「ブレーカーが落ちる」とは?まずはブレーカーの役割や種類を知ろう
ブレーカーが落ちるのは、電気の使い過ぎや漏電など、電気回路の異常を検知したサインです。
ブレーカーが落ちる原因を知る前に、まずはブレーカーについて知りましょう。種類や役割がわかると、対処しやすくなります。
ブレーカーは電気の流れを遮断する装置
玄関や台所などの壁上部に設置されている四角いボックスは、ブレーカーではなく「分電盤」です。
分電盤は住宅に送られてきた電気を、各部屋などへ分配する役割を担っています。そしてブレーカーは、分電盤の中にある一つひとつのスイッチのことを指します。
ブレーカーには、電気回路に何らかの異常が起きた場合に、電気の流れを遮断する役割があります。
これにより、電気の使い過ぎや火災などの事故を未然に防げ、住宅でも安心・安全に電気を使えます。
ブレーカーの種類は3つ
分電盤の中には複数のブレーカーがありますが、大きく分けると「アンペアブレーカー」、「漏電ブレーカー」、「安全ブレーカー」の3種類です。
それぞれの役割をチェックしてみましょう。
アンペアブレーカー
アンペアブレーカーは、住宅全体の電気を管理するブレーカーです。契約しているアンペア数以下で適切に電気が使用できているかを判断し、異常があれば電気を遮断します。
このブレーカーが落ちた場合、住宅全体が停電するのが特徴です。
最近は、電気使用量をデジタルで計測できる「スマートメーター」への切り替えが進んでいます。
資源エネルギー庁は、第二世代スマートメーターの導入を2025年度から順次行い、2030年代早期までに原則すべての需要家へ導入する方針を示しています。
スマートメーターは内部にアンペアブレーカーの機能を持っているので、スマートメーターを使う場合は分電盤のアンペアブレーカーは撤去されることが多いです。
アンペアブレーカーには、「30A」「40A」など数字が記載されています。
この数字が契約しているアンペア数で、電力会社によって30Aは緑、40Aは灰色など、アンペア数によって色分けされています。
【関連記事】スマートメーターとは|特徴やメリット、設置するタイミングなどを解説
漏電ブレーカー
漏電ブレーカーは、その名の通り住宅の漏電を検知して、火災などを防止するためのブレーカーです。
スイッチのそばに「漏電ブレーカー」と記載されていることが多く、すぐに見分けがつきます。
漏電を放置していると、感電や火災の原因となります。そのため漏電ブレーカーは、危険から住宅を守ってくれているブレーカーともいえるでしょう。
漏電ブレーカーもアンペアブレーカーと同じく、落ちると住宅全体が停電します。
なお、漏電ブレーカーにはスイッチのほかにテストボタンが設置されています。漏電ブレーカーが正常に動作するかを確認するために付いているボタンです。
安全ブレーカー
安全ブレーカーは、各部屋や場所ごとの電気を管理しているブレーカーです。
住宅の中で分かれている電気経路それぞれにスイッチがあり、そのスイッチ一つひとつを安全ブレーカーと呼びます。
住宅では契約しているアンペアのほかに、各部屋や対象の家電によって使用できるアンペア数が決まっています。
安全ブレーカーが落ちると、そのスイッチが対応している場所のみが停電します。
ブレーカーのスイッチがオフになった状態=ブレーカーが落ちた状態
住宅の電気が遮断された状態を、「ブレーカーが落ちた」と表現します。これは、先ほどご紹介した3種類のブレーカーのスイッチのどれかがオフになった状態です。
ブレーカーのスイッチがオフになるということは、同時に使用した電気の総量が契約アンペア数を超えたか、電気回路に何らかのトラブルが検知されたということです。
そのため、安全のために電気の供給が自動的に止まる仕組みになっています。
ブレーカーが落ちたら、住宅内の電気に何らかのトラブルが起こっていると考え、原因を解明して対処するようにしましょう。
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ブレーカーが落ちる原因と復旧方法

ブレーカーが落ちたら、まずはどのブレーカーが落ちたのかを確認しましょう。
落ちたブレーカーによって原因や復旧方法が異なるので、まずは分電盤をチェックします。
住宅全部が停電している場合、暗くて分電盤が見えないということもあるので、近くに懐中電灯などを用意しておくのがおすすめです。
それでは、ブレーカーごとの落ちる原因と復旧方法を確認していきましょう。
アンペアブレーカーが落ちる原因
アンペアブレーカーは、同時に使用する電気の量が、契約アンペア数以上になったときに落ちます。
なお、電力会社やお住まいのエリアによっては、契約アンペア数ではなく最低料金が定められた料金体系のプランもあります。
