セラミックファンヒーターの電気代はどれくらい?他の暖房器具と比較して高い?

ライフスタイル
2021年12月1日

比較的コンパクトで持ち運びやすいセラミックファンヒーターは、冬に暖を取りたいときに便利なアイテムです。しかし、電気代がどれくらいかかるのか気になるところです。この記事では、セラミックファンヒーターの電気代や他の暖房器具との比較、節約方法を詳しく解説します。

目次

さっそく、セラミックファンヒーターの電気代がどのくらいなのか、人気メーカーの製品を例に見ていきましょう。今回は、『Panasonic』『デロンギ』『シャープ』の3機種をピックアップして、1時間あたりの電気代を比較します。

メーカー 製品名 運転モード 1時間あたりの電気代
Panasonic DS-FZX1200 温風「強」 (1170W) 約36.3円
温風「弱」 (640W) 約19.8円
デロンギ カプスーラ HFX30C11-IW 「強」 (1150W) 約35.7円
「弱」 (750W) 約23.3円
シャープ 加湿セラミックファンヒーター HX-TK12 最大運転時 (1200W) 約37.2円

※電気代は、消費電力(W) ÷ 1,000 × 1時間(h)×電気代単価(31円/kWh)で計算
※消費電力は50Hzの数値を参照

上の表の通り、メーカーや機種によって消費電力は異なりますが、セラミックファンヒーターの電気代は1時間あたりおよそ20円〜37円が目安となります。

では、これを1ヶ月使い続けると、電気代はどのくらいになるのでしょうか。次の章で詳しく見ていきましょう。

(出典:Panasonic|DS-FZX1200)
(出典:デロンギ|カプスーラ セラミックファンヒーター HFX30C11-IW)
(出典:シャープ|加湿セラミックファンヒーター HX-TK12)

1時間あたりの電気代が分かったところで、次に1ヶ月使い続けた場合の電気代をシミュレーションしてみましょう。「1日あたりの使用時間」ごとに、料金がいくらになるのかを以下の表にまとめました。

使用シーン(1ヶ月30日と仮定) 弱運転の場合 強運転の場合
毎日1時間
(帰宅後、部屋が暖まるまでなど)
約594円 約1,089円
毎日4時間
(朝晩の冷え込む時間帯のみなど)
約2,376円 約4,356円
毎日8時間
(在宅ワークや休日など)
約4,752円 約8,712円

※Panasonic DS-FZX1200の数値を元に、弱運転を約19.8円/h、強運転を約36.3円/hとして計算

このように、毎日長時間使用すると、1ヶ月の電気代は決して安くはありません。特に在宅ワークなどで日中もつけっぱなしにする場合は、電気代が高額になる可能性があるため注意が必要です。ご自身のライフスタイルに合わせて、他の暖房器具との使い分けを検討するのが賢明と言えるでしょう。

セラミックファンヒーターの電気代は、他の暖房器具と比べて高いのか安いのか、気になるところです。ここではセラミックファンヒーターの電気代を、エアコン、オイルヒーター、パネルヒーター、ハロゲンヒーター、こたつの電気代と比較してみました。

器具 1時間あたりの電気代 参考製品
セラミックファンヒーター 約19.8円〜37.2円 前述の3機種
エアコン(暖房) 3.3円〜45.9円 MSZ-ZW2225(6畳タイプ)(三菱)
オイルヒーター 18.6円〜46.5円 ユニカルド オイルヒーター RHJ65L0915(デロンギ)
パネルヒーター 15.5円〜37.2円 コンベクターヒーター HXJ60L12(デロンギ)
ハロゲンヒーター 24.8円 SKJ-SH85H(SKJAPAN)
こたつ 2.5円〜5円 SEU-752(山善)

※電気代は、消費電力(W) ÷ 1,000 × 1時間(h)×電気代単価(31円/kWh)で計算
※セラミックファンヒーターの電気代は前述の3機種の範囲を記載

フル稼働した場合、今回比較した中ではオイルヒーターが最も電気代が高く、僅差でエアコンが続きます。その次に高いのがセラミックファンヒーターやパネルヒーターとなるため、セラミックファンヒーターの電気代は、暖房器具全体で見ても高い部類に入ると言えるでしょう。

