カーボン・オフセットとは?仕組みや方法をわかりやすく説明

2021年07月30日

この記事では、カーボン・オフセットがどういうものか解説します。カーボン・オフセットの主な方法や仕組み、個人でもできる取り組み方まで紹介しています。

環境に優しい、エバーグリーンの「CO₂フリープラン」

『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力です。

エバーグリーンの「CO₂フリープラン」に加入すると、電気を使用したときのCO₂排出量が実質ゼロになります。

CO₂フリープランの詳細はこちらからご覧いただけます。

カーボン・オフセットは、「カーボン」「オフセット」の2つに分けると理解しやすくなります。

カーボンは「炭素」のことです。

オフセットは、「埋め合わせる」という意味の言葉です。

つまりカーボン・オフセットは、炭素を埋め合わせることを言います。

現在、二酸化炭素の排出量が増加し、地球温暖化が進んでいます。

二酸化炭素の排出量を削減するためにさまざまな取り組みが行われていますが、どうしても削減できない部分も出てきます。

そこで登場するのがカーボン・オフセットという考え方です。

頑張っても削減できない二酸化炭素の排出については、他の部分で埋め合わせをしようというのがカーボン・オフセットになります。

埋め合わせの方法は、たとえば二酸化炭素を削減する活動に投資したり、他の場所で削減された二酸化炭素排出量をクレジットという形で購入するなどの手段があります。

地球温暖化については、こちらの「地球温暖化と海面上昇の関係とは?海面上昇による影響も解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

地球温暖化の原因である温室効果ガスの排出量は、人間の経済活動などによって大幅に増加しています。

IPCC第5次評価報告書(2014)によると、このまま状況が改善されない場合、2100年の平均気温が最大で4.8℃も上昇するとされています。

温室効果ガスにはいくつか種類がありますが、もっとも大きな影響を与えているのは二酸化炭素です。

2010年における人為起源の温室効果ガス排出量のうち、全体の76%が二酸化炭素という結果が出ています。

国別で見ると、2018年で二酸化炭素の排出量が1番多い国は中国です。

その次にアメリカ、インド、ロシア、日本と続きます。

5番目に位置する日本は、全体の3.2%を占めています。

2018年度の日本の温室効果ガス排出量は12億4,000万トンですが、これは京都議定書で基準年と定められている1990年比では2.8%減少、2013年度対比で12.0%減少しています。

温室効果ガスについては、こちらの「温室効果ガスとは?特徴や種類をわかりやすく解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

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カーボン・オフセットの主な方法は、下記の5つに大別されます。

  • オフセット製品・サービス
  • 会議やイベントによるオフセット
  • 自己活動によるオフセット
  • クレジット付の製品やサービスによるオフセット
  • 寄付型のオフセット

それぞれどのようなものか見ていきましょう。

オフセット製品・サービス

製造者や販売者が、商品やサービスの製造・販売などを通じて排出される温室効果ガスを埋め合わせする取り組みです。

たとえば『山崎製パン株式会社』の岡山工場では、食パンや菓子パンなどの製品約218万7,000個の製造にかかるCO₂排出量の一部をオフセットしています。

会議やイベントによるオフセット

コンサートや国際会議の主催者が、開催に伴い排出された温室効果ガスの排出量をクレジットの購入などによって埋め合わせる取り組みです。

CO₂削減に貢献できることはもちろんのこと、会議やイベントに参加した方への普及・啓発にも繋がり、カーボン・オフセットの認知向上にもなります。

たとえば『東北夏祭りネットワーク』では、青森ねぶた祭りなど、東北6県で行われる夏祭りの開催に伴う電力・燃料使用によるCO₂排出量をオフセットしています。

自己活動によるオフセット

企業が、自分たちの活動によって排出した温室効果ガスをオフセットする取組のことを指します。

たとえばオフィスの電気やガス使用、通勤や出張に伴って発生したCO₂をオフセットすることです。

温暖化対策に貢献することはもちろん、自社が取り組んだ社会への貢献活動の一つとしてアピールできます。

『株式会社エスパルス』では、サッカーチームの清水エスパルスがホームゲーム開催で排出するCO₂排出量をオフセットしています。

クレジット付の製品やサービスによるオフセット

企業が対象商品に予めクレジットを付け加えて販売することで、購入者の日常生活の温室効果ガス排出量などを埋め合わせるという方法です。

企業が二酸化炭素の排出枠であるクレジットを購入し、そのクレジットを企業で扱う商品やサービスに付けます。

その対象商品の販売を通じて温室効果ガスをオフセットするという仕組みです。

寄付型のオフセット

企業が、製品の購入やサービスを利用する消費者に対して、地球温暖化防止活動への貢献や資金の提供を目的として参加者を集め、消費者がその活動に参加することを通してオフセットするという方法です。

商品を販売する際に、その売上の一部を使ってクレジットを購入するという約束をし、決まった金額が集まったあとにクレジットを購入するような形があります。

消費者が企業を通して、プロジェクトに寄付する形を取るのが、寄付型のオフセットになります。

たとえば宮城県気仙沼市の『株式会社八葉水産』では、「三陸産味付めかぶ」「三陸産うすあさめかぶ」の販売個数に対して、1商品1円を森林支援に拠出する仕組みを取り入れています。

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上記では各企業の事例をご紹介しましたが、カーボン・オフセットは個人でも取り組めます。

先ほど触れた通り、他の場所で削減された二酸化炭素排出量がクレジットという形で販売されており、それを購入すればオフセット可能です。

また、たとえばエコな電気を選ぶことでもカーボン・オフセットができます。

エバーグリーンの「CO₂フリープラン」でカーボン・オフセット

新電力『エバーグリーン』は国内トップクラスのバイオマス発電事業者であるイーレックスグループの一員です。

電力事業20年以上と実績が豊富で、電気契約数は20万件以上と、多くの方に選ばれています。

バイオマス発電とは、動植物などの生物から作り出されるエネルギー資源であるバイオマスを燃料として発電する方法で、再生可能エネルギーの一つです。

エバーグリーンにはいくつかのプランがありますが、そのひとつが「CO₂フリープラン」です。

CO₂フリープランを選ぶと、お客様の電力使用によるCO₂排出量が実質ゼロになります。

このプランによって一般的な家庭が削減できるCO₂排出量は、年間で1785kg-CO₂です。

これは杉の木約130本分が1年間に吸収する量に相当します。

※ 300kWh/月×12か月×0.496kg-CO₂/kWh(平成29年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

CO₂フリープランについてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ一度エバーグリーンのホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

カーボン・オフセットは、努力しても削減できない二酸化炭素の排出を、他の部分で埋め合わせようという考え方です。

クレジットの購入やエコな電気を選ぶことなど、個人でも取り組めます。

もし環境問題に関心をお持ちなら、エバーグリーンのCO₂フリープランはいかがでしょうか。

この機会にぜひご検討ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典)

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