光熱費を節約する方法を項目別に解説!家族人数ごとの平均額も

2021年02月25日

毎月の支出の中でも大きな割合を占めるのが「光熱費」です。月々の請求書が届くたびに、「どうしてこんなに高いの?」と驚いてしまう方も多いのではないでしょうか。固定費である光熱費を節約できれば、日々の生活にゆとりを持てます。今回は光熱費が高くなる場合にありがちな原因や、その対処方法をご紹介します。

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私たちの生活の悩みの種である「光熱費」。「それほど無駄遣いしているつもりはないのに、なぜだか高い…」と感じている方もいると思います。

毎月決まって出ていく「固定費」である光熱費は、家計の改善を考えるうえで最初に確認したい費用です。

医療費などの突発的な支出はどうしても削減しにくいですが、光熱費は自分たち家庭の努力だけで節約できます。

光熱費を削減すれば、毎月一定のお金が節約でき、家計に大きなゆとりが生まれます。

月に1万円節約するだけでも、日々の食事を少し豪勢にしたり、ランチに行ったり、あるいは将来のために貯蓄したりと、できることはさまざまです。

「もう少し生活にゆとりが欲しいな」と悩んでいる方は、今すぐ節約に取り組みましょう。

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光熱費節約のために、まずは相場をチェックしていきましょう。下記の3パターンに分けてご紹介します。

自分の光熱費が高いのか、それとも相場と比べると意外と安いのか、ぜひチェックしてみてください。

ひとり暮らしの光熱費の相場

政府が公表している家計調査のデータによれば、2022年のひとり暮らしの光熱費の相場は「13,098円」です。 内訳は下のようになっています。

  • 電気代:6,808円
  • ガス代:3,331円
  • 水道代:2,116円
  • その他光熱費:843円

「ひとり暮らしの光熱費の目安は1万円」という風潮もありますが、実態としては1万円を少し超えているようです。

(出典:政府統計|家計調査 1世帯当たり1か月間の収入と支出 単身世帯)

ふたり暮らしの光熱費の相場

同様に、上記調査によると、2023年のふたり暮らしの光熱費の相場は「21,619円」とされています。

こちらの内訳は、以下の通りです。

  • 電気代:10,940円
  • ガス代:4,971円
  • 水道代:4,242円
  • その他光熱費:1,466円

光熱費のうち、電気代の占める割合の高さが目を引きます。

(出典:政府統計|家計調査 1世帯当たり1か月間の収入と支出 総世帯)

ファミリーの光熱費の相場

同様に、2023年の3人、4人、5人家族の光熱費の相場は以下の通りです。

3人家族 4人家族 5人家族
電気代 12,811円 13,532円 14,373円
ガス代 5,591円 5,284円 5,131円
水道代 5,366円 6,042円 6,706円
その他光熱費 1,314円 797円 889円
合計 25,082円 25,655円 27,100円

自分の家庭の光熱費と比べていかがでしたか?もし相場を大幅に上回っていたのなら、これから節約できる大チャンスです。

(出典:政府統計|家計調査 1世帯当たり1か月間の収入と支出 総世帯)

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ここから、光熱費を節約するために大切なポイントを見ていきましょう。

水道代、ガス代、電気代とそれぞれ分けてご紹介します。

自分の生活に無理なく取り入れられるものはないか、ぜひチェックしてみてください。

電気代を節約するためのポイント

電気は光熱費のなかでも節約しやすい費用。電気を扱う家電は身の回りに多いですから、ちょっとした意識の差ですぐに大きな違いが生まれます。

光熱費削減の肝となる電気の節約ポイントをしっかりと確認していきましょう。

電気や家電を点けっぱなしにしない

大切なのは少しでも節約する意識を持つこと。そのためには、部屋の電気や家電を点けっぱなしにするクセをなくしていくことが重要です。

誰もいない部屋の電気はすぐに消す、見ていないテレビを点けっぱなしにしない、ゲームやパソコンを点けたまま放置してほかの作業をしないなど、節約できるポイントはたくさんあります。

複数の家電を点けた状態にしながら、実際には手元のスマホだけを見て遊んでいる、という方は多いのではないでしょうか。このような無駄遣いを減らすことが、電気代節約への第一歩です。

エアコン等の設定温度に気をつける

今すぐできる節電対策として、エアコンなど空調器具の温度設定が挙げられます。

環境省によれば、エアコンの推奨設定温度は夏場(冷房)で28度、冬場(暖房)で20度です。

さらに、冷房時に1度設定温度を「高く」すると消費電力はおよそ13%(約70W)低下し、同様に冬の暖房時に1度「低く」するとおよそ10%の節電と公表しています。

推奨温度ちょうどに設定するのは難しい方も、冷房はできるだけ高く、暖房はできるだけ低くするように意識すれば、大きな節電効果が見込めます。

衣服の着こみ方で調節するなど、なるべく電気代を抑えるために工夫しましょう。

ちなみに、エアコンはフィルターが汚れていると冷暖房効率が落ちます。最低でも月に一度のペースで小まめに掃除をしてください。

【関連記事】エアコンの電気代を節約するには?5つの方法をご紹介

古い家電は買い替える

古くなった家電は、思い切って買い替えてしまうのもひとつの手です。

たとえば、2000年に発売した4人家族用の冷蔵庫(定格内容積:451~500リットル)を、同サイズのパナソニックの最新冷蔵庫「NR-F507HPX-N」(定格内容積:500リットル)に買い替えた場合。

年間の消費電力量でおよそ524~604kWh、電気代にして約14,150~16,310円と、劇的な節約が可能です。(27円/kWhとして計算)

