【目次】
【結論】サーキュレーターの電気代は安い!でも使い方次第
結論から言うと、サーキュレーター単体の電気代はとても安いです。
たとえば、無印良品のサーキュレーター(MJ-OCFG18)を「強」で1日8時間、30日間使ったとしても、電気代は約110円(0.46円/時間 × 8時間 × 30日)です。
しかし、その安さも「使い方次第」。
サーキュレーターは、部屋の空気を循環させて温度のムラをなくし、冷暖房の効率を上げることが得意な家電です 。ただ涼む目的で使う扇風機とは役割が異なります。
- 効果的な使い方: エアコンと併用し、部屋全体の温度を均一にすることで、エアコンの設定温度を緩めても快適に過ごせるようにする 。
- もったいない使い方: エアコンをつけずに、サーキュレーターだけで涼もうとする。
後者のような使い方では、サーキュレーターの本来の能力が発揮できず、ただ電気を消費するだけになってしまう可能性があります。
【モーター別】サーキュレーターの電気代の相場
サーキュレーターの電気代は安いと言いましたが、商品によって風量や機能が異なり、かかる電気代もそれぞれです。
中でも大きく電気代を左右するのが、モーターの種類です。 サーキュレーターに使われるモーターには、DCモーターとACモーターの2種類があります。 DCモーターの方がACモーターに比べて消費電力が小さいのが特徴で、その分電気代も安くなります。
ここでは実際の商品をいくつか例にあげて、DCモーターとACモーターを使ったサーキュレーターの電気代をそれぞれ見ていきましょう。
なおサーキュレーターの電気代を算出する方法は、下記のとおりです。
電気代 = 消費電力(W) ÷ 1,000 × 使用時間(h) × 1kWhあたりの電気代(円/kWh)
※消費電力を1,000で割っているのは、単位をWからkWに変換するためです。 1kWhあたりの電気代は電力会社や電気料金プランによって異なりますが、今回は新電力目安単価の31円で計算しました。
DCモーター
まずはDCモーターを使ったサーキュレーターの電気代から見ていきましょう。
【ユアサプライムス】YCL-D1536EFR(消費電力:15W)
- 1時間あたりの電気代:約0.5円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約3.7円
- 1日8時間を30日間使用した場合の電気代:約112円
【アイリスオーヤマ】PCF-SDCC15T-W(消費電力:25W)
- 1時間あたりの電気代:約0.8円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約6.2円
- 1日8時間を30日間使用した場合の電気代:約186円
【山善】YAR-CD20ES(消費電力:18W)
- 1時間あたりの電気代:約0.6円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約4.5円
- 1日8時間を30日間使用した場合の電気代:約134円
上記の商品の場合、1日8時間を30日間使用すると、かかる電気代は約112円〜約186円という結果になりました。
ACモーター
続いてACモーターを搭載したサーキュレーターの電気代を確認してみましょう。
【アイリスオーヤマ】PCF-BC15T-W(消費電力:31W)
- 1時間あたりの電気代:約1.0円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約7.7円
- 1日8時間を30日間使用した場合の電気代:約231円
【オーム電機】FF-CS2515AC-W(消費電力:25W)
- 1時間あたりの電気代:約0.8円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約6.2円
- 1日8時間を30日間使用した場合の電気代:約186円
【ユアサプライムス】YGT-CL158F(消費電力:32W)
- 1時間あたりの電気代:約1.0円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約7.9円
- 1日8時間を30日間使用した場合の電気代:約238円
今回選んだ機種の場合、1日8時間を30日間使用すると、電気代が約186円〜約238円かかります。
【料金比較】サーキュレーターの電気代は扇風機より高い?
