電気代の計算方法は?料金プランごとの特徴や節約方法も解説

ライフスタイル
2021年2月25日

電気代の請求が予想以上に高くて驚いてしまった経験がありませんか?電気は必要不可欠ですが、費用は少しでも安く抑えたいものです。そのためには、電気代がどうやって計算されているかを知ることが大切です。今回は電気代の算出方法や電気代を抑えるコツについてご紹介していきます。

目次

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電気代の計算方法は契約しているプランによって異なります。 ここでは、電気料金プランの主な種類や電気料金の内訳について見ていきましょう。

電気料金プランの主な種類

電気料金のプランにはいろんな種類がありますが、主なタイプは下の3つです。

  • 基本料金+使った分だけ
  • 夜間料金がおトクになるプラン
  • オール電化向けプラン

基本料金+使った分だけ

「従量電灯B」、「従量電灯C」などと呼ばれている契約プランです。

あらかじめ決められた基本料金に加えて、使った電気量に単価をかけた「電力量料金」が請求されます。単価は時間や曜日によって変わることはなく一定です。

もっとも一般的なプランなので、特に意識していない場合はこのプランに加入している可能性が高いでしょう。

夜間料金がおトクになるプラン

料金の内訳は、基本的にスタンダードプランと同じ考え方ですが、夜の時間帯の電力量単価が安く設定されています。 日中は家にいない人や夜に電気をよく使う場合などにおすすめですが、日中の料金は割高に設定されているので注意が必要です。

オール電化向けプラン

深夜や土日など、電気があまり使われない時間帯の単価が安く設定されています。安くなる時間帯や時期はプランによりさまざまです。

燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金について

電気代には、基本料金や電力量単価に加えて、「燃料費調整額」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金」が含まれているのが一般的です。

燃料費調整額は、原油価格などの変動を受けて調整される金額で、燃料費が上がれば加算、下がれば減算となります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生エネルギー(風力、地熱、太陽光、バイオマスなどによる発電)を電気会社が買い取るための費用の一部を利用者に負担してもらうための金額です。

これらはいずれも、各料金に電気使用量をかけて請求されます。

【関連記事】再エネ賦課金とは?仕組みや計算方法をわかりやすく解説

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続いて、電気代の計算方法を確認しましょう。

電気代は、下の計算式を使って求めます。

【電気代の計算式】
電力消費量 (kWh)× 電力量単価

電子レンジを例にして計算してみましょう。

条件は下のように仮定します。

  • 電子レンジの消費電力が1,000W
  • 料理を12分間温める
  • 電力量単価は31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)

まずは電力消費量(kWh)を求めます。計算方法は下の通りです。

1000W × (12分 / 60分) = 200Wh

続いて、単位を「Wh」から「kWh」に変換するために1,000で割ると、電力消費量 (kWh)が出ます。

200Wh ÷ 1,000 = 0.2kWh

この電力消費量に対して、電力量単価の31円をかけると計算は完了です。

0.2kWh × 31円 = 6.2円

1,000Wの電子レンジで12分間温めた場合の電気代は6.2円ということになります。

家電製品の消費電力は、製品の裏や側面に貼ってあるシールなどに記載されています。一度身の回りにある家電製品をチェックしてみてください。

電力量単価は契約しているプランによって決まっています。先ほどご紹介したように電気のプランはさまざまなタイプがあるため、自分の契約しているプランの単価を確認しましょう。

すべての家電製品の消費電力を確認するのは大変ですが、これらを概算しておくことで、どの家電製品がどれほど電気を使っているかを把握でき、今後の電気代節約につなげることができます。

「この家電、使いすぎかな?」と感じたことはありませんか?ここでは、特に電気代が気になる主要な家電について、1ヶ月あたりの電気代の目安と、今日からできる簡単な節約術をご紹介します。

なお、この記事での電気代計算は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価である31円/kWh(税込)を使用しています。

電気代は、以下の式で簡単に計算できます。ご自宅の家電でもぜひ試してみてください。
消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力料金単価(円/kWh)
※消費電力がW(ワット)で表示されている場合は、1000で割ってkW(キロワット)に変換します。

エアコン(冷房・暖房)の電気代

エアコンは、冷房よりも暖房の方が消費電力が大きい傾向にあります。

  • 消費電力の目安(8~12畳用):
    • 冷房:約500W (0.5kW)
    • 暖房:約600W (0.6kW)
  • 1ヶ月の電気代の目安(1日8時間使用):
    • 冷房:約3,720円
      計算式:0.5kW × 8時間/日 × 30日 × 31円/kWh
    • 暖房:約4,464円
      計算式:0.6kW × 8時間/日 × 30日 × 31円/kWh

【節約術】

  • フィルターを月1〜2回掃除する: フィルターが目詰まりすると効率が落ち、無駄な電力消費につながります。
  • 自動運転モードを活用する: 設定温度になるまで一気に稼働し、その後は微運転でキープしてくれるため、最も効率的です。
  • サーキュレーターや扇風機を併用する: 空気を循環させることで、部屋全体を効率よく快適な温度に保てます。
  • 設定温度を見直す: 環境省が推奨する室温の目安は、冷房時28℃、暖房時20℃です。

【関連記事】エアコンの電気代を安くしたい!暖房・冷房・除湿の違いと、節約方法を伝授!