古いものを大切にする意識は素晴らしいですが、電気代の観点からは損をしてしまいます。また、日本政府が推進する温暖化対策としての国民運動「COOL CHOICE」のなかでも、古くなった製品は買い替えが推奨されており、実は環境にも良くありません。

もし無理をして古い製品を使い続けているのであれば、ぜひ買い替えを検討しましょう。

【関連記事】省エネ家電とは?買い替えで家計にも環境にもやさしい生活を

電力会社を切り替える

電気代を安くしたいなら電力会社の切り替えがおすすめです。

電力自由化によって、今は好きな電力会社を選べる時代です。

使用する電気の量が同じでも、電力会社が違えば電気代は異なります。

これまで電力会社を切り替えたことがないという方は、ぜひ一度見直してみてください。

新電力『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場のイーレックスグループの電力会社です。

歩いたポイントで電気料金がおトクになる「あるく・おトク・でんき」、電気と保険がひとつになった「保険でんき」など、ユニークなプランが選べるのが特徴の一つです。

エバーグリーンは、沖縄県と一部の離島を除く全国の皆さまの元へ電気をお届けしています。

電気プランの詳細等は、エバーグリーンの公式ホームページをご覧ください。

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ガス代を節約するためのポイント

続いてご紹介するのはガス代です。冬場のガス代は高額になりがちで、請求書を見て驚いた経験のある方も多いのではないでしょうか。

寒い冬にもしっかりガス代を抑えるための節約方法を見ていきましょう。

冬場の食器の洗い方を工夫する

「冬場の食器洗いは水が冷たくて辛いから、ずっとお湯で洗っている」という方は珍しくありません。凍えるような、あの独特の指先の痛みを感じると、すぐにお湯へ切り替えたくなりますよね。

ですが、光熱費節約の視点からみるとこれは問題です。機会の多い食器洗いをお湯で行えば、相応にガス代も跳ね上がってしまいます

そこでおすすめなのが、ゴム手袋を活用する方法です。水の冷たさを感じないようにゴム手袋を付け、水で食器を洗いましょう。

ゴム手袋を付けて食器を洗う場合、その厚みによって洗い心地が異なります。

厚いものほど水の冷たさは感じにくいですが、ゴワゴワしていて食器のヌメリを見逃しやすく、洗い上げるのにもコツが必要です。

薄いゴム手袋は素手と同じ要領で食器を洗えますが、あまり薄すぎると水の冷たさがしっかり伝わってしまいます。

ゴム手袋は100均やホームセンター、スーパーなどで安価にさまざまな種類が販売されていますので、どれが良いか試してみましょう。

追い炊きの回数を減らす

特に大人数のご家庭が気をつけるべきなのが「追い炊き」です。便利で、寒い冬には欠かせない機能ですが、追い炊きの回数が増えるほどにガス代もしっかりと増えてしまいます。

できるだけ家族が時間を空けず連続してお風呂に入る、保温性能の良いフタを使うなど、追い炊き回数を減らすことが大切です。

【関連記事】お風呂の費用を節約する7つの方法|誰でもできる節約法を紹介

水道代を節約するためのポイント

最後に、水道代の節約ポイントをご紹介します。

水を使いっぱなしにしない

もっとも大切なのは、やはり水を使う量を減らすこと。ちょっとしたタイミングで水を使いっぱなしにしないことが、水道代を節約する大きなポイントです。

たとえば食器を洗う際にも、ザーザーと水を勢いよく流しながら洗うのではなく、洗面器などを用意して水を貯めてから洗う「つけ洗い」をすると節水につながります。

つけ洗いまでは面倒だという場合でも、洗剤で食器を洗う際にはきちんと蛇口を閉めるなど、ちょっとした意識で水道代は下げられます。

水の使いすぎに注意することを心がけることからはじめましょう。

料理の仕方を工夫する

水道代が高い原因として意外とありがちなのが、「料理」です。

食器洗いと同様に、食材を洗うときや冷やす際にも水は必要ですが、このときについつい水を使いすぎてしまうケースが多いです。水を貯めながら洗うなど、適切な工夫を行いましょう。

そのほか、鍋のように水を多く使う料理にも要注意です。水がたくさん必要な料理を頻繁にしていると、水道代もドンドン高くなってしまいます。

圧力鍋を使用して食材から水分を引き出し、水自体をできるだけ使用しないなど、調理方法を工夫してみるのもおすすめです。

【関連記事】電気圧力鍋の電気代はどれくらい?相場や節約方法を解説

トイレの大・小レバーをきちんと選ぶ

トイレは家庭内の水道使用量のなかでも、大きな割合を占めるといわれています。水道代節約を考えるうえで、トイレは外せないポイントです。

とはいえ、トイレに行く回数を制限することは困難です。そこで、トイレで水を流す際に大・小レバーを正しく選ぶことを意識しましょう。

深く意識せず常に大のレバーで流す方もいますが、これは望ましくありません。何となくの行為で、たくさんの水を無駄にしてしまっています。

そのほか、もし可能であれば、近頃人気の「節水トイレ」に切り替えるのもおすすめです。

節水トイレは水の使用量を通常の1/3程度にまで抑えられると言われており、大きな節約に結び付きます。

家計の出費のなかでも大きな割合を占める光熱費は、節約できればそのまま生活のゆとりに直結します。

今回ご紹介した節約へのポイントを意識し、無理のない範囲で少しずつ削減していきましょう。

(出典:政府統計|家計調査 1世帯当たり1か月間の収入と支出 単身世帯)
(出典:政府統計|家計調査 1世帯当たり1か月間の収入と支出 総世帯)
(出典:環境省|業務部門の対策メニュー詳細(空調設定温度・湿度の適正化))
(出典:COOL CHOICE|みんなで節電アクション!)
(出典:COOL CHOICE|省エネ製品買換ナビゲーション「しんきゅうさん」)

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