森林破壊の原因とは?現状や影響、食い止めるために私たちができることを解説

2023年05月16日

世界中で問題となっている森林破壊。このまま森林破壊が進むと、そこに住んでいる動植物だけでなく、私たちの暮らしにも大きな影響が出るため、森林を守る対策が求められています。この記事では、森林破壊の原因や現状、影響などをご紹介します。

環境に優しい、エバーグリーンの「CO₂フリープラン」

『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力です。

エバーグリーンの「CO₂フリープラン」に加入すると、電気を使用したときのCO₂排出量が実質ゼロになります。

CO₂フリープランの詳細はこちらからご覧いただけます。

森林破壊とは、人間が行う森林伐採や、森林火災などが原因で、世界各国の森林面積が減少する状況のことです。

森林破壊は、ただ森林が失われるだけにとどまらず、動植物などの生態系や人間の生活にも影響を及ぼすことになります。

また地球温暖化の原因ともなるため、世界中で問題となっているのです。

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森林破壊がなぜ起こるのか、その原因を見ていきましょう。

土地利用への転換

世界的な人口増加に伴い、住まいやエネルギー、食料などがこれまで以上に必要となっています。

その結果、森林を伐採して、農地などの他の用途に転換されており、そのことが森林破壊の原因のひとつになっています。

違法に行われる伐採

各国では森林を守るために、木を伐採できる量や面積、区域などが法令で定められています。

その法令を守らずに森林を伐採する行為を、「違法伐採」と呼びます。

違法伐採は、森林の減少や劣化につながります。

また、違法伐採によって不当に安い価格で木材が流通することになれば、その業界で働いている人たちの生活を脅かし、森林経営を阻害する要因にもなるのです。

非伝統的な焼畑農業の増加

焼畑農業は、森林の草や木を伐採して焼き払ったのちに、1年から数年間農地として使い、そのあと自然の回復力によって森林に戻すことを繰り返すという、農業のひとつの方法です。

昔から行われている伝統的な手法で、さまざまな場所で取り入れられてきました。

上記のサイクルの中で、しっかりと森林が回復してから再度焼き払えば問題ありません。

しかし、植生がきちんと回復するのを待たずに再び草木を焼き払う焼畑が行われているケースがあり、問題となっています。

森林が回復する前に再び焼いてしまうと、土地が劣化して森林が再生しなくなり、結果的に森林が失われてしまうのです。

燃料として利用される木材の過剰な採取

私たちが住む日本では、電気やガスを日々の暮らしに使っていますが、世界全体の木材の使用目的のうち、約半分が「燃料としての利用」です。

世界を見渡すと、開発途上国を中心に、多くの場所で、日常生活を送るための燃料として薪や炭が使われています。

人口が増加することなどが原因で、伐採のペースに森林回復のスピードが追い付かず、森林の減少や劣化が起こっています。

森林火災による減少

森林火災も大きな問題となっています。

森林火災が起きる原因には以下のようなものがあります。

  • 落雷などで自然に発生する火災
  • 焼畑農業や農地開発のために草木を燃やしたことが原因で森林火災に発展
  • タバコや焚き火の不始末が原因で森林火災が発生

実際にあった大きな森林火災としては、2019年の夏に熱帯林を中心に起きたアマゾンの火災、2019~2020年にかけてオーストラリアで起こった大規模な火災などがあり、ニュースで見聞きした人も多いのではないでしょうか。