「サーキュレーターと扇風機、結局どっちの電気代が安いの?」これは多くの方が抱く疑問ではないでしょうか。
結論から言うと、一概にどちらが高い・安いとは言えません。近年の製品はどちらも省エネ化が進んでおり、同じモーターの種類(DC/AC)であれば消費電力に大きな差はなく、電気代もほぼ同等だからです。
重要なのは、電気代の違いよりも「役割」と「風の作り方」が全く異なるという点です。下の表でその違いを確認してみましょう。
特徴 | サーキュレーター | 扇風機 |
---|---|---|
主な役割 | 部屋の空気を循環・撹拌する | 人に直接風を当てて涼をとる |
風の特徴 | 直進的でパワフルな風 | 広範囲に広がるやさしい風 |
得意な使い方 | エアコンとの併用で冷暖房効率UP 、部屋干しの乾燥促進 | お風呂上がりや就寝時など、直接風に当たって涼みたい時 |
電気代の目安 (1ヶ月/1日8時間) | DCモーター: 約110円〜 ACモーター: 約190円〜 | DCモーター: 約110円〜 ACモーター: 約200円〜 ※機種により異なります |
このように、サーキュレーターは部屋全体の空気を動かして温度を均一にし、エアコンの効率を高めることで、お住まい全体の電気代節約に貢献します。一方で、扇風機は人に直接風を当てて体感温度を下げることを目的としています。
どちらを選ぶべきかは、「目的」次第です。お部屋の電気代を根本から見直したいならサーキュレーター、手軽に涼みたいなら扇風機、と使い分けるのが賢い選択と言えるでしょう。
【関連記事】扇風機の電気代はどれくらい?相場や節約方法をご紹介
サーキュレーターにかかる電気代を節約する方法
先ほどご紹介した通り、サーキュレーターの電気代は1ヶ月あたり150円〜300円程度かかります。
エアコンなどと比較するとそこまで大きな金額ではありませんが、電気代はできるだけ抑えたいところです。
ここではサーキュレーターの電気代を節約する方法をいくつかご紹介します。
DCモーターの製品を選ぶ
先ほど触れた通り、サーキュレーターの電気代はモーターの種類によって異なります。
DCモーターの方がACモーターよりも消費電力が小さくなるので、電気代を抑えたい場合はDCモーターのサーキュレーターを選びましょう。
ACモーターは弱運転を使ってもあまり消費電力は小さくなりませんが、DCモーターの場合は低パワーのときほど消費電力が少なくなる特徴があります。
タイマー機能を使う
タイマー機能がある場合は有効活用してください。
タイマーを利用すると、不要な時間帯に電源を自動的にオフにできるので、節電効果が期待できます。
また、電源の消し忘れも防ぐことができるでしょう。
エアコンと併用する
サーキュレーター自体の電気代を下げる方法ではありませんが、エアコンとサーキュレーターを併用することで、全体の電気代を抑えることができます。
エアコンの電気代は設定温度と密接な関係があります。
環境省によると、夏は設定温度を1℃高くすると消費電力を13%削減でき、冬の場合は設定温度を1℃下げると消費電力を10%削減可能です。
つまりエアコンの設定温度を適切にすることが、電気代を節約する上で重要になります。
そこで活用したいのがサーキュレーターです。
空気には、冷気は下へ、暖気は上へ移動する性質があります。
これによって、エアコンから出る冷気は下に、暖気は上に溜まりやすくなり、部屋の温度にムラができます。
しかしサーキュレーターを使って空気を循環させれば、部屋の温度が均等に近い状態になり、たとえば夏の場合は設定温度が少し高くても涼しく感じるようになるのです。
冷房は設定温度が高いほど消費電力が少なくなり、結果的に電気代が安くなります。
電気代節約には電力会社の切り替えも有効
先ほど紹介した方法も電気代の節約になりますが、電力会社の切り替えも有効です。
電力会社を切り替えて電気料金そのものが安くなれば、サーキュレーターやエアコンの電気代だけでなく、家庭全体の電気代が安くなる可能性があります。
現在は電力自由化によって、いろいろな電力会社が登場しているので、ご家庭にあった会社がないかぜひ一度探してみてください。
なお、『エバーグリーン』には、シンプルな通常プランに加えて、以下のようなユニークなプランが揃っています。
- ライフスタイルプラン
毎月の電気料金が一定の使用量まで定額になるプラン。使用量に合わせて5段階の定額範囲から、自分のライフスタイルに合うものを選べます。 - 保険でんき
電気の契約に、日常生活での万が一に備える個人賠償責任保険が付帯するプラン。CO₂排出量実質ゼロの電気を使いながら、暮らしの安心もプラスできるのが特徴です。 - あるく・おトク・でんき
歩くことで電気料金が割引になる、健康志向の方におすすめのプラン。健康増進を図りつつ、環境に優しい電気を使えるのが魅力です。
エバーグリーンについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度公式ホームページをご覧ください。
サーキュレーターを上手に使って電気代を抑えよう
今回はサーキュレーターの電気代をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
サーキュレーターは便利な一方で、電化製品なので、当然ながら使えば使うほど電気代がかかります。
電気代が気になる方、まずはこの記事でご紹介した節約方法を試してみましょう。
電気代の節約には、電力会社の切り替えも効果的です。
これを機に、電力会社の切り替えもぜひ一度検討してみてください。
(出典)