地球温暖化の現状は?今後の予測や対策、私たちにできることまで紹介

2023年06月10日

地球温暖化は深刻な問題とされていますが、現状どうなっているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。実際は決して良い状況ではなく、地球上でさまざまな問題が起きています。この記事では、地球温暖化の現状や今後の予測、防止のための取り組みや私たちにできることまで詳しく解説します。

環境に優しい、エバーグリーンの「CO₂フリープラン」

『エバーグリーン』は、東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員で、電力事業20年以上の実績がある老舗の新電力です。

エバーグリーンの「CO₂フリープラン」に加入すると、電気を使用したときのCO₂排出量が実質ゼロになります。

CO₂フリープランの詳細はこちらからご覧いただけます。

地球温暖化は、今現在どのような状況なのでしょうか?

まずは、地球温暖化の現状を2つのポイントで解説していきます。

世界平均気温の上昇

地球温暖化によって、世界の平均気温は上昇を続けています。

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(2013~2014年)によると、1880年から2012年の間に0.85℃上昇したという結果が出ました。

記録的な猛暑を記録した年は、最近30年に集中しており、世界はもちろん、日本でも体感できるものとなっています。

日本の平均気温は、1898~2008年のデータを見ると、100年あたり1.11℃のペースで上昇しており、比較的冷涼な気候の北海道でも、夏は30℃を超える日が増えているほどです。

二酸化炭素濃度の増加

地球温暖化の原因は、二酸化炭素をはじめとした温室効果ガスが大部分を占めています。

温室効果とは、太陽から放射されたエネルギーの内、その一部が温室効果ガスによって吸収・地上へ再放射する事で地球上に熱として残る現象です。

二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスが増加し濃度が高くなると、温室効果が強くなり、地上の温度が上昇します。これを地球温暖化と言います。

地球温暖化を防止するために、二酸化炭素の排出削減が叫ばれてきましたが、依然として増加を続けているのが現状です。

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気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書(2013~2014年)では、きちんとした地球温暖化の対策を取らなかった場合、20世紀末頃(1986年~2005年)と比べて、2081~2100年の世界平均気温が2.6~4.8℃上昇すると予測しています。

厳しい対策を取ったとしても、0.3~1.7℃の上昇は避けられないと言われているほど、深刻な状態です。

最低限の気温上昇で抑えられた場合でも、20世紀末と比較して世界の平均海面水位は上昇し、海の酸性化や北極域の海氷面積の減少など、気候変動は進むと予測されています。

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地球温暖化の現状と今後について解説しましたが、地球温暖化がどのような影響を及ぼすのかも知っておきたいポイントです。

身近な生活にも影響が出始めているので、しっかりと理解していきましょう。

海面の上昇

地球温暖化によって、氷河や氷床が解け、海面の上昇を引き起こしています。

世界の海面は、1901~2010年で約19cm上昇したとされ、最も深刻化すると2100年には最大110cmまで上昇するとの見方も出ています。

海面上昇によって、砂浜の消失、島国の浸水・消失、高潮による被害の増加などが起こる可能性が高いです

農作物の被害

地球温暖化による気温上昇は、農作物の生育に影響を与えることがわかっています。

たとえば米の場合、気温が高い日が長く続くと、濁りやヒビが入って見た目が悪くなったり、炊いたときに崩れやすくなったりするのが主な影響です。

また、みかんの場合は、中身と皮の間に空洞ができたり、日焼けして中身が茶色くなったりします。

他にも、乳牛や肉牛が夏バテして牛乳や牛肉の生産量が減るなど、さまざまな影響が懸念されています。

寒い地域は気温が高くなることで農作物を育てやすくなるものの、現在暖かい地域は暑くなりすぎて収穫量が減るかもしれません。

また、気候変動によって異常気象が増えたり、台風が強さを増したりすると、農作物への直接的な被害が増える可能性もあります。

渇水・洪水のリスク増加

近年、降水量の変動の幅が大きくなっており、渇水や洪水が起きるリスクが増加しています。

雨が降らない日が続き、渇水が起こると、農作物が不作になるなどの影響が考えられるでしょう。

また、大雨も増えており、局所的な降水が多く見られています

大雨は洪水や地すべりなどの自然災害につながるおそれがあり、命にかかわる大きな問題となっているのです。

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上述の通り、地球温暖化によってさまざまな影響が出ています。

それらを少しでも抑えるために、世界では防止に向けた取り組みが行われているのです。

ここでは、主な取り組みを2つご紹介します。

SDGs

SDGsとは、「持続可能な開発目標」の略称で、2030年までに持続可能な世界を目指すための指標です。

17のゴール(目標)が定められており、目標13「気候変動に具体的な対策を」が地球温暖化に直接的に関わるものです

目標13では、以下の5つのターゲットが盛り込まれています。

  • 13.1 全ての国々において、気候関連災害や自然災害に対する強靱性(レジリエンス)及び適応の能力を強化する。
  • 13.2 気候変動対策を国別の政策、戦略及び計画に盛り込む。
  • 13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
  • 13.a 重要な緩和行動の実施とその実施における透明性確保に関する開発途上国のニーズに対応するため、2020年までにあらゆる供給源から年間1,000億ドルを共同で動員するという、UNFCCCの先進締約国によるコミットメントを実施するとともに、可能な限り速やかに資本を投入して緑の気候基金を本格始動させる。
  • 13.b 後発開発途上国及び小島嶼開発途上国において、女性や青年、地方及び社会的に疎外されたコミュニティに焦点を当てることを含め、気候変動関連の効果的な計画策定と管理のための能力を向上するメカニズムを推進する。

