待機電力の電気代はどれくらい?待機電力が多い家電製品や節約方法も紹介

2022年01月27日

「待機電力」という言葉を、一度は耳にしたことがある方も多いと思います。待機電力が積み重なればそれなりに電気代がかかるため、節電のためにも上手に減らしていきたいものです。この記事では、待機電力が発生する仕組みや、待機電力を多く消費する家電、待機電力の節約方法について詳しく解説します。

待機電力とは

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家電製品やガス機器などは、使用していなくてもわずかに電力を消費しています。この微小な電力のことを「待機電力」と言います。

実際に家電製品を使っているときの消費電力と比較すると、待機電力自体はわずかなものです。

しかし、積み重なればそこそこ電気代がかかってしまうため、節電のためには待機電力をカットすることも重要なポイントとなります。

待機電力が発生する理由

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「家電製品を使っていないのに電気代がかかってしまうなんて、もったいない!」と思いますが、待機電力は一体何のために消費されているのでしょうか?

その理由のひとつは、タイマー予約や時計、メモリなどといった機能を作動させておくためです。

また、リモコンで操作できる機器については、リモコンからの信号を受け付けるためにも待機電力が消費されます

リモコン操作は本体に常に電源が入った状態でないと使用できないため、待機電力を消費することで、いつでもリモコンからの信号を受信できるようにスタンバイしているのです。

なお、携帯電話などの充電器は、特に維持しておくべき機能がなくても、コンセントに繋いでいるだけで待機電力が発生します。

待機電力はどれくらい電気代がかかるの?

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コンセントに繋がっているだけで、知らず知らずのうちに消費されてしまう待機電力ですが、一体どれくらいの電気代がかかっているのでしょうか?

資源エネルギー庁の報告によれば、ひと世帯あたりの家庭の消費電力量は年間で4,432kWhで、そのうちの228kWh(5.1%)が待機電力と推計されています。

この待機電力にかかる電気代は、実に年間で6,156円にも上ります(※)。

家電製品ごとの待機電力はわずかでも、家庭内で消費しているすべての待機電力を合算すると、意外と多くの電気代がかかってしまうのです。

※電力量単価=27円/kWh(目安単価)として計算

(出典:資源エネルギー庁|平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要)

待機電力が多い家電製品ランキング

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気付かないうちに消費されている待機電力は、節電のためにもぜひカットしたいところです。

効率良く待機電力を減らすためにも、まずはどんな家電製品が待機電力を多く消費するのかを知っておきましょう。

前述の資源エネルギー庁の報告をもとに、待機電力が多い家電製品をランキングでご紹介します。

第1位:ガス温水器

家電製品のうち、最も多くの待機電力を消費するのがガス温水器(ガス給湯器・ガス給湯付き風呂釜を含む)です。

「燃料がガスなのになぜ?」と思う方もいるかもしれませんが、湯温・湯量を測定するためのセンサーや、ガスや水量制御のための制御弁、設定温度などを表示させる電子パネルなど、実は多くの箇所で電気を使っています。

第2位:テレビ

リモコン操作を常に受信できるようにしたり、録画機能を維持するために待機電力が発生します。

また、番組表データを更新するタイミングなどでチューナーを作動させるため、待機電力が一時的に高くなる場合もあります。

第3位:冷暖房兼用エアコン

エアコンもテレビと同じく、リモコン操作を受け付けるために待機電力を消費します。

加えて、非使用時には、待機電力を使ってエアコン内の冷媒をヒーターで予熱するという作業を行っているのが注意すべきポイントです。

冷媒が温まらないままエアコンを作動させると、室外機に負荷がかかって故障してしまう恐れがあるため、オンシーズンの夏・冬はコンセントからプラグを抜かないで使用するのがベターです。

待機電力を減らすには

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待機電力をカットするための方法や、待機電力削減におすすめのアイテムをご紹介します。

もったいない待機電力を減らして、賢く節電しましょう。

待機電力をカットするための方法

家電製品を使っていないときは主電源を切ったり、こまめにプラグを抜いたりすることを心がけると、待機電力を削減できます。

まずは待機電力をカットしやすいものから実践してみると良いでしょう。

エアコンは、オンシーズンにはプラグを抜きにくいため待機電力がかかってしまいますが、オフシーズンにはプラグを抜いたままにできるので待機電力をカットしやすい家電でもあります。

