引越しするときは印鑑登録の手続きが必要?ケース別に解説

2021年12月01日

結婚や転勤などで引越しが必要になる人もいるでしょう。その際、「役所に届けていた印鑑登録はそのままでもいいだろうか」と気になる人もいるかもしれません。そこで今回は、引越しの際の印鑑登録の手続きについて解説します。あわせて引越しのときにやっておくと良いこともご紹介します。

印鑑登録についての基本情報

印鑑登録とは、自分の持っている印鑑を、住民登録している市区町村の役場・役所に登録することです。

印鑑登録の手続きができるのはその地域に住んでいる15歳以上の住民で、1人に対し1個の印鑑を登録できます。

印鑑登録後はその印鑑が「実印」として認められ、不動産取引や自動車の購入など、大切な契約の書類作成・締結に使用できるようになります。

手続きが完了して実印として認められると、「印鑑登録証」が交付されます。

印鑑登録証(印鑑登録カード)は、その印鑑が実印であることを証明する書類「印鑑登録証明書」を発行する際に必要なものですので、なくさないように気をつけましょう。

印鑑登録証明書は、大切な契約の書類作成や締結の際に提出を求められることが多い書類です。

各区役所や支所、指定された郵便局で発行できます。

(出典:さいたま市|印鑑登録・印鑑登録証明書)

引越しをするとき印鑑登録の手続きは必要?

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引越しすることになった場合に、印鑑登録についても変更などの手続きが必要かどうか気になるところです。

引越しに伴う印鑑登録の手続きの有無は、今住んでいる市区町村内で引越しするケースと、別の市区町村へ引越しするケースとで異なります。

今住んでいる市区町村内で引越しする場合

今住んでいる市区町村内で引越しする場合は、基本的に手続き不要です。

ただし、政令指定都市や東京23区のエリア内で引越しの場合、区が異なれば手続きが必要になるケースもあるので注意しましょう。

別の市区町村へ引越しする場合

別の市区町村への引越しで転出届を提出すると、印鑑登録は自動的に廃止になります。

再度印鑑登録をしたい場合は、新しく住む場所の市区町村の役場・役所へ、印鑑登録の手続きが必要になります。

(出典:東大和市|引っ越しするのですが印鑑登録はどうなりますか?)

(出典:板橋区|板橋区から区外へ転出する方へ)

印鑑登録の手続き方法

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引越しに伴って新しく住む場所で印鑑登録の手続きが必要になった場合、下記の物を持って市区町村の役場・役所で手続きを行います。

【印鑑登録で必要なもの】

  • 実印登録したい印鑑
  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、健康保険証など)

印鑑はどんなものでも良いというわけではなく、大きさは8mm以上25mm未満の正方形に収まるものなど、規定があります。

また、本人が申請する場合に、官公庁発行の顔写真付き身分証明書(運転免許証やパスポート)を本人確認書類として提示した場合は、印鑑登録証がその日に発行されます。

もし顔写真付きの身分証明書がない場合、同じ市区町村で印鑑登録をしている人を保証人として立てることができれば、同じく即日発行されます。

ただ、保証人を立てることもできない場合は、即日発行はできません。

その場合、「照会書」が住民登録されている住所に後日届くため、同封されている回答書と、登録を申請した印鑑、そして本人確認書類を持って、再度市役所に行く必要があります。

また、代理人が申請することも可能ですが、その場合も即日登録はできないので注意が必要です。

(出典:さいたま市|印鑑登録・印鑑登録証明書)

(出典:加須市|印鑑登録(加須市民カードの交付))

引越しするときにやっておくべきこと

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引越しの際は、印鑑登録の手続きのほかにもやっておくべきことがいくつかあります。

それぞれご紹介します。

郵便物の転送手続き

引越しの際、郵便局に「転居届」を提出し忘れると、旧住所へ宛てた郵便物は新居に届きません。

旧住所宛てに送られた手紙や荷物を新居に届けてもらうためにも、必ず郵便局へ転居届を提出しましょう

郵便局の転居届は、窓口で行う方法、郵送する方法、インターネット上で提出する方法の3通りあります。

それぞれの手続き方法や必要なもの、注意点などは、以下の記事に詳しくまとめていますので、参考にしてみてください。

【関連記事】引越し先へ郵便物を転送する方法|e転居や転居届を解説

ライフラインの手続き

引越しの際は、電気・ガス・水道などのライフラインの手続きも必要になります。

ライフラインの手続きは、引越し前に「停止手続き」を、引越し後に「開始手続き」をしなくてはいけないので忘れずに行いましょう。

また、引越しは電気やガスの契約を見直す絶好のチャンスでもあります。

もし今まで電気やガスを何気なく契約・継続していたならば、引越しの機会に自分のライフスタイルや新しい生活にあったプランへ切り替えてみてはいかがでしょうか?

もし電力会社やガス会社を切り替えて料金そのものが安くなれば、これまでと同じように電気・ガスを使っていても、毎月の光熱費がグッと安くなるかもしれません。

今ではさまざまな会社が電力事業・ガス事業に参入し、各社それぞれが魅力的なプランを打ち出しています。

ご自身に合ったプランが見つかるかもしれません。

不用品の処分

いつかまた着るかもしれないと何年もタンスの肥やしになっている服や、長い間使っていない家電などがある場合、引越しの機会に不用品として処分するのもおすすめです。

不用品として処分するときは、自治体のごみとして処分することもできますが、リサイクルショップやフリマアプリなどを活用すればおトクに手放すことができます。

フリマアプリを活用したい場合は、取引や郵送などに時間もかかるのでなるべく早く取り掛かりましょう。

引越しのときにやっておくべきことは、下記の記事にも詳しくまとめています。

【関連記事】引越しする時にやることリスト|4つの時期に分けて紹介

引越しのときは印鑑登録をはじめ各種手続きの確認しよう

引越しの際の印鑑登録の手続きは、引越し先によって異なります。

この記事を参考に、ご自身のケースに合わせて手続きしてください。

また、引越しはライフラインの見直しをする良い機会ですので、電気やガスの契約を見直してみましょう。

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