たとえば、契約アンペア数が30Aだった場合、住宅内で同時に使用できる電気の量は30Aまでです。
これを超えると電気の使い過ぎと判断されて電気回路が遮断され、住宅全体が停電します。
復旧方法
- 使用していた電化製品を一度すべてオフにする
- アンペアブレーカーをオンにする
- 電気の復旧を確認し、一度に使用する電気量を減らす
アンペアブレーカーの復旧方法は、基本的にはブレーカーをもう一度オンにするだけです。
ただ、電気の使い過ぎでブレーカーが落ちているので、ブレーカーをオンにする前に電化製品の電源をオフにしたりコンセントを抜いたりして、使用する電気量を減らしておきましょう。
そうしないと、オンにした後、またすぐにアンペアブレーカーが落ちてしまいます。
【関連記事】電気使用量と電気代の関係って?一般的な電気代の相場や節約方法もあわせて解説
漏電ブレーカーが落ちる原因
漏電ブレーカーが落ちる場合、配線もしくは電化製品などが漏電している可能性があります。
漏電とは、電気が本来通る回路を外れて流れている状態です。
電気が流れる道である電線やケーブルは、電気が外に漏れ出ないよう電気を通しにくい素材で覆われています。
しかし、老朽化や何らかの原因で傷つくと、そこから電気が漏れ出てしまいます。
これを検知すると、漏電ブレーカーは安全のために落ち、住宅全部が停電します。
復旧方法
- まずは安全ブレーカーをすべてオフにする
- 漏電ブレーカーをオンにする
- 安全ブレーカーを1個ずつオンにし、漏電ブレーカーが落ちるかをチェック
- 漏電箇所が見つかったら、再びすべての安全ブレーカーをオフにし、漏電ブレーカーをオンにする
- 漏電箇所以外の安全ブレーカーをオンにする
- 漏電が疑われる電化製品のコンセントを抜く
- 漏電の原因が分からないときや住宅の電気配線の漏電の場合は、電力会社へ連絡して対処してもらう
漏電ブレーカーが落ちた場合、火災や事故につながるケースもあるので慎重に復旧作業をしましょう。
すぐに漏電ブレーカーのスイッチを上げるのではなく、まずは安全ブレーカーを1つずつオンにしていき、漏電箇所を特定します。
もし漏電している場所がわからない場合は、電力会社へ連絡して対処してもらいましょう。
安全ブレーカーが落ちる原因
安全ブレーカーが落ちた場合、その落ちたスイッチの回路がある場所で、電気を同時に使用しすぎたことが考えられます。
安全ブレーカーのスイッチには、「玄関」「洗面所」「洗濯機」など対応箇所の名前と、それぞれの場所で使用可能なアンペア数が記載されていることがあります。
対応箇所のアンペア数が20Aだった場合、その場所で同時に使用できるのは20Aまでということです。
これを超えると電気の使い過ぎのため電気回路が遮断され、その場所のみが停電します。
復旧方法
- 安全ブレーカーが落ちた場所の電化製品を一度すべてオフにする
- 安全ブレーカーを上げてオンにする
- 電気の復旧を確認し、一度に使用する電気量を減らす
安全ブレーカーの復旧方法は基本的にアンペアブレーカーと同じです。電化製品を一度オフにしてから、落ちたブレーカーを上げ、一度に使用する電力を調整しながら復旧しましょう。
各部屋に割り当てられているアンペア数は、住宅全体の契約アンペア数よりも少なくなっているので、気をつける必要があります。
ブレーカーを落とさないようにする方法

ブレーカーを落とさないようにするには、日頃から正しい電気の使い方を心掛けることが大切です。
家電の使い方の工夫、漏電対策、契約アンペア数の見直しという3つのポイントを確認していきましょう。
冷蔵庫・ドライヤー・アイロンなどいくつもの家電を同時に使用しない
同時に使用する家電のアンペア数が契約アンペア数を超えるとブレーカーが落ちます。電化製品はなるべく時間差で使用するように心掛けましょう。
家族の人数が多いご家庭ほど、電化製品を使うタイミングが重なりやすくなるため注意が必要です。
家電製品ごとのアンペア数の目安は次の通りです。アンペア数が大きい家電は、ほかの家電との兼ね合いを考えて使用しましょう。
- 自動食器洗い機:13A
- アイロン:12A
- ドライヤー:8〜12A
- 掃除機:10A
- 洗濯機(乾燥機能):8〜10A
- 電気カーペット:5〜8A
- 炊飯器:3〜7A
- コタツ:6A
- 冷蔵庫:1.5〜6A
- 洗濯機:5A
- デスクトップパソコン:1.5〜3A
- 液晶テレビ(32型):1.5A
- ノートパソコン:0.5〜1.5A
- 扇風機:0.5A
漏電対策をする
漏電ブレーカーを落とさないようにするためには、日頃から電化製品をメンテナンスし、漏電させないようにすることが大切です。
主な対策として、以下の2つがあります。
1. たこ足配線には注意
たこ足配線ができるタップ(テーブルタップ)は、コンセントをたくさん挿すことができ便利ですが、定格電力を超過して使用していると、漏電のリスクが高まります。
なるべく挿すコンセントは少なくし、定格電力を守るようにしましょう。
また、ほこりが溜まらないよう、日頃からこまめに掃除することも重要です。
2. アース線を使う
アース線は冷蔵庫や温水便座など、水回りで使用するものや水を扱う電化製品に付いています。そのような電化製品は漏電すると感電のリスクが高いからです。
アース線をアース端子に取り付けると、漏電したときに電気を地面へ流してくれます。
電源コンセントとは違い、アース線の取り付けはマイナスドライバーなどを使って行う必要があるため、きちんと付けていない家庭もあります。
しかし、漏電は非常に危険です。もしもに備えて、アース線は必ず接続しておきましょう。
契約アンペア数を上げる
ブレーカーが落ちる頻度が多いようなら、契約アンペア数が足りていないのかもしれません。
たとえば、ドライヤー(12A)、アイロン(12A)、掃除機(10A)、液晶テレビ(1.5A)を同時に使うと合計35.5Aとなり、30Aの契約ではブレーカーが落ちてしまいます。
まずは、契約アンペア数=同時に使用できるアンペア数ということを念頭に置き、実際に使用しているアンペア数を計算してみましょう。
いくつもの電化製品を同時に使う必要があり、契約アンペア数以上に使用するシーンが多いなら、電力会社に連絡してアンペア数を上げることをおすすめします。
季節や時間帯など、さまざまな面から電気の使用量を確認し、最適なアンペア数を決めましょう。
【関連記事】アンペアとは?電気代との関係や調べ方・変更方法をわかりやすく解説
アンペア数の変更を検討するなら、電力会社の見直しもおすすめ

契約アンペア数を上げるとブレーカーは落ちにくくなりますが、その分だけ毎月の基本料金も上がります。
反対に、無理のない範囲で契約アンペア数を下げれば基本料金は抑えられますが、下げすぎると今度はブレーカーが落ちやすくなってしまいます。
そこで、アンペア数の変更を検討するタイミングで、契約中の電力会社そのものを見直してみるのもおすすめです。
電気料金は各社で異なるので、しっかり比較・検討すれば、現在の契約よりもおトクに利用できるところが見つかる可能性も十分あります。
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ブレーカーが落ちる原因を知ればしっかり対処可能!
ブレーカーが落ちたということは、電気に何らかの問題が生じたということなので、まずは原因を突き止めましょう。
落ちたブレーカーの種類や原因がわかれば適切な対処ができ、安全に復旧させられます。
また、日頃からブレーカーが落ちないよう電気の使い方を心掛けるのも重要です。それでも頻繁に落ちる場合は、快適に生活できるよう契約アンペア数を見直しましょう。
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ブレーカーが落ちるときのよくある質問(Q&A)
Q. ブレーカーが落ちる原因は何ですか?
落ちたブレーカーの種類によって原因が異なります。アンペアブレーカーは同時に使う電気の量が契約アンペア数を超えたとき、安全ブレーカーはその回路がある場所で電気を使いすぎたときに落ちます。漏電ブレーカーが落ちた場合は、配線や電化製品の漏電が起こっている可能性があります。
Q. ブレーカーが落ちたときはどう復旧すればよいですか?
アンペアブレーカーと安全ブレーカーは、使っていた電化製品を一度すべてオフにしてからスイッチを入れ、一度に使う電気量を減らせば復旧できます。漏電ブレーカーの場合は、安全ブレーカーをすべてオフにしてから1つずつオンにして漏電箇所を特定し、原因がわからないときは電力会社へ連絡しましょう。
漏電は感電や火災につながるおそれがあるため、すぐに漏電ブレーカーのスイッチを上げず、慎重に復旧作業を行いましょう。
Q. ブレーカーが頻繁に落ちるときはどうすればよいですか?
まずは消費電力の大きい家電を時間差で使う、たこ足配線を避けるといった使い方の工夫を試しましょう。それでも頻繁に落ちる場合は契約アンペア数が足りていない可能性があるため、電力会社に連絡してアンペア数を上げる方法もあります。あわせて電力会社や料金プランそのものを見直すのもおすすめです。
Q. スマートゼロプランとはどのようなプランですか?
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