森林火災は日本でも起きています。

2015年から2019年の5年間を見ると、1年間で平均1,200件以上もの森林火災が発生しています。

2016年に公表された国連食糧農業機関(FAO)によると、1990年には41.28億haあった世界の森林面積は、2015年には39.99億haに減少しています。

この25年間で失われた面積1.29億haは、南アフリカの国土の大きさに相当します。

森林が減っている場所には偏りがあり、特に南米とアフリカで大規模な森林減少が起こっているのが現状です。

反対に、ヨーロッパやアジアなどでは森林面積が増加している国もあります。

日本に目を向けると、国土に占める森林面積の割合を示す「森林率」は、2017年3月31日時点で、67%となっています。

推移を見ると、1966年から2017年までの約50年間、森林面積に大きな変化はありません。

上記の通り、国土の7割近くが森林に覆われている日本ですが、海外の木材も多く輸入しています。

そのため世界で起きている森林破壊は日本も無関係ではありません。

森林破壊が起こると、下記のような影響が考えられます。

多くの野生生物が絶滅の危機に

森林には多くの動植物が生育・生息しています。

これまでに発見された半分以上の野生生物種が、森林に生息していると言われているのです。

森林破壊が起これば、これらの動植物に大きな影響を与えることになります。

人の暮らしへ与える影響

森には木材や薬の原料などがあり、私たちの生活と密接に関わっています。

つまり森林破壊が起きると、そこに住む動植物だけでなく、森林の恩恵を受けている人間の生活も脅かされることになるのです。

また、新たな感染症が拡大することも考えられます。

動物由来の感染症の拡大には、森林破壊が関わっているとされています。

森に暮らす数多くの生物は、未だ解明されていない細菌やウイルスを体内に持っています。

森林破壊によってそれらの生物たちが森の外に現れるようになれば、人や家畜と接触する機会が増え、また新たな感染症が広まる恐れがあるのです。

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森林破壊の問題を解決するために、さまざまな対策や取り組みが行われています。

ここでは例をいくつか簡単にご紹介します。

UNCEDでの世界的合意

1992年に、ブラジルで国連環境開発会議(UNCED)、いわゆる「地球サミット」が開催されました。

そこでは持続可能な森林経営を目指すための国際的な対話が進められ、「森林原則声明」が採択されました。

森林原則声明では、森林の保全や回復に向けて国際レベルで取り組むべくことが15項目定められています。

持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)

パーム油は、加工食品や洗剤、医薬品、化粧品など、多くの製品に使われています。

「持続可能なパーム油のための円卓会議(RSPO)」は、「持続可能なパーム油」の生産と利用を促進する非営利組織です。

WWFなどの7つの団体が中心となって、2004年に設立されました。

マレーシアやインドネシアを中心に、パーム油を作るためのアブラヤシ農園開発が盛んに行われ、その過程で熱帯林を破壊しているという問題がありました。

また、森林破壊だけでなく、近年ではインドネシアやマレーシアなどの生産国の地域住民や農園労働者への人権労働問題も深刻です。

これらを解決するために、RSPOで持続可能なパーム油の生産と利用を促進しています。

RSPOでは、経済的に存続が可能であることや、環境的に適切かつ社会的に有益であることなど、7つの原則と40項目の基準が定められています。

SDGs目標15

『SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))』とは、貧困や気候変動などを解決し、持続可能な世界を2030年までに目指す国際目標のことです。

SDGsでは17の目標が掲げられているのですが、そのうちのひとつに、目標15「陸の豊かさも守ろう」があります。

目標15の中では、森林の減少を止めることや衰えてしまった森林を回復させることをターゲットとして定めています。

クリーンウッド法

『クリーンウッド法』は、合法的に伐採された樹木を使った木材や製品の流通・利用を促進することを目的として作られた法律です。

この法律では、すべての事業者に、取り扱う木材などの合法性の確認や利用を求めています。

それらを適切かつ確実に行っている木材関連の事業者は、国に登録された登録実施機関に申請して承認を受けると、「登録木材関連事業者」の名称を使うことができます。

グリーン購入法

『グリーン購入法』は、国や行政機関などの公的機関に対して、環境への負担ができるだけ少ないものを選んで購入することを義務付けた法律です。

コピー用紙やトイレットペーパーなど、品目ごとに購入する基準が基本方針として定められています。

たとえばトイレットペーパーなら、「古紙パルプ配合率が100%であること」などの形で決められています。

グリーン購入については、こちらの「グリーン購入とは?考え方や取り組み方をご紹介」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