(出典:三菱|Zシリーズ)
(出典:山善|SEU-752)
(出典:SKJAPAN|SKJ-SH85H)
(出典:デロンギ|ユニカルド オイルヒーター RHJ65L0915)
(出典:デロンギ|コンベクターヒーター HXJ60L12)

EG_229_4.jpg

セラミックファンヒーターの電気代をご紹介しましたが、料金面以外にどのような特徴があるのでしょうか。

ここではセラミックファンヒーターのメリットとデメリットを見ていきましょう。

セラミックファンヒーターのメリット

セラミックファンヒーターの主なメリットは下記の通りです。

  • 安全性が高い
  • すぐに暖めることができる
  • 簡単に移動できる

セラミックファンヒーターは火を使わないので、火事が起きにくいアイテムです。転倒時に自動で電源がオフになる安全装置が搭載されている機種もあり、他の器具に比べて安全性が高くなっています。

また、ファンを使って温風を送り出す仕組みになっているため、比較的早く部屋を暖めることができるのもセラミックファンヒーターの魅力です。

セラミックファンヒーターは軽い製品が多く、持ち運びが簡単にできます。エアコンのように場所が固定されないので、好きな時に好きな場所で使用可能です。

セラミックファンヒーターのデメリット

一方、セラミックファンヒーターには下記のようなデメリットもあります。

  • 空間全体を暖めることは難しい
  • 埃が舞いやすい

セラミックファンヒーターは、広い範囲を暖めることは得意ではありません。そのため空間全体を広く暖めるなら、エアコンなどを利用する方が良いでしょう。

また温風を出すため、埃が舞いやすいのもデメリットです。

EG_229_2.png

セラミックファンヒーターは電気代が比較的高いということがわかりましたが、便利なのでそれでも使いたいという人も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、セラミックファンヒーターの電気代を節約する方法を3つご紹介します。

  • 狭い部屋でピンポイントに使用する
  • 設定温度を低めに設定する
  • 電力会社を切り替える

狭い部屋でピンポイントに使用する

セラミックファンヒーターは、小型のものが多く手軽に使用できる一方で、暖められる範囲が他の暖房器具よりは狭くなります。

リビングなど広い部屋で使用すると効率が悪く、暖かくなるまでにより時間がかかり、多くの電気代がかかってしまいます。

そのためセラミックファンヒーターを効率的に使うには、狭い部屋を暖めるときに使うのがおすすめです。

トイレや脱衣所、書斎などで使えば、最低限の消費電力でしっかり空間を暖められます。

広い部屋で使用したい場合は、他の暖房器具と併用するのが良いでしょう。

こたつやホットカーペットなどと組み合わせて使用し、電気代に配慮しつつ暖を取ってください。

暖房器具それぞれの特徴については、こちらの「【種類別】暖房器具の電気代をご紹介|節約方法も要チェック」で詳しく解説しています。併せてご覧ください。

設定温度を低めに設定する

他の暖房器具にも共通することですが、設定温度が高いほど消費電力も多くなります。

そのため電気代を節約するには、設定温度を低めに設定するのがポイントです。

しかし極端に低くすると部屋が寒くなってしまうので、無理のない範囲で調整しましょう。

温度の調整は、自動運転モードや省エネモードを搭載している機種が便利です。

室温に合わせて設定温度を調整してくれるので、無駄な消費電力を抑えながら、ちょうど良い温度に暖めてくれます。

電力会社を切り替える

上記の2つを意識するだけでも電気代を抑えることができます。

しかしもっと大きな効果を出したいという人には、電力会社の切り替えがおすすめです。

電力自由化がスタートしてから、今ではさまざまな電力会社が登場し、各社それぞれに特徴があります。

たとえば、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員である新電力『エバーグリーン』は、シンプルな通常プランに加えて、ユニークなプランが揃っています。

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セラミックファンヒーターの電気代は、機種の性能にもよりますが、暖房器具の中でも高い部類に入ります。

そのため、電気代に気をつけて賢く使用する必要があります。

その機種が対応している広さの部屋で使用したり、設定温度を低めに設定したりするのが節約のコツです。

また、電気代の節約なら電力会社の切り替えもおすすめです

ぜひこの機会に検討してみてください。

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