3Dプリンターの電気代はいくら?知っておきたいコストと節約方法

ライフスタイル
2025年4月29日

3Dプリンターは趣味や仕事で大活躍するツールですが、長時間使用すると気になるのが電気代です。「思ったより電気を使うのでは?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。この記事では、3Dプリンターの電気代の計算方法から、利用頻度別の電気代シミュレーション、さらには節約方法まで詳しく解説します。

目次

3Dプリンターの電気代を計算する方法

3Dプリンターの電気代は次の式で求められます。

電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金単価(円/kWh)

例えば、消費電力0.1kW(100W)の3Dプリンターを5時間使った場合、電気代は下記のようになります。

電気代(円) = 0.1(kW) × 5(h) × 31(円/kWh)= 15.5円

※電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が公表する目安単価(31円/kWh)で計算

3Dプリンターの消費電力はどれくらい?

3Dプリンターには、光造形方式、熱溶解積層方式、インクジェット方式などさまざまな種類があります。

電気代を決める要素である消費電力は、こうしたプリント方式や機種によってさまざまです。例えば、同じ光造形方式の3Dプリンターでも、機種によって下記のように異なります。

機種名消費電力
Elegoo Saturn S120W
Elegoo Saturn296W
Elegoo Mars 572W
Elegoo Saturn 4144W

一般的な家庭用3Dプリンターの場合、消費電力は100W程度といわれています。以降では、3Dプリンターの消費電力は100Wとして計算します。

1日・1ヶ月・1年使用すると電気代はいくら?

電卓

日常的に3Dプリンターを使う場合、長期的なコストが気になるところです。ここでは、1日・1ヶ月・1年間使用した場合の具体的な電気代を試算してみましょう。

消費電力が100W(0.1kW)の3Dプリンターを使用した場合の電気代を、次の3パターンに分けて計算します。

  • 軽度利用(週末趣味レベル)
  • 中程度利用(定期的に使用)
  • 頻繁な利用(プロユースや長時間プリント)

軽度利用(週末趣味レベル)

1日2時間、週2日使用した場合、電気代は下記のようになります。

期間電気代
1日0.1(kW)× 2(h)× 31(円/kWh)= 6.2円
1ヶ月0.1(kW)× 2(h)× 8(日) × 31(円/kWh)= 49.6円
1年0.1(kW)× 2(h)× 8(日) × 12(ヶ月) × 31(円/kWh)= 595.2円

中程度利用(定期的に使用)

次に、1日4時間、週4日使用した場合の電気代を見てみましょう。

期間電気代
1日0.1(kW)× 4(h)× 31(円/kWh)= 12.4円
1ヶ月0.1(kW)× 4(h)× 16(日) × 31(円/kWh)= 198.4円
1年0.1(kW)× 4(h)× 16(日) × 12(ヶ月) × 31(円/kWh)= 2,380.8円

頻繁な利用(プロユースや長時間プリント)

3Dプリンターを1日8時間、週5日の高頻度で使用する場合の電気代は次の通りです。

期間電気代
1日0.1(kW)× 8(h)× 31(円/kWh)= 24.8円
1ヶ月0.1(kW)× 8(h)× 20(日) × 31(円/kWh)= 496円
1年0.1(kW)× 8(h)× 20(日) × 12(ヶ月) × 31(円/kWh)= 5,952円

上記より、3Dプリンターの電気代は、使用頻度によって年間約595円から5,952円程度であることがわかります。

エアコンの年間電気代が約22,000円~66,000円(※)であることを考えれば、趣味レベルでの使用なら、思ったほど大きな負担にはならないと言えるでしょう。

※参考:電気代の高い家電ランキング10選|今日からすぐに取り組める節電方法もご紹介

3Dプリンターの電気代を節約するコツ

3Dプリンターの電気代はそこまで負担になるものではありませんが、より効率的に使えば電気代をさらに抑えられます。

ここでは、すぐに実践できる3Dプリンターの具体的な節約テクニックをご紹介します。

プリント設定を見直す

インフィル率やレイヤーの高さなど、3Dプリンターの設定を見直すだけで消費電力を抑えられます。創作活動の際は、ぜひ下記を参考に3Dプリンターの設定を調整してみましょう。

  • インフィル(充填)率の調整
    モデルの用途に応じて適切なインフィル率を選びましょう。強度が必要ない装飾品なら、10~20%に下げるだけでプリント時間と消費電力を大きく削減できます。
  • レイヤーの高さ設定
    精密さを要しない造形の場合は、レイヤーの高さを上げることで、プリント時間を大幅に短縮できます。その結果、総消費電力量が減少し電気代の節約につながります。

    ただし、レイヤーの高さを上げると印刷の解像度と品質が低下するため、バランスを見ながら調整することが大切です。

印刷スケジュールを工夫する

複数のモデルを印刷する場合は、一度の加熱で連続して印刷する連続印刷のスケジューリングを行うと効率的です。何度も予熱する必要がなくなるため、電力消費を抑えられます。

また、夜間など電力需要の少ない時間帯に印刷をスケジュールすると、電力網全体の効率化に貢献できるだけでなく、電気料金プランによっては料金が安くなる可能性もあります。

