなっています。これに対し、4人家族では平均12,997円となり、一人暮らしの約2倍近い負担額です。

やはり人数が増えると、使う家電の数や各部屋でのエアコン稼働時間なども長くなるため、電気の使用量が増えることが主な理由と考えられるでしょう。ご自身の世帯人数と照らし合わせて、平均額を参考にしてみるのもよさそうです。

2024年夏の地域別の電気代平均は以下の通りです。

地方 7月から9月の電気代(1ヶ月平均額)
北海道地方 9,592円
東北地方 9,483円
関東地方 9,961円
北陸地方 12,225円
東海地方 10,291円
近畿地方 9,792円
中国地方 9,860円
四国地方 10,913円
九州地方 9,392円
沖縄地方 11,280円

(出典:政府統計の総合窓口|家計調査)

夏の電気代は地域によっても違いが見られます。全国平均(10,013円)と比較すると、地域ごとに差があることが分かります。

データの中で特に目を引くのは北陸地方で、平均12,225円と最も高額でした。次いで沖縄地方(11,280円)や四国地方(10,913円)も、全国平均を上回る水準となっています。

一方で、九州地方(9,392円)や東北地方(9,483円)などは、全国平均よりもやや低い金額に収まっています。こうした地域による電気代の違いは、主に夏場の気温や湿度といった気候条件の違いが、冷房の使用頻度や強度に影響するためと考えられるでしょう。

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夏場はどのような家電製品でたくさん電気を使うのでしょうか。

夏季の家電製品別の電力消費割合を見ると、1位がエアコンで34.2%。2位は冷蔵庫の17.8%、3位が照明で9.6%でした。

冬季でもエアコン、冷蔵庫、照明で消費電力の5割超を占めていますが、夏季ではその傾向がさらに進んでおり6割以上を占めています。

つまり、これら三つの家電で省エネを心掛けることで、効果的に節電を行うことができるのです。

夏の猛暑をしのぐために、エアコンは欠かせない家電製品です。その分、消費電力も増えてしまう傾向にあります。

そこで、エアコンの電気代はどのようにして節約すれば良いか考えてみたいと思います。

フィルターの清掃を行う

エアコンの内部にあるフィルターが目詰まりすると、エアコンの運転効率が下がってしまいます。

エアコンを使うようになる夏が来る前に、一度フィルターをきれいにすることをおすすめします。

また、エアコンを使い始めてからも、月1回か2回清掃することで、使用電力を抑えることができます。

フィルターが目詰まりしていないエアコンは、目詰まりしているエアコンと比べ0.6~1.9%の節電効果があるといわれています。

2.2kwのエアコンの場合、年間で31.95kwhの省エネとなり、約990円の電気代節約につながります。

日差しを遮断する

日差しの強い夏は、カーテンなどを使って窓からの直射日光を遮ることで、室内の温度が高くなるのを防ぐことができます。

カーテン以外にも、軒先に吊す「すだれ」や立てかけて使う「よしず」を用いるのも効果的です。

日光を遮断しつつ風を通してくれる上、見た目も涼しいので心理的に暑さを和らげる効果も期待されます。

また、ゴーヤーやヘチマなどのつる性植物で窓を覆うことで、日差しを遮りながら気化熱で涼しさを得る「緑のカーテン」も広く利用されています。

扇風機やサーキュレーターを併用する

扇風機やサーキュレーターを併用することで、エアコンの電力使用量を減らすことができます。

室内に滞留しがちな暖気を循環させることで、冷気をまんべんなく行き渡らせることができるのです。

また扇風機の柔らかな風が直接体に当たることで、より涼しく感じます。

冷やしすぎに注意する

適切な設定温度を守り、室内の冷やしすぎに注意することも、電気代節約の有効な手段です。

無理のない範囲で設定温度を上げるようにしましょう。

2.2kwのエアコンで設定温度を27℃から1℃上げるだけで、年間で30.24kwhの省エネ、約940円の電気代節約につながります。

暑くなりにくい部屋で過ごす

同じ住宅の中でも、南向きのリビングや2階の部屋だと、日中はどうしても室温が高くなり、冷房をガンガンかけることにつながります。

北向きの部屋など暑くなりにくい部屋で過ごすなど、生活スタイルの工夫によりエアコンの使用量を少なくすることも重要な節電手段の一つです。

【関連記事】エアコンの電気代を安くしたい!暖房・冷房・除湿の違いと、節約方法を伝授!

食品や飲み物を冷やして傷まないように保存する冷蔵庫は、24時間・1年365日活躍する家電です。

それだけに、気温の高くなる夏場こそ、電気代についても気に掛けたいものです。

冷蔵庫の中を整理する

冷蔵庫にものを詰め込みすぎると、冷気が循環しなくなるため、その分電気代が高くつきます。

冷蔵室の収納量は7~8割に抑え、効率良く冷やすように心掛けることが大切です。

常温で保存できるものは冷蔵庫に入れず、パンドリー(食料庫)などで保管しましょう。

缶詰や瓶詰め、調味料のうち未開封のものなら冷蔵庫の外に置いておいても問題ありません。ずっと前から残っている食べ残しなども、一掃してください。

ただし、冷凍室については詰め込んだほうが効率的に冷やすことができるといわれています。

庫内の温度を適切にする

冷蔵庫の温度設定を「強」から「中」にすることで、年間で61.72kWhの省エネにつながり、年間で2,000円近くの電気代節減につながります(室温22度の場合)。

温度調整は、庫内にあるダイヤルや、外側正面にあるパネルで調整することができます。

また、温かいものをそのまま冷蔵庫に入れると庫内の温度が上り、冷蔵のために余計なエネルギーを消費してしまうため、カレーやシチューなどの余りや作り置きは、あらかじめ外気で冷ましてから入れることがおすすめです。

もちろん、無駄に開けたりせず、開ける必要があっても開閉時間を短くすることで冷温を保つことも重要です。

壁から離して置く

意外と知られていませんが、冷蔵庫を壁や天井から適切な間隔を取って設置すると、消費電力が少なくなります。

天井と両側面が壁に接している場合と、片方しか壁に接していない場合を比べると、後者のほうが年間で約1,400円も電気代が少なくなるというデータもあります。

【関連記事】冷蔵庫の電気代は1ヶ月で数百円?節約する方法もご紹介

照明器具の電気代を節約する方法として、電球型LEDランプなどの省エネ型の器具に置き換えることが挙げられます。

また家族が一緒に同じ部屋で過ごすなどして、部屋の不要な照明を消すことも有効な手段です。

【関連記事】照明の電気代はどれくらい?種類別の相場とコストを抑えるコツを解説

電気代を節約する方法はまだまだあります。

待機電力を節減する

パソコンやプリンターなどの主電源を切ったり、コンセントからプラグを抜いたりすることで待機電力の節減ができます。

特に夏場は、電気ヒーターや電気カーペットなどの使用しない器具のコンセントは抜き、押し入れや物置に収納しておくようにしましょう。

また、何気なく電源を入れたままにしているトイレの便座についても、夏場は温水洗浄や座面のヒーターをオフにしてはいかがでしょうか。

【関連記事】待機電力の電気代はどれくらい?待機電力が多い家電製品や節約方法も紹介

電力会社やプランを変更する

電力会社や電力の契約プランを変更することで、電力料金の単価を下げることにつながる可能性があります。

電力料金の単価を下げることで、エアコンの使用が増える夏場はもちろん、それ以外の季節においても電気代の節約を実現することができます。

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その一方で、家電製品を上手に使い、省エネを実践することで、家計の負担を少しでも和らげることができます。

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