冷蔵庫の電気代

冷蔵庫は24時間365日稼働し続けるため、日々の小さな工夫が大きな節約につながります。

  • 年間消費電力量の目安(400Lクラス): 約275kWh/年
  • 1ヶ月の電気代の目安:
    • 約710円
      計算式:(275kWh/年 ÷ 12ヶ月) × 31円/kWh

【節約術】

  • 壁から適切な距離を空けて設置する: 放熱スペースを確保することで、効率が上がり消費電力を抑えられます。
  • 食品を詰め込みすぎない: 冷気の通り道がなくなり、庫内を冷やすためにより多くのエネルギーが必要になります。
  • ドアの開閉は短く、少なく: 開けている時間が長いほど庫内の温度が上がり、再び冷やすのに電力を消費します。
  • 10年以上前の製品なら買い替えを検討する: 最新の冷蔵庫は省エネ性能が劇的に向上しており、買い替えるだけで大幅な電気代削減が期待できます。

【関連記事】冷蔵庫の電気代は1ヶ月で数百円?節約する方法もご紹介

洗濯機・乾燥機の電気代

洗濯機で最も電力を消費するのは「乾燥機能」です。

  • 消費電力の目安:
    • 洗濯時:約100W (0.1kW)
    • 乾燥時(ヒーター式):約1,200W (1.2kW)
  • 1回あたりの電気代の目安:
    • 洗濯(1時間):約3.1円
      計算式:0.1kW × 1時間 × 31円/kWh
    • 乾燥(2時間):約74.4円
      計算式:1.2kW × 2時間 × 31円/kWh

【節約術】

  • できるだけまとめて洗う: 洗濯の回数を減らすことが、節水・節電の基本です。
  • 乾燥機能の使用を減らす: 天気の良い日は外に干す、部屋干しと併用するなど、乾燥機能に頼りすぎない工夫をしましょう。
  • 乾燥フィルターを毎回掃除する: フィルターの目詰まりは乾燥効率を低下させ、電気代がかさむ原因になります。

【関連記事】洗濯機の電気代はどのくらい?種類別の相場・節約のコツをご紹介

テレビの電気代

テレビは画面の大きさや種類(液晶、有機ELなど)によって消費電力が変わります。

  • 消費電力の目安(50V型液晶テレビ): 約150W (0.15kW)
  • 1ヶ月の電気代の目安(1日5時間視聴):
    • 約700円
      計算式:0.15kW × 5時間/日 × 30日 × 31円/kWh

【節約術】

  • 画面の明るさを調整する: 明るさを少し下げるだけで、消費電力を抑えられます。「省エネモード」があれば活用しましょう。
  • 見ていないときはこまめに消す: 「ながら見」をやめるだけでも、大きな節約になります。
  • 長期間使わないときは主電源からオフにする: リモコンで消した状態でも待機電力を消費しています。

【関連記事】テレビの電気代は高い?サイズ・画質別の電気代や節約ポイントをご紹介

パソコンの電気代

テレワークの普及で、パソコンの電気代が気になる方も増えています。特に、高性能なゲーミングPCは消費電力が大きくなります。

  • 消費電力の目安:
    • ノートパソコン:約30W (0.03kW)
    • デスクトップパソコン:約150W (0.15kW)
    • ゲーミングPC(高負荷時):約400W (0.4kW)
  • 1ヶ月の電気代の目安(1日8時間使用):
    • ノートパソコン:約223円
      計算式:0.03kW × 8時間/日 × 30日 × 31円/kWh
    • デスクトップパソコン:約1,116円
      計算式:0.15kW × 8時間/日 × 30日 × 31円/kWh
    • ゲーミングPC(高負荷時):約2,976円
      計算式:0.4kW × 8時間/日 × 30日 × 31円/kWh
      ※常に高い負荷で使い続けた場合の目安です。

【節約術】

  • 省電力設定を活用する: 一定時間操作しない場合に、自動でスリープモードやモニターオフになるように設定しましょう。
  • ディスプレイの明るさを下げる: テレビと同様に、画面の明るさを抑えることで節電になります。
  • 使わない周辺機器は外す: 接続しているだけで電力を消費する機器もあります。

【関連記事】ゲーミングPCの電気代はどのくらい?節約方法もご紹介

電気の使い方だけでは、電気代を抑えられる幅に限りがあります。 そこで考えたいのが、電力会社の切り替えです。

はじめにご紹介したとおり、時間帯によって単価が安くなるプランやオール電化向けのものなど、電気プランにはさまざまな種類があります。

そのため自宅の電気使用の状況を考えて、最適なものを検討することが重要です。

今ではさまざまな電力会社があるため、ぜひ比較検討してみてください。

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「電力会社が多すぎて、どれを選べばいいかわからない」という方にぜひおすすめしたいのが、『エバーグリーン』です。ここでは『エバーグリーン』が提供しているプランについてご紹介します。

ユニークなオリジナルプランも

『エバーグリーン』が提供しているプランの中には、ほかには見られないユニークなものがあります。

  • ライフスタイルプラン
    毎月の電気料金が一定の使用量まで定額になるプラン。使用量に合わせて5段階の定額範囲から、自分のライフスタイルに合うものを選べます。
  • 保険でんき
    電気の契約に、日常生活での万が一に備える個人賠償責任保険が付帯するプラン。CO₂排出量実質ゼロの電気を使いながら、暮らしの安心もプラスできるのが特徴です。
  • あるく・おトク・でんき
    歩くことで電気料金が割引になる、健康志向の方におすすめのプラン。健康増進を図りつつ、環境に優しい電気を使えるのが魅力です。

電気代の節約で最も効果が大きいのは、電力会社やプランの見直しです。これまで検討したことがなかったという方は、電気代が下がる余地が大いにあります。電力会社をいくつか調べて、自分に合った電力会社・プランを探してみてください。

かしこく電気代を節約して、家計を楽にしましょう。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典:よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会)
(出典:COOL CHOICE|みんなで節電アクション!)
(出典:COOL CHOICE|省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」)
(出典:環境省|業務部門の対策メニュー詳細(空調設定温度・湿度の適正化))
(出典:資源エネルギー庁|エネルギー白書2020)

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

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