さらに、使用しない時間帯は完全に電源をオフにすることも重要です。待機電力は一見小さいですが、長期間では積み重なって無視できない電力消費になります。

省エネモデルを選ぶ

新規購入やアップグレードを検討している場合は、候補の3Dプリンターの消費電力を必ずチェックしましょう。

同じ性能や機能を持つモデルでも、メーカーや機種によって消費電力が異なることがあります。購入前に各モデルの消費電力を比較し、同等性能で消費電力の低いモデルを選ぶことで、長期的な電気代の節約につながります。

特に頻繁に使用する予定がある場合は、初期投資が少し高くても、消費電力の少ないモデルを選ぶのがおすすめです。

サステナブルな3Dプリンティングのために

3Dプリンターの消費電力は他の家電と比べると少ないものの、電気を使うことで地球温暖化の原因であるCO₂を間接的に排出するため、長時間使用すれば環境に負荷がかかります。

CO₂の排出を削減して環境負荷を減らすには、主にふたつの方法があります。

ひとつ目は、前述の節約のコツを実践して電力消費そのものを減らすこと。ふたつ目は、再生可能エネルギー由来のエコな電気に切り替えることです。

特に注目したいのが、ふたつ目の方法です。

太陽光や水力などの再生可能エネルギーによる発電は、従来の火力発電とは違ってCO₂をほとんど排出しません

そのため、CO₂フリーのエコな電気に切り替えれば、3Dプリンターはもちろん、家庭内のすべての電化製品のCO₂排出量を一気に削減できます。

家庭から排出されるCO₂の約半分は電気由来なので、エコな電気に切り替えることで環境保護に大きく貢献できます。

この機会に、環境に優しい電気への切り替えを考えてみませんか?

環境に優しいエバーグリーンの「エコな電気」

窓際に置かれた観葉植物

環境に配慮しながら3Dプリンティングを楽しむなら『エバーグリーン』への切り替えがおすすめです。

エバーグリーンは、イーレックスと東京電力エナジーパートナーが、脱炭素社会の実現に向けて設立した共同出資会社です。再生可能エネルギー100%で発電されたエコな電気をすべてのプランで提供しています。

ここでは、エバーグリーンの特徴・メリットをご紹介します。

切り替えによってCO₂排出量が実質ゼロになる

エバーグリーンのエコな電気に切り替えることで、家庭の電気使用で発生するCO₂排出量を実質ゼロにできます。

ファミリー世帯なら、1ヶ月で148kgのCO₂を削減可能で、これは杉の木11本の植林効果に相当します。

※CO₂排出量は令和3年度全国平均係数(0.434kg-CO₂/kWh)をもとに計算
※植林効果は「森林の二酸化炭素吸収力」(関東森林管理局/林野庁)をもとに、杉の木1本当たりの年間CO₂吸収量を14kgとして計算

日頃から節電などでCO₂削減を意識するのは重要ですが、毎日続けるのはなかなか大変です。

エバーグリーンに切り替えれば、今まで通り生活しながら、無理なく環境に優しい生活にシフトできます。

エコだけじゃない!安心・おトクをプラスしたプランも

エバーグリーンでは通常プランの他にも、エコな電気に安心・おトクをプラスした下記のプランをご用意しています。

  • ライフスタイルプラン
    一定の電力使用量まで電気料金が定額となる「変動ゼロ」のプラン。日常的な節電に疲れた方や、電気代が毎月変動することに不安を感じる方にぴったりな、安心の月額固定プランです。
    一定量までの使用量なら料金が変わらないため、3Dプリンターでの創作活動も安心して楽しめます。
  • あるく・おトク・でんき
    歩数に応じて電気代が割引されるプラン。健康増進と環境保護の両立を実現できます。
  • 保険でんき
    個人賠償責任保険と電気がセットになったおトクなプランです。保険の対象は家族全員。自転車保険の代わりにもなるので、万が一に備えられます。

また、エバーグリーンでは無料の宅内駆け付けサービス「でんきレスキュー」も提供しています。24時間365日対応しているため、突然の停電や配線トラブルが発生しても安心です。

プラン・サービスの詳細は、エバーグリーンの公式ホームページでご確認ください。

環境に配慮しながら、3Dプリンターでアイディアを形にしよう

3Dプリンターの電気代は意外と経済的であることがわかりました。年間でも趣味レベルなら600円程度、プロユースでも約6,000円と、大きな負担にはなりません。

この記事で紹介したインフィル率の最適化やレイヤーの高さの調整などを実践すれば、さらに電気代を抑えることも可能です。

また、環境への配慮も忘れないようにしましょう。エバーグリーンのエコな電気を選べば、創作活動による環境負荷も軽減できます。

画期的なテクノロジーである3Dプリンティングを、未来の地球環境にも配慮して楽しみましょう。

エバーグリーンは
環境に配慮した電気を
供給することで
皆さまの暮らしを支えます

  • Point
    1

    CO₂排出量が実質ゼロの電気

    実は、家庭から排出されるCO₂の約半数は電気の使用によるもの。エバーグリーンの電気をご利用いただくと、これを実質ゼロに抑えることができます!

  • Point
    2

    安心・安全の供給体制

    エバーグリーンは、再生可能エネルギーのリーディングカンパニーであるイーレックスと、東京電力エナジーパトナーの共同出資により創設した企業です!

  • Point
    3

    充実のサポート体制

    電気のトラブル時に迅速に駆け付ける「でんきレスキュー」 サービスなど、万が一の際もご安心いただけるサポート体制を整えています。

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