携帯電話などの充電器は、そこまで待機電力はかからないものの、気軽にコンセントからプラグを抜けるので節電を実践しやすい機器と言えるでしょう。

家電製品によっては自動電源オフ機能や省エネモードなどを搭載している場合もあるので、そうした機能を活用するのもおすすめです。

プラグの抜き差しが面倒なら節電タップがおすすめ

「プラグをこまめに抜き差しするのが面倒!」という場合には、節電タップがおすすめです。

節電タップならコンセント口それぞれにオン・オフの切り替えスイッチがあるので、プラグを頻繁に抜き挿しせずに済みます。

携帯電話の充電器や、パソコン周辺機器などは、節電タップを利用した方が待機電力をカットしやすいでしょう。

家電製品のなかには待機電力がかからないものもある

家電製品のなかには、待機電力がかからないものもあります。

一般的に、次のような家電は待機電力を気にする必要はありません。

  • ドライヤー
  • アイロン
  • 電気ケトル

また、最近の家電製品は省エネ化が進んでいるため、使用しているときの消費電力だけでなく、待機電力もかなり少なくなっています。

無駄にプラグの抜き差しを繰り返さないためにも、待機電力が発生するのかどうか、発生する場合は何Wかなどを、あらかじめ取扱説明書の仕様欄などで調べておくと良いでしょう。

待機電力を減らすことで節約できる電気代はいくら?

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待機電力をカットすることで、一体どれくらい電気代を節約できるのでしょうか?

「平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要」によると、待機電力を減らすことで次のような節電効果が期待できます。

・使っていない家電製品の主電源をオフにすることを徹底した場合
→待機電力量は年間184kWh(19%削減)となり、約1,200円の電気代節約に。

・使っていない家電製品のプラグを抜く(もしくは節電タップのスイッチをオフにする)ことを徹底した場合
→待機電力量は年間116kWh(49%削減)となり、約3,000円の電気代節約に。

※電気料金は電力単価27円/kWhとして計算

非使用時にコンセントからプラグをこまめに抜くようにするだけで、年間6,000円以上かかっていた待機電力の電気代を半分近くカットできることになります。

効率的に電気代を節約したいなら、電力会社の切り替えもおすすめ

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電気代を効率よく節約したい場合は、電力会社の見直しを検討するのも有効な方法です。

電気料金そのものが安くなれば、待機電力はもちろん、使用時の消費電力にかかる電気代もトータルで安く抑えることができるので、節約効果が大いに期待できます。

現在は、2016年から始まった電力自由化により電力会社を自由に選ぶことができますが、その反面、「どの電力会社を選べば良いのか分からない!」という方も多いかもしれません。

それなら、新電力『エバーグリーン』を候補のひとつに加えてみませんか?

エバーグリーンは下記のような電力会社です。

  • 東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員
  • 電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力
  • 沖縄と一部離島を除く、日本全国に電気を供給

シンプルな通常プランのほかに、以下のユニークなプランがあります。

・CO₂フリープラン
電力使用によるCO₂排出量が実質ゼロになるプラン

・プレミアムポイントプラン(Tポイント)
電気料金に応じてTポイントがたまるプラン

・プレミアムポイントプラン(dポイント)
電気料金に応じてdポイントがたまるプラン

・保険でんき
個人賠償責任保険と電気がセットになったプラン

・あるく・おトク・でんき
歩数に応じて電気代が安くなるプラン

エバーグリーンは、初期費用、契約手数料、解約違約金がかかりません。(あるく・おトク・でんきを除く)

エバーグリーンについてもう少し詳しく知りたい方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。 電気代のシミュレーションもできます。

『エバーグリーン』の公式ホームページはこちら

待機電力をカットして電気代を節約しよう

それぞれの家電製品の待機電力は、使用時の消費電力に比べればわずかなものですが、積み重なれば意外と多くの電気代がかかります。

使っていないときは主電源を切ったり、コンセントをこまめに抜いたりして、上手に電気代を節約しましょう。

ただし、頻繁にコンセントを抜き差しするのが難しい家電製品もあるため、そのような場合は省エネモードを活用したり、新機種への買い替えを検討したりするのも有効です。

また、効率的に電気代を削減したいなら、思い切って電力会社を見直してみるのもおすすめです。

できることからチャレンジして、日々の電気代を賢く抑えていきましょう。

『エバーグリーン』の公式ホームページはこちら

(出典:COOL CHOICE|家庭でできる節電アクション 2.待機電力を削減!)
(出典:NTTドコモ|4.充電器の機能向上)
(出典:資源エネルギー庁|平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要)
(出典:みずほ住設|ガス給湯器の電気代が気になる方へ)
(出典:Panasonic|テレビの待機電力は?)
(出典:TDK|第167回 待機電力が発生する仕組みとは?)

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