森林破壊を食い止めるためには、国の施策だけでなく、個人でできることに取り組むのも大切です。

ここでは、個人でもできる取り組みをご紹介します。

森林認証マークがついた製品を購入する

世界の森林を守るために、違法伐採された木材やそれらの木材で作られた製品を買わないことが重要です。

国際森林研究機関連合(IUFRO)によると、丸太と製材に関係する違法伐採木材の貿易額は、世界全体で63億ドルにものぼるとされています。

違法伐採の木材かどうかを見分ける方法のひとつに、「森林認証」というものがあります。

森林認証とは、森林が適切に管理されていることを第三者機関が認証し、その森林から伐採された木材や木材製品に認証マークをつける制度です。

森林認証には、以下の3つがあります。

  • FSC認証(森林管理協議会)
  • PEFC認証(PEFC森林認証プログラム)
  • SGEC認証(緑の循環認証会議)

木材や木材製品を買う際は、上記の認証マークがついたものを積極的に選ぶようにしましょう。

できるだけ国産材を使用した製品を購入する

先ほど説明した通り、日本の国土の7割近くが森林になっていて、その約6割を人工林が占めています。

※人工林:人の手で植えて育った森林

多くの人工林が木材として利用できる状態にも関わらず、輸入木材の増加などにより、国産材は木材の需要全体の約3割しか使われていません。

人工林は、木の間引きなど必要な手入れが行われないと、森林が劣化したり、土砂崩れの原因になったりします。

また伐採が適切に行われないと、新しい木が植えられないため、今ある木が高齢となり、二酸化炭素の吸収量が低下するなどし、森林の機能が低下してしまいます。

そのため森林を良い状態に保つためには、下記のサイクルを繰り返すことが必要です。

  • 1.
    植林
  • 2.
    手入れ
  • 3.
    伐採
  • 4.
    利用

私たち消費者が輸入材ではなく国産材を使用した製品を優先して購入することで、国内の森林の植林や手入れが行われるため、森林本来の機能を取り戻すことに繋がります。

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地球上には、森林破壊をはじめ、環境問題がたくさん存在します。

環境問題に対して私たちができることは数多くありますが、再生可能エネルギーを使用した電力会社に切り替えることも選択肢のひとつです。

再生可能エネルギーとは、太陽光・風力・バイオマスなどのエネルギーを指します。

地球温暖化の原因である温室効果ガスを排出せず(もしくは増加させず)に発電でき、資源が枯渇しないことから、世界中で注目されているエネルギーです。

今ではさまざまな電力会社があり、積極的に再生可能エネルギーを扱っている会社も登場しています。

そのような会社に切り替えるだけでも、環境問題の解決に貢献できるでしょう。

たとえば、新電力の『エバーグリーン』には、地球に優しいプランがあります。

『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員です。

親会社である『イーレックス』は、国内トップクラスのバイオマス発電事業者として、エコな電気の供給に取り組んでいます。

『エバーグリーン』にはいくつかプランがありますが、なかでも注目いただきたいのが、「CO₂フリープラン」です。

CO₂フリープランを選ぶと、電気使用による二酸化炭素の排出量が実質ゼロになります。

このプランでは、一般的な家庭で年間1,785㎏-CO₂ほどの二酸化炭素を削減することが可能です。

これは、約130本の杉の木が1年間に吸収する量に相当します。

※杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定
※300kWh/月×12か月×0.496kg-CO₂/kWh(平成29年度全国平均係数)より算出

CO₂フリープランについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひエバーグリーンの公式ホームページをチェックしてみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

環境に優しいエバーグリーン。WEB CMも公開中!

森林破壊の原因は、違法に行われる伐採や木材の過剰採取などさまざまです。

森林認証マークがついた製品を購入したり、できるだけ国産材を使用した製品を購入したりすることで、森林破壊を防ぐことにつながります。

また森林破壊と同じくらい深刻な地球温暖化についても、対策が求められています。

簡単にできる取り組みとして、再生可能エネルギーを使用した電力会社に切り替えるという方法があります。

エバーグリーンのCO₂フリープランなら、CO₂の排出量が実質ゼロになります。

ぜひこの機会に検討してみてください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典)

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