すべての国で、気候変動対策を政策や戦略に盛り込み、それらを推進するための教育や啓発などを行うことを定めています。

パリ協定の締結

パリ協定は、2015年に第21回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)で採択された協定です。

2020年以降の温室効果ガス排出削減等のための国際的な枠組みであり、これからの地球温暖化に対する取り組みの指針となっています

パリ協定の概要は、以下の通りです。

  • 世界共通の長期目標として、産業革命後の気温上昇を2℃に抑える目標を設定。また、1.5℃に抑える努力を追求すること。
  • 主要排出国を含む全ての国が削減目標を5年ごとに提出・更新すること。
  • 全ての国が共通かつ柔軟な方法で実施状況を報告し、レビューを受けること。
  • 適応の長期目標の設定、各国の適応計画プロセスや行動の実施、適応報告書の提出と定期的更新。
  • イノベーションの重要性の位置付け。
  • 5年ごとに世界全体としての実施状況を検討する仕組み(グローバル・ストックテイク)。
  • 先進国による資金の提供。これに加えて,途上国も自主的に資金を提供すること。
  • 二国間クレジット制度(JCM)も含めた市場メカニズムの活用。

世界共通の目標設定や実施状況の共有・レビュー、途上国への資金提供など、世界全体で地球温暖化防止に取り組むことが明記されています。

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地球温暖化を防止するためには、世界や国単位の取り組みだけでは足りません。

一人ひとりができることに取り組み、小さな対策を続ける必要があります。

私たちにできることを4つご紹介しますので、できそうな取り組みから始めてみましょう。

節水を心がける

私たちのもとに水が届くまでに、浄水などを経て多くのエネルギーを消費しています。

水を使いすぎてしまうと、それだけエネルギーを無駄にしていることになるのです。

節水は、水の使い方を見直すだけですぐに取り組めます。

髪や身体を洗っているときはシャワーを止める、衣類をできるだけまとめて洗うなど、無駄な水を使わないように心がけましょう。

節水については、こちらの「自宅で簡単にできる節水方法10選 | 実践して節約に繋げよう」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

外出の仕方を見直す

外出はどのような手段で行っているでしょうか。

自転車や徒歩であれば、CO₂を排出したり、化石燃料を使用したりすることはありません。

しかし車を頻繁に使用すると、多量なCO₂を排出し、限られた化石燃料を消費することになります。

必ずしも車で移動する必要がないときは、自転車や徒歩で移動したり、公共交通機関を使ったりしましょう

ただ、車は通勤やレジャーなどに便利なものなので、まったく使わないことは難しいです。

車を使わなければならないときは、停車時にエンジンを止めるアイドリングストップを心がけましょう。

電気の使い方を見直す

電気も水と同様に、使えば使うほど資源が大量に消費されています。

電気の使い方を見直し、節電することは地球温暖化防止に効果的な取り組みです。

家電や照明などは、どれも使用する時間が長くなれば、その分電力を消費します。

使っていない家電はスイッチを切ったりプラグを抜くなど、少しでも電力を消費しないよう意識することが大切です

世の中にはさまざまな家電製品があり、節電方法はそれぞれ異なります。

家電別の節電方法について、こちらの「電気代を節約する2つの方法とは?節約術のポイントを解説」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

また、再生可能エネルギーを使用したエコな電気を選択することも、地球温暖化防止に効果があります。

再生可能エネルギーとは、太陽光や風力、バイオマスなどのエネルギーのことで、温室効果ガスを排出せず(もしくは増加させず)に発電でき、資源が枯渇しないことから、世界中から注目されているエネルギーです。

今ではさまざまな電力会社があり、積極的に再生可能エネルギーを扱っている会社も登場しています。

ぜひ一度そのような会社への切り替えも検討してみてください。

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地球に優しい選択をしたいという方は、『エバーグリーン』の「CO₂フリープラン」を選択肢に加えてみませんか?

『エバーグリーン』は東証プライム市場上場のイーレックスグループの一員です。

親会社である『イーレックス』は、国内トップクラスのバイオマス発電事業者として、エコな電気の供給に取り組んでいます。

エバーグリーンは、そんなイーレックスグループの一員として、電気を販売している会社です。

電力事業は20年以上の実績があり、電気契約数は20万件を超えました。

沖縄と一部離島を除く日本全国の家庭に電気をお届けしています。

エバーグリーンにはユニークなプランが揃っていますが、そのうちのひとつが「CO₂フリープラン」です。

CO₂フリープランに申し込むと、電力を使用したときのCO₂排出量が実質ゼロになります。

このプランで削減できる年間CO₂排出量は1785kg-CO₂で、これは杉の木約130本が1年間に吸収する量に相当します。

※ 300kWh/月×12か月×0.496kg-CO₂/kWh(平成29年度全国平均係数)より算出
※ 杉の木一本当たりの年間吸収量14kg-CO₂/年と想定(環境省資料より)

CO₂フリープランについてもっと詳しく知りたいという方は、ぜひ一度エバーグリーンのホームページをご覧ください。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

地球温暖化によって、世界平均気温や海面の上昇などが起きているのが現状です。

今後さらに気温や海面が上昇すると考えられており、農作物への被害や渇水・洪水の増加なども懸念されています。

SDGsやパリ協定などの取り組みが行われていますが、節電や節水、車の使い方など、家庭でできることに取り組むことも大切です。

エコな電気を選び、環境に配慮することも地球温暖化防止につながります。

まず現状を理解し、自分にできることから始めていきましょう。

エバーグリーンのホームページはこちら >>